キログラム
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マイクログラムもよく用いられ、「μg」または「mcg」と表記するが、webコンテンツなどでは「μ」に代え「u」と代用表記される、すなわち「ug」となる場合もある[47]。実用されている分量・倍量単位は次の通り。

キログラム (kg) -- 103 g (1 kg)

グラム (g) -- 100 g (10?3 kg)

ミリグラム (mg) -- 10?3 g (10?6 kg)

1立方ミリメートルの水の質量は1ミリグラムである。

砂粒はだいたい1ミリグラム程度である。

飲食物の栄養成分表示でよく「?mg」という表示が見られる。


マイクログラム (μg) (mcg)-- 10?6 g (10?9 kg)

一部の飲食物の栄養成分表示で、時に「?μg」という表示が見られる。


ナノグラム (ng) -- 10?9 g (10?12 kg)

ピコグラム (pg) -- 10?12 g (10?15 kg)

フェムトグラム (fg) -- 10?15 g (10?18 kg)

アトグラム (ag) -- 10?18 g (10?21 kg)

ゼプトグラム (zg) -- 10?21 g (10?24 kg)

ヨクトグラム (yg) -- 10?24 g (10?27 kg)

核子原子分子の質量はヨクトグラムのオーダーである。

1原子質量単位は 1.660 54 yg

陽子の質量は 1.672 6 yg

中性子の質量は 1.674 9 yg


ロントグラム (rg) -- 10?27 g (10?30 kg)

クエクトグラム (qg) -- 10?30 g (10?33 kg)

電子の質量は 911 qg

次のようにグラムにメガ以上のSI接頭語を付けることも考えられるが、キログラムの1000倍の質量に対して、1メガグラム (Mg) という名前が用いられることは一般にはなく、トンが使われる。さらにはトンの倍量単位に対し、トンにSI接頭語が付されることも多い(とくにキロトン (kt) やメガトン (Mt))。

クエタグラム (Qg) -- 1030 g (1027 kg, 1024 t (1 Yt))

ロナグラム (Rg) -- 1027 g (1024 kg, 1021 t (1 Zt))

ヨタグラム (Yg) -- 1024 g (1021 kg, 1018 t (1 Et))

例: ウンブリエル(天王星の衛星)、ディオネ(土星の衛星)、ケレス(準惑星)


ゼタグラム (Zg) -- 1021 g (1018 kg, 1015 t (1 Pt))

エクサグラム (Eg) -- 1018 g (1015 kg, 1012 t (1 Tt))

ペタグラム (Pg) -- 1015 g (1012 kg, 109 t (1 Gt))

テラグラム (Tg) -- 1012 g (109 kg, 106 t (1 Mt))

ギガグラム (Gg) -- 109 g (106 kg, 103 t (1 kt))

メガグラム (Mg) -- 106 g (103 kg, 1 t)

SI接頭語はグラムに対して付けられるため、100倍・10倍・1/10および1/100を表すSI接頭語を付けた次のような単位も一応考えられ、後述のようにこれらを表す漢字(和製漢字国字)も作られているが、現実には用いられず、理論上の単位の域を出ない。またかつては1万倍を表す「ミリア」というSI接頭語も存在したが、これもあまり用いられることなく、現在では廃止されている。

ミリアグラム -- 104 g (101 kg)

ヘクトグラム (hg) -- 102 g (10?1 kg)

デカグラム (dag) -- 101 g (10?2 kg)

デシグラム (dg) -- 10?1 g (10?4 kg)

センチグラム (cg) -- 10?2 g (10?5 kg)

表記

漢字ではグラムが「瓦蘭姆」と音訳され、ここから「瓦」一字だけでグラムの意味を表すようになった。日本では明治時代、中央気象台(現気象庁)が「瓦」をその中に含む以下のような倍量・分量単位の漢字を作り、1891年から各気象台で気象観測の月報などに使用して、一般にも広まった。中国では、「瓦」はワットを表し、グラムには「克」の字を当てているため、それに合わせて「?」(キログラム)、「?」(ミリグラム)といった漢字が作られており、またキログラムは中国語では伝統的な単位であると関連付けて「公斤」とも訳された。

これらの漢字表記は、計量法上は使用することはできない。

マイクログラム (μg) -- {瓦少} ()

ミリグラム (mg) -- 瓱

センチグラム (cg) -- 甅

デシグラム (dg) -- 瓰

デカグラム (dag) -- 瓧

ヘクトグラム (hg) -- 瓸

キログラム (kg) -- 瓩(中国では、日本と独立にキロワットの意味の文字として作られている)

ミリアグラム (104 g) -- {瓦万} ()

トン (t, 103 kg) -- 瓲 (略して 屯 とも表記される)

符号位置

記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称
ℊU+210A-ℊ
ℊグラム
㎍U+338D-㎍
㎍マイクログラム
.mw-parser-output .jis2004font{font-family:"源ノ角ゴシック JP Normal","源ノ角ゴシック JP","Source Han Sans Normal","Source Han Sans","NotoSansJP-DemiLight","Noto Sans CJK JP DemiLight","ヒラギノ角ゴ ProN W3","ヒラギノ角ゴ ProN","Hiragino Kaku Gothic ProN","メイリオ",Meiryo,"新ゴ Pr6N R","A-OTF 新ゴ Pr6N R","小塚ゴシック Pr6N M","IPAexゴシック","Takaoゴシック","XANO明朝U32","XANO明朝","和田研中丸ゴシック2004絵文字","和田研中丸ゴシック2004ARIB","和田研中丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシック2004絵文字","和田研細丸ゴシック2004ARIB","和田研細丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシックProN",YOzFont04,"IPA Pゴシック","Yu Gothic UI","Meiryo UI","MS Pゴシック";font-feature-settings:"jp04"1}㎎U+338E1-13-51㎎
㎎ミリグラム
㎏U+338F1-13-52㎏
㎏キログラム
㌕U+3315-㌕
㌕全角キログラム
㌘U+33181-13-36㌘
㌘全角グラム
㌙U+3319-㌙
㌙全角グラムトン

Unicodeには、文字様記号としてU+210A ℊ .mw-parser-output span.smallcaps{font-variant:small-caps}.mw-parser-output span.smallcaps-smaller{font-size:85%}script small g、CJK互換用文字として以下の文字が収録されている。

U+338D ㎍ square mu g

U+338E ㎎ square mg

U+338F ㎏ square kg

U+3315 ㌕ square kiroguramu

U+3318 ㌘ square guramu

U+3319 ㌙ square guramuton

これらは、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであり、使用は推奨されない[48][49]
参考文献

水島茂喜、上田和永、大岩彰「1kg質量標準の校正(2008-2009)」『産総研計量標準報告』Vol.8 (2011) No.2, pp.185-200。計量標準総合センター


プランク定数にもとづくキログラムの新しい定義 産業技術総合研究所(AIST)計量標準総合センター(NMIJ)工学計測標準研究部門 藤井 賢一 ,2018-01-24

新しい1キログラムの測り方?さらばキログラム原器 【産総研公式】 説明動画、産業技術総合研究所 倉本直樹、2021年12月11日

脚注
注釈^ 国際単位系における正式の言語はフランス語である。ここでの定義は英語及びこれを日本語に翻訳したものである。正式な本文の確認が必要な場合又は文章の解釈に疑義がある場合はフランス語版を確認する必要がある。

出典^ キログラムの定義が変わる、そのとき何が起こるのか? 講談社ブルーバックス、臼田孝、2018年4月24日
^ 「キログラム」の定義、変更を決定 「アンペア」なども 朝日新聞、2018-11-16
^ 国際単位系(SI)第 9 版(2019) p.100、産業技術総合研究所、計量標準総合センター、2020年3月
^ 計量単位令の一部を改正する政令案 新旧対照条文 経産省 産業技術環境局 計量行政室、2019年5月14日
^ “ ⇒Decree on weights and measures” (1795年4月7日). 2011年11月2日閲覧。 “Gramme, le poids absolu d'un volume d'eau pure egal au cube de la centieme partie du metre , et a la temperature de la glace fondante.”
^ a b イアン・ホワイトロー、「単位の歴史 測る・計る・量る」p.101、冨永星訳、大月書店、ISBN 978-4-272-44037-5、2009年5月20日第1刷発行
^ K8(41)は誤って41番と刻印されたが、付属品は正しく8番とされている。したがって8番と刻印された原器はなく、この原器がK8(41)と呼ばれる。
^ G. Girard (1994). “The Third Periodic Verification of National Prototypes of the Kilogram (1988?1992)”. Metrologia 31 (4): 317?336. Bibcode: 1994Metro..31..317G. doi:10.1088/0026-1394/31/4/007. 
^ New Techniques in the Manufacture of Platinum-Iridium Mass Standards, T. J. Quinn, Platinum Metals Rev., 1986, 30, (2), pp. 74?79.
^The International Prototype(IPK) BIPM
^国際キログラム原器と分析化学 三浦 勉(産業技術総合研究所計測標準研究部門)、ぶんせき、p.164、2012年3月
^ a b 「国際キログラム原器、50マイクログラムの減量明らかに」AFPBB News
^ https://www.aist.go.jp/science_town/standard/standard_01/standard_01_01.html 「“ものさし”のふるさと!?」 産総研 2015年10月14日閲覧


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