劇中のトーク番組『ザ・ジェリー・ラングフォード・ショー』のプロデューサー役を、実際のテレビプロデューサーであるエドガー・J・シェリック
とフレデリック・デ・コルドヴァが演じている。『ザ・ジェリー・ラングフォード・ショー』のアナウンサー役としてエド・ハーリヒー(英語版)、バンドリーダー役としてルー・ブラウン、ゲスト役としてヴィクター・ボーグとジョイス・ブラザーズがそれぞれカメオ出演している。ハーリヒーは『ザ・ジェリー・ラングフォード・ショー』のモデルとなった実在のトーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』でかつてアナウンサーを担当していた。また、劇中で『ザ・ジェリー・ラングフォード・ショー』のゲスト司会者役を演じたトニー・ランドールは『ザ・トゥナイト・ショー』の常連ゲストだった。
マーティン・スコセッシの母親であるキャサリン・スコセッシがルパートの母親役として声の出演を果たし、スコセッシの父親であるチャールズ・スコセッシもバーの客役で出演している。さらに、スコセッシの娘であるキャシー・スコセッシがドロレス役で、スコセッシの当時の弁護士だったジェイ・ジュリアンがラングフォードの弁護士役でそれぞれ出演しているほか、スコセッシ自身も番組ディレクター役としてランドールと会話を交わしている。 本作の脚本は『ニューズウィーク』誌の映画評論家だったポール・D・ジマーマン
製作
一方、スコセッシは『レイジング・ブル』の完成後、長編劇映画の制作から引退し、ドキュメンタリーの制作に専念するつもりでいた[7]。しかし、イエス・キリストの生涯を描く劇映画『最後の誘惑』の制作を検討し始め、デ・ニーロにキリスト役を打診する。デ・ニーロはキリスト役の打診を断ったものの、以前から温めていた本作の企画を再び持ち出し、スコセッシに対し、自分と一緒にジマーマンの脚本を映画化しないかと逆に持ちかける。映画プロデューサーのアーノン・ミルチャンの後押しもあり、最終的にスコセッシが本作の監督を務めることが決まった。 ジェリー・ラングフォード役には当初、『ザ・トゥナイト・ショー』の司会者であるジョニー・カーソンが検討されていた[8]。
キャスティング