1968年、チェルシー・ドラッグストア (Chelsea Drugstore) が開店した。外装がトラバーチンなメタル状の現代的な3階建てビル建物であり、文字通り薬局であるが、二階にはソーダ・ファウンテンが提供されていた。時代が下るとパブが設けられていた。チェルシー・ドラッグストアは映画『時計じかけのオレンジ』のロケ地としても利用されたが、現在はマクドナルドになっている。
"漂流の60年代"と呼ばれる「スウィンギング・シックスティーズ」(Swinging Sixties)または「スウィンギング・ロンドン」(Swinging London)は、1960年代のモッズ、ミニ、厚底ブーツ、さらにヒッピーなどのストリートファッションから、サイケな色彩を帯びたストリートカルチャーまで指す。1960年代のカウンターカルチャーを時代背景に、世界を席巻したビートルズやマリー・クヮントなどイギリスの若者による流行や文化の革新的な潮流をいうが、ソーホーのカーナビー・ストリート(Carnaby Street)界隈と共に、キングズ・ロード界隈も注目された。
1955年、マリー・クヮントがブティック「バザー」(BAZAAR) を 138a 番地で開店した。
1966年、サイケなブティック「Granny Takes a Trip」が488番地で開店した。
1970年代のヒッピーやパンクのカウンターカルチャーあるいはサブカルチャーを時代背景に、1974-76年にかけ、ヴィヴィアン・ウェストウッド (Vivienne Westwood) と、バンドマネージャー及びファッションデザイナーのマルコム・マクラーレンが共同で、ブティック「セックス」(SEX) を運営していた。
ヴィヴィアン・ウェストウッドは「セックスピストルズ」、「ニューヨーク・ドールズ」、「バウ・ワウ・ワウ」などマクラーレンのバンドとの協同で、70年代にパンクやニュー・ウェイヴ (音楽) をファッションスタイルにし、パンク・ファッションをメインストリームに押し上げた。
このように、モッズからヒッピーやパンクなどに至るカウンターカルチャーあるいはサブカルチャーの中心地として有名な通りであったが、現代は洗練された通りに変化している。
また、1970年代半ばから後半にかけて、「レッド・ツェッペリン」が所有者のスワンソング・レコードのほか、Cube Records(現在はエレクトラ・レコードに吸収)などが本社ないし本部を当通り沿いに構えていた。
関連項目
カーナビー・ストリート(英語版)
スローン・ストリート - スローン・レンジャー
その他
キングス・ハイウェイ
脚注^ Mosley, Sir Oswald. My Life, Thomson Nelson & Sons, 1970
^ Seebohm, Caroline (1971年7月19日). “English Girls in New York: They Don't Go Home Again”. New York: pp. 34. https://books.google.com/books?id=A-MCAAAAMBAJ&pg=PA34 2015年1月6日閲覧。
外部リンク
Google Local キングズ・ロードの位置
典拠管理データベース: 国立図書館
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