特撮テレビドラマ『ゴジラアイランド』(1997年 - 1998年)に登場。
X星人の操る宇宙超怪獣として、第1シーズンの「キングギドラ編」に初登場。
凶暴電波が消えて正気を取り戻したゴジラのもとへザグレスによって送り込まれ、ゴジラ、ラドン、子モスラと交戦して海に転落するが、ザグレスのヴァバルーダが放った「滋養強壮赤マンダドリンク光線」を浴び、3倍にパワーアップして復活する。しかし、ゴジラを圧倒するもトレマのミラクル念力を受けた影響で押されていき、宇宙へ退散する。
その後、第2シーズンの「ミサト登場編」で怒ったランデスにより、宇宙から召還されて再登場する[注釈 8]。Gガード基地を攻撃してモゲラを撃退し、駆けつけて来たゴジラを苦しめるが、ミサトにダンスグロビンを吸わされてダンスを踊らされ、撤退する。 第1シーズンの「メカキングギドラ編」に初登場。 ザグレスが怪獣自動販売機で買ったメカ怪獣(本当は下記のハイパーメカキングギドラを買おうとしていたが、このときのザグレスは赤字財政だったため、渋々こちらを買う)で、ランクはグレードB、価格は250万宇宙ゼニー。購入して早々ゴジラに差し向けられるが、実はこのとき別売りのオプションのコントローラーと電子頭脳が入っておらずまともに動けなかったため[60]、たやすくゴジラに倒されてGガードに奪われ、逆にヴァバルーダ攻撃のために利用される。だが、すぐにザグレスに奪い返された後、ザグレスがオプションのコントローラーと電子頭脳を購入して取り付けたことにより、まともに動けるようになってGガード基地を攻撃する。戦いを挑んだゴジラと互角に戦うが、のちに駆けつけたGガード司令官の乗るメカゴジラが必死に戦う姿を見て奮い立った怪獣たちの猛反撃に遭い、右の首を引きちぎられて逃げ去る。 その後、「さよならトレマ編」で暗黒大皇帝によって首を修理された姿で再登場する[注釈 9]。このときはゴジラが不在だったために他の怪獣を次々となぎ倒し、カマキラスとともにGガード基地にも大被害を与える。帰ってきたゴジラと一致団結した怪獣たちの猛反撃に遭い、またしても右の首を引きちぎられて退散する。その後の詳細は不明。 上記のメカキングギドラの最高級品。初登場は第1シーズンのメカキングギドラ編だが、ここでは名前のみの登場で、実物が登場したのは第2シーズン完結編から。本作品最後の敵怪獣でもある。 怪獣自動販売機で販売されており、価格は1千万宇宙ゼニーで[60]、ランクはスペシャルグレードA。地球に戻る途中で、ザグレスが購入する。尾以外はすべてメカで、両翼の形状が生身のキングギドラに近い。翼が大きく足が太い。また、カラーリングもメカキングギドラと比べると全体的に黒ずんだ色合いをしており、ところどころに赤い三角形のマーキングがある。武器は赤色のレーザー光線に加え、中央の首から吐く凍り漬け光線[60](氷漬け光線[62])に命中したものはたちまち氷漬けになり、ゴジラも一時冷凍される。全体的な戦闘力も通常のメカキングギドラより高く、最高級品にふさわしい性能を有する。このほか、身体の一部が破損しても内部から修復プログラムを起動することで、自己修復が可能[60]。 地球攻撃隊隊長に再任命されたザグレスが、ワープゲート奪還のために乗ってゴジラアイランドを攻撃する。氷付け光線でGガード基地を氷付けにして一時的に基地の機能を麻痺させ、ゴジラすら凍結させるが、ザグレスを追って戻ってきたトレマの呼びかけで復活したゴジラに反撃されて一時退散し、終盤で再登場する。このとき、ザグレスがいつの間にか購入していたトラクタービームを付け加えており、ワープゲートを奪おうとするが、そこに駆けつけたトレマのパンナトルテとミサトのタルトクープ、そして司令官の乗るメカゴジラとゴジラと交戦する。これにレーザー光線で応戦するもミサトたちの攻撃で左の首を破壊されたうえ、ゴジラを再度氷漬けにしようと放った氷付け光線もゴジラの放射熱線で押し返され、中央の首も破壊されてダウンする。次にザグレスは前記の修復プログラムを起動し、破壊された首が再生して復活するが、この直後にミサトがワープゲートの設定を逆転させたため、ザグレスごとワープゲートの向こうに吸い込まれる。 2023年11月3日開催のイベント「ゴジラ・フェス 2023」にて上映された新作特撮短編『フェス・ゴジラ4 オペレーション ジェットジャガー』に登場。 ミレニアムシリーズでの容姿に、昭和ゴジラシリーズでの要素(空中に発生した爆炎から変化する過程を経て実体化し、鳥居の彼方にて引力光線を放ちながら破壊活動に勤しむなど)を併せ持つ。 とある市街地にてジェットジャガーにとどめを刺そうとするゴジラの上空へ飛来し、実体化に際して放った引力光線でゴジラを昏倒させると、市街地へ降着して周囲への破壊活動を開始する。その脅威を目の当たりにしたジェットジャガーとゴジラは、一時休戦を経て共闘へ移行することとなる。 ニューギンのパチンコ『CRゴジラ3・4』に登場。
『ゴジラアイランド』のメカキングギドラ
武装は口から吐くレーザー光線。映画では虹色と金色だったが、終始白の光線を吐く。
「メカギドラ」と呼ばれることが多い。ルーカスには「メカギドラではなく、バカギドラ」と呼ばれている。
造形物はバンダイのソフビ人形だが、オリジナルと違い首はすべてメカで、翼の表側の色が銀一色になっている。
ハイパーメカキングギドラ
通常のメカキングギドラ同様、「ハイパーメカギドラ」[62]と呼ばれることが多い。『宇宙船 YEAR BOOK 1999』ではハイパーギドラと記載している[61]。
『フェス・ゴジラ4 オペレーション ジェットジャガー』のキングギドラ
スーツアクターは松本直也
制作
本作品に登場するジェットジャガーは、『ゴジラvsメカゴジラ』のように対ゴジラ兵器としてゴジラと戦わせることとなったが、最後には『ゴジラ対メガロ』のように両者に握手をさせたかったため、第3の敵が必要となった[63]。当初は『フェス・ゴジラ3』に登場したガイガン(の再登場)を提案されたが、新しい驚きが欲しいと東宝から言われたため、強く見える敵として操演できる状態にもあり、(丸紅の)CMで使われて間もなかったキングギドラが選ばれた[63]。後述のようにスーツは『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年、以下『GMK』)の改修版であるため、元々は悪役ではないが、彼らには味方や敵という概念はなく、3体は戦う宿命にあるものということとなった[63]。なお、今回のキングギドラについては登場も含めて一切の情報がイベント当日まで伏せられており、上映映像にて初めて明かされた。『フェス・ゴジラ』シリーズにおけるスーツアクターの1人であるよしだひかる
造形
スーツは『GMK』の改修版[63](改修の詳細についてはキングギドラ (ミレニアムシリーズ)#造形を参照)。キングギドラについては、操演部の人数もキングギドラ用にかなりの人数が増え、操演用のトラス[注釈 10]も組まなければいけないため、前作までの体制では無理であったことから、東宝の人間やスタッフなどが動員されたという[63]。
撮影・演出
首や翼は、操演の川口謙司やその助手たちによってワイヤーで操演されている。監督の中川和博は、あまりアクションはなかったがラスボス感は出したいと思い、3つの首の位置やバランスは意識するように川口に依頼したという[63]。初登場シーンは初代のようにしたかったが、現代の技術で初代当時のスタッフがしたかったであろう表現にしたかったという[63]。また、初代のように鳥居が映るシーンを入れている[63]。
遊技機に登場するキングギドラ
『CRゴジラ3・4』のキングギドラ