キングコングの逆襲
KING KONG ESCAPES[出典 1]
監督
本多猪四郎(本編)
円谷英二(特撮)
脚本馬淵薫
製作田中友幸
出演者
宝田明
ローズ・リーズン
リンダ・ミラー
浜美枝
天本英世
音楽伊福部昭
撮影
小泉一(本編)
富岡素敬(特撮)
真野田陽一(特撮)
編集
藤井良平(本編)
石井清子(特撮)
製作会社東宝[出典 2]
配給
東宝[6][9]
ユニバーサル・ピクチャーズ[2]
公開
1967年7月22日[出典 3]
1968年[2]6月19日[要出典]
上映時間
104分[出典 4]
94分[2]
製作国
日本
アメリカ合衆国
言語
日本語
英語
前作キングコング対ゴジラ
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『キングコングの逆襲』(キングコングのぎゃくしゅう、King Kong Escapes)は、1967年(昭和42年)7月22日に公開された日本の特撮映画[7]。製作は東宝[7][5]。配給は日本では東宝[5]、アメリカではユニバーサル・ピクチャーズがそれぞれ担当した。カラー、シネマスコープ(東宝スコープ)[出典 5]。
東宝の創立35周年記念作品としてランキン・バス・プロダクション(英語版)との提携により制作された[出典 6][注釈 1]。 悪の科学者ドクター・フーの陰謀に、正義の怪獣キングコングが立ち向かう。ロボット版キングコングのメカニコングに加え、1933年版『キング・コング』(以下、原典)へのオマージュとしてゴロザウルスと大ウミヘビも登場するほか、モンド島でのキングコングとゴロザウルスの対決シーンも原典へのオマージュとなっている[出典 7]。 東宝製作によるキングコング作品としては、『キングコング対ゴジラ』に続く2作目であるが、前作とのつながりはない[14]。本作品のキングコングは、ヒロインのスーザンに従順な性格と設定されているなど、テレビアニメ版と同様の正義の怪獣として描かれている[3][21]。身長は『キングコング対ゴジラ』に比べて半分ほどの20メートルと設定されており[出典 8]、着ぐるみの顔もより原典に近い造形となっている。また、メカニコングもアメリカ側がデザインを用意したキャラクターである[23]。 円谷英二は原典へのオマージュとして大ウミヘビを登場させたり、髑髏島でのキングコングとティラノサウルスの戦いをモンド島においてのゴロザウルスとの戦いとしたりするなど、リメイクを行っている[18]。原典のティラノサウルスは前足が3本指だが、本作品でもそれに倣ってゴロザウルスは3本指となったため、設定もアロサウルスの一種とする徹底ぶりだった[注釈 2]。 円熟した特撮技術による高水準の作品として評価されているが[24]、興行的には成功せず、若年層には同時上映の『長篇怪獣映画ウルトラマン』の方が好評であったとされる[24]。 国際手配中である悪の天才科学者ドクター・フーは、某国の女工作員マダム・ピラニアの要請で、国連の科学者委員ネルソンと野村のアイディアを剽窃したロボット怪獣メカニコングを建造する。これを使い、北極の地下に眠る究極の核兵器素材である高エネルギー鉱石「エレメントX」の採掘を目論むが、エレメントXから発せられる磁気のため、メカニコングは作動不良に陥る。 同じころ、国連の原子力潜水艦エクスプロアー号は、海底油田調査のために南海の孤島モンド島近海を航行中、岩崩れに見舞われ、故障する。修理のために寄港したモンド島で、司令官のネルソンたちは伝説の巨獣キングコングと遭遇する。キングコングは乗員のスーザンに強い興味を持ち、その言葉を聞き分ける。 これを知ったマダム・ピラニアは、ドクター・フーに本物のキングコングを使っての採掘を提案する。北極地下に捕らえたキングコングを働かせるべく催眠術がかけられるが、すぐに解けてしまう。ドクター・フーはネルソン、野村、スーザンの3人を北極基地に連行し、キングコングに採掘を命じるよう脅迫する。 ついにキングコングは怒りを爆発させ、基地から逃走する[注釈 3]。ドクター・フーは東京に上陸したコングを追い、東京湾に停泊した船からメカニコング2号を出動させる。この事態に、計画の露見を恐れて当初の目的からも逸脱していると考えたマダム・ピラニアはドクター・フーを見限り、ネルソンたちを船から逃走させる。スーザンは何とかキングコングに追いついて鎮めようとするが、そこへ出現したメカニコングが彼女をさらってしまう。キングコングとメカニコングの激闘は東京タワーへ移り、都下を見下ろす大決戦が始まった。やがて、マダム・ピラニアはメカニコングの制御装置を破壊しようとしてドクター・フーに射殺され、キングコングはスーザンを救出してメカニコングを東京タワーから突き落としてバラバラにさせる。 翌朝、キングコングは逃亡しようとするドクター・フーやその部下たちを湾上の船ごと沈めると、スーザンの呼びかけを背に故郷の島へ泳ぎ去っていくのだった。
概要
ストーリー
登場怪獣
キングコング
詳細は「キングコング (架空の怪獣)#『キングコングの逆襲』」を参照
ゴロザウルス
詳細は「ゴロザウルス#『キングコングの逆襲』のゴロザウルス」を参照