キル・ビル
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「ハゲじゃない、剃ってるだけ」は、大葉健二が劇場映画版『コータローまかりとおる!』で演じた天光寺輝彦のセリフに因んでいる。

東京に向かうブライドの乗る旅客機が夕焼けに染まる空を飛ぶシーンは東京・調布の日活スタジオで撮影されたが、これは『吸血鬼ゴケミドロ』からの引用[4]

GOGO夕張の名は、タランティーノが参加し楽しんだという夕張映画祭と、『マッハGoGoGo』からとられた。キャラクターは『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の主人公にインスパイアされて作った。

タランティーノが『BLOOD THE LAST VAMPIRE』や『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の大ファンだったことからこの2作品を手がけたプロダクション・アイジーに直談判のため、東京・国分寺にある同社を自らアポなしで訪れてアニメパートの制作を依頼した。

修羅雪姫』(梶芽衣子版)を彷彿させるシーンが多く[4]、梶が歌う「修羅の花」が挿入歌、「怨み節」がエンディングソングに起用されている。ただし後者は「修羅雪姫」ではなく、同じく梶主演の映画「女囚さそりシリーズ」の主題歌である。タランティーノは梶本人に会いたかったようだが、そのことが梶に伝わらず、「会えないから歌だけでも使わせてくれ」ということになったという(梶談)[5]。この2曲はサウンドトラックアルバムにも収録され、梶に印税が支払われている[6]。後に『修羅雪姫』の原作者である小池一夫が「『キル・ビル』の原作は『修羅雪姫』である」として映画会社に版権料の支払いを要求したところ、要求が認められ小池に版権料が支払われたという[7]

オープニングでファンファーレとともに現れるSBのロゴマークは、タランティーノのお気に入りである香港の映画会社ショウ・ブラザーズ社のものである。

GOGO夕張の使う武器は、ジミー・ウォング(王羽)主演の『片腕カンフー対空とぶギロチン』に登場する「血滴子(英名:Flying Guillotine)」のオマージュ[4]。また同映画のオープニングテーマ「NEU!」の曲も劇中で使用されている。

ショウ・ブラザーズ社の代表的カルトカンフー映画『五毒拳』は、猛毒を持つ動物の名を冠した武術を使う五人の拳士が主人公である。本作ではこの設定から毒蛇暗殺団が生まれ、また作品中のサウンドエフェクトにも『五毒拳』からの流用が見られる。ブライドとヴァニータのナイフバトルの元ネタはカンフー映画『ヴェンジェンス 報仇』、ブライドの床上回転斬りは『新片腕必殺剣』が元ネタである。

ブライドが着用する黄色いトラックスーツはブルース・リー(『死亡遊戯で着用』)へのオマージュである[4]。クレイジー88が着用している黒いマスクも、『グリーン・ホーネット』において着用していたものと同じである。

殺陣の場面での手足が飛び血が吹き出す描写は『子連れ狼 三途の川の乳母車』をオマージュしている[4]

公開(Vol.1)

2003年10月10日アメリカ公開。日本公開は10月25日。「欧米公開版」では残酷なシーンをカットし全年齢指定となっている。「日本公開版」は残酷描写があり、R-15指定となっている。日本公開版のオープニングには「この映画を偉大なる監督、深作欣二に捧ぐ」という英語のテロップが流れ、エンドロール中には深作と勝新太郎の名がある。日本以外の上映では「『復讐は冷やして食べるのが美味い』古いクリンゴンの諺より?」という英語のテロップが流れた。
キル・ビル Vol.2

キル・ビル Vol.2
Kill Bill: Volume 2

監督クエンティン・タランティーノ
脚本クエンティン・タランティーノ
製作ローレンス・ベンダー
製作総指揮ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
エリカ・スタインバーグ
E・ベネット・ウォルシュ
出演者ユマ・サーマン
マイケル・マドセン
ダリル・ハンナ
デビッド・キャラダイン
ゴードン・ラウ
パーラ・ヘイニー=ジャーディン
音楽RZA
ラーズ・ウルリッヒ
撮影ロバート・リチャードソン
編集サリー・メンケ
製作会社ア・バンド・アパート
配給 ミラマックス
ギャガ
公開 2004年4月16日
2004年4月24日


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