キングコング
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ラヴレスは依頼を引き受け、1932年12月27日にグロセット&ダンラップ社(英語版)から小説を出版した[41]。この小説は「ジェームズ・クリールマン(英語版)とルース・ローズの脚本に忠実」と評価された。表紙には「メリアン・C・クーパーとエドガー・ウォーレスによる創造」と書かれているが、ウォーレスは小説には関わっていない。作家のジョー・デヴィト(英語版)は以下のように指摘している[42]。私が知っているものから、著名な作家であるエドガー・ウォーレスは脚本執筆の初期段階で死去しました。キングコングはクーパーの創造物であり、彼の作ったファンタジーだが、ウォーレスの名前は販売可能性のために残されました。これまでに多くの人が触れたように、クーパーはカール・デナムです。デナムの功績はインディアナ・ジョーンズに匹敵します。

ウォーレスの貢献についての議論は、オリヴィル・ゴールナーとジョージ・E・ターナーが『The Making of King Kong』で検証している。ウォーレスは1932年2月に糖尿病で死去し、クーパーは彼の死後に「実際、エドガー・ウォーレスはコングのために何も書きませんでした………私は彼にクレジットを約束したので、私は約束を守った」と語ったという[43]

1965年、クーパーはバンタム・ブック(英語版)から小説を再版した。その後、著作権が失効したため、小説はパブリックドメインになったため、多くの出版社から再版されることになった[44]。2005年にブラックストーン・オーディオはステファン・ラドニックが朗読したオーディオブックを製作し、2017年にはスターワープ・コンセプトから新規イラスト6枚を追加したイーブックが発売された[45]。1933年には、ミステリー・マガジンからウォルター・F・リッパージャーが書いた小説が連載された[46]。この小説は、2月と3月の雑誌に掲載された。1977年にはエース・ブックスから1976年版の小説が出版され、1994年にはアンソニー・ブラウンが「Anthony Browne's King Kong」と呼ばれる小説を執筆した。この小説は「エドガー・ウォレスとメリアン・C・クーパーが作った物語」と書かれ、ターナー出版社(英語版)から出版された。

2005年には、ジャクソンのリメイク映画の公開に合わせてジャクソン、フラン・ウォルシュフィリッパ・ボウエンの脚本のノベライズ版がクリストファー・ゴールデン(英語版)によって執筆され、マット・コステロが書いた前日譚『King Kong: The Island of the Skull』が、それぞれPocket Books(英語版)から出版された。この他にも様々な小説や解説本が出版されている。2017年には『髑髏島の巨神』の公開に合わせて、ティム・リボーンが執筆したノベライズ版が出版され、同時にシモン・ワード監修の『The Art and Making of Kong: Skull Island』が発売された[47]
アニメ作品

キングコング
The King Kong Show
アニメ:世界の王者 キングコング大会
原作
籏野義文(原作・企画)
監督芹川有吾(演出)
脚本上野登史郎(脚本翻訳)
音楽小林亜星
アニメーション制作東映動画
製作東映動画、ビデオクラフト(英語版)
放送局NET(現テレビ朝日)系列
放送期間1966年12月31日 -
話数全1話
アニメ:キングコング
製作ビデオクラフト、東映動画
放送局日本教育テレビ(NET)系列
放送期間1967年4月5日 - 1967年10月4日
話数全52話(2話×26回)
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『世界の王者 キングコング大会』(1966)

後述のテレビシリーズが日本でも開始される前に放送されたパイロット版。テレビシリーズと同じく東映動画とビデオクラフト(英語版)による日米合作。1966年12月31日(土曜) 20:00 - 20:56 (日本標準時)に大塚製薬の一社提供で放送されたが、同社がスポンサーを務めたのはこの回のみであり、その後のテレビシリーズには参入しなかった(テレビシリーズは複数社提供で放送)。
声の出演

ボビー -
藤田淑子

スーザン - 堀絢子

スタッフ

原作・企画 -
籏野義文

脚本翻訳 - 上野登史郎

演出 - 芹川有吾

美術 - 千葉秀雄

作画 - 窪詔之

音楽 - 小林亜星

プロデューサー - アーサー・ランキン・Jr.(英語版)、原徹、山梨稔

制作 - 東映動画、ビデオクラフト(英語版)

『キングコング(英語版)』(1967)
解説

ビデオクラフト社と東映動画によるカラーでの日米合作。キングコングと少年ボビーの友情と、キングコングを生け捕りにしようとするドクター・フーとの戦いを描いた作品。最終話では、暴風雨の中、行方不明になったコングがニューヨークに現れ、エンパイアステートビルに登るシーンもある。ただし、急遽かけつけたボビー少年の機転でコングはビルを降り、落ちかけた橋を支えて多くの人命を救い、ニューヨーク市の鍵を贈られるというハッピーエンドになっている。東宝映画『キングコングの逆襲』のメカニコングは、この作品に登場するロボットコングが元である。

アメリカでは、1966年9月10日から1969年8月31日までABCで放送。

日本では、1967年4月5日[48]から同年10月4日まで日本教育テレビ(NET)(現・テレビ朝日)系列局でカラーで放送[48]。放送時間は毎週水曜 19:30 - 20:00 (日本標準時)。全52話(2話×26回)で、第24回まではアニメ『001/7おや指トム』とのセットで放送されていた。基本的には本作品Aパート→『001/7おや指トム』→本作品Bパートという流れだったが、ラスト2回では本作品のみを放送していた[49]

本放送の終了後も、1970年代前期までは日本教育テレビ(NETテレビ)で朝や夕方に再放送されていたが、1970年代後期からはまったく放送されていない。映像ソフト化もされておらず、東映ビデオから発売された『東映TVアニメ主題歌大全集』(規格 - VHSLDDVD)にも未収録である。アニメ継続中は伊東章夫によって、月刊誌『ぼくら』(講談社)にコミカライズ版が連載された。
声の出演

ボビー -
藤田淑子 / 英 - ビリー・メイ・リチャーズ

スーザン - 堀絢子 / 英 - スーザン・コンウェイ

ボンド教授 - 納谷悟朗 / 英 - カール・バナス

主題歌(日本語吹き替え版)


作詞・作曲 - 小林亜星 / 歌 - 藤田淑子とハニーナイツ - この曲は、キャンプソングとしても広く歌われている。

各話リスト(日本語吹き替え版)

回数放送日サブタイトル
11967年
4月5日アフリカ蜂の襲来
さらわれたキングコング
24月19日ロケット島の陰謀
謎の火山帝国
34月26日海底探検
モンド島の危機
45月3日レーザー銃の恐怖
空飛ぶ円盤現わる
55月10日スフィンクスの恐怖
ボビーのあやまち
65月17日ロボット・コング
恐怖の反射鏡
75月24日大洪水の謎
黄金の神殿
85月31日原子電波の罠
ドクター・フーの陰謀
96月7日恐怖の探検旅行
よみがえった虎
106月14日巨大なナマケモノ
砂漠の盗賊
116月21日怪人どくろ博士
雪男の謎
126月28日ネス湖の怪物
コングの音楽会
137月5日潜水艦を救助せよ
大根役者のコング
147月12日魔術大王の罠
危険なイルカ
157月19日トロイの木馬
消えたボンド教授
167月26日カリブ海の叛乱
海底のミサイルを探せ
178月2日謎の太陽黒点
ジャングルのまい子
188月9日夢に見た巨人
キャプテン・コング
198月16日アマゾンの自由の女神
パンドラの箱
208月23日大怪物パリを襲う
砂漠の黄金都市
218月30日キングコング対大鷲
南国の陰謀
229月6日死を呼ぶ迷路
一つ目の巨人
239月13日霧の中の海亀
白い巨鯨
249月20日キングコングのダイヤモンド
武器は錨だ
259月27日僕らのキングコング(前・後編)
[50]
2610月4日ニューヨークのキングコング(前・後編)[51]

放送局

日本教育テレビ(NET)、
毎日放送九州朝日放送:水曜 19:30 - 20:00[48]


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