情報工学の分野において、SI接頭語「キロ」は、国際単位系 (SI) の定めに従い1000 (= 103) 倍を示す場合と、国際規格などで定められていない俗習[10]として1024 (= 210) 倍を示す場合[11][12][13]がある。
この曖昧さを回避するため、1024 (= 210) 倍を表す接頭語として、国際規格 (IEC 80000-13) にてSI接頭語と区別できる2進接頭辞「キビ」(kibi, 記号: Ki)が定められているが、キビバイト(kibibyte, 記号: KiB)やキビビット(kibibit, 記号: Kibit, Kib)などの単位は、あまり用いられていない[11][12][13]。
また、国際単位系 (SI) 第8版(2006年)にて、キロやその他のSI接頭語を決して2のべき乗を表すために用いてはならないと定めている[14]が、大手IT企業であるマイクロソフトなどが、未だ国際単位系 (SI) の定めに完全には従っておらず[11][12][13]、2のべき乗を表す用法も混在する状況は解決されていない[15]。なお、macOSでは、Mac OS X Leopard以前は2のべき乗(1024倍)が用いられていたが、2009年公開のMac OS X Snow Leopard以降は10の整数乗(1000倍)を用いたストレージ容量やファイルサイズ表示に変更された。[16]
脚注^ 国際単位系 (SI) は世界共通のルールです(PDF)
SI接頭語接頭語記号10n十進数表記漢数字表記short scaleメートル法への導入年国際単位系における制定年
クエタ (quetta)Q10301000000000000000000000000000000百穣nonillion2022年
ロナ (ronna)R10271000000000000000000000000000千'"`UNIQ--templatestyles-0000001A-QINU`"'𥝱octillion2022年
ヨタ (yotta)Y10241000000000000000000000000一𥝱septillion1991年
ゼタ (zetta)Z10211000000000000000000000十垓sextillion1991年
エクサ (exa)E10181000000000000000000百京quintillion