宗教的包括主義の無名のキリスト者論では、イエス・キリストを知らなくてもキリスト教徒と呼べる者があるとする。さらに、宗教多元主義では、キリスト教徒と他の宗教の信者の間に区別を設けない[7][8][9]。
上記の、洗礼を受けずしても信じるだけでクリスチャンになれるという極端な自由主義教派や、また基本信条の多くを否定するエホバの証人(ものみの塔)、そして聖書以外の聖典を奉じる末日聖徒イエス・キリスト教会(LDS、モルモン教)や世界平和統一家庭連合(旧統一協会)などの新興グループに関しては、当人たちはキリスト教徒を自称するが、三位一体の教理を採用して基本信条を告白する伝統的なキリスト教の立場からは異端であり非キリスト教徒であるとされるのが一般的である。 アメリカ合衆国の調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、キリスト教徒は世界に約21億7000万人いる(2010年時点)[10]。 同センターによる2015年時点での国別キリスト教徒人口および総人口に占めるキリスト教徒比率上位10ヶ国は、以下のとおりである[11](日本におけるデータのみ、2020年12月31日時点の文化庁統計による[12])。 順位国キリスト教徒人口総人口比 (%)備考 順位国総人口比 (%)キリスト教徒人口 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 教会は始めから唯一の普遍的(公同的)集団であるという考えと、普遍的教会は後に成立したという考えがある。「公同の教会」および「カトリック (概念)」も参照 前者の考えは「目に見える(可視、可見、見ゆる)普遍的教会」と言われる。初代教会から継承され、民族や地域を越えて全世界の教会が教理や礼拝を一致させて作り上げてきている「目に見える教会」である。1つ1つの教会が普遍教会なのである。この考えはニカイア・コンスタンティノポリス信条(信経)や使徒信条(使徒信経)に述べられている。 一般的に目に見える普遍教会の伝統では、三位一体、贖罪(キリストの犠牲によって得る罪の赦し)、からだの復活といった共通の信仰の下に洗礼を受けた者は誰でも教会に受け入れられる。この教えは、目に見えない神の恵みを目に見える証として行う秘跡(サクラメント)の儀式に導入されており、「神が人間に与えた啓示、真のキリスト教徒全てによって認められている真理、特に聖書の言葉や聖なる伝統の中に伝えられるもの」(Deposit of faith
キリスト教徒の数
1 アメリカ合衆国2億4818万人76.9%「アメリカ合衆国の現代キリスト教」参照。
2 ブラジル1億7919万人88.5%
3 メキシコ1億1362万人94.6%
4 ロシア1億349万人73.1%
5 フィリピン9430万人92.5%
6 ナイジェリア8665万人48.1%
7 コンゴ民主共和国7209万人95.9%
8 中華人民共和国7089万人5.2%「中国のキリスト教」参照。
9 エチオピア5745万人62.4%
10 ドイツ5488万人67.3%
- 日本191万5294人1.1%「日本のキリスト教史」参照。
1 バチカン市国100%800
2 ルーマニア99%21,490,000
3 パプアニューギニア99%6,860,000
4 トンガ99%100,000
5 東ティモール99%1,120,000
6 アルメニア98.5%3,090,000
7 ナミビア97.6%2,280,000
8 マーシャル諸島97.5%50,000
9 モルドバ97.5%3,570,000
10 ソロモン諸島97.5%520,000
キリスト教徒の歴史
出典検索?: "キリスト教徒"
初代教会
一方、プロテスタントは人間の目に見える1つ1つの教会のバックボーンとなる「目に見えない(非可視、不可見、見えざる)普遍的教会」という考えを持つ。教派など目に見える違いがあろうとも、過去から未来までイエス・キリストを信じる者全てが民族や地域を超えて作り上げるイエス・キリストのからだ、つまり目に見えない普遍的教会に属するという考えで、これは中世ヨーロッパ末期に宗教改革が起こるまで明白にされなかった。
少数派ではあるが、聖書で「教会」と訳されているのはほとんどが地元の自治体や集会を指していると主張する教派もある。英語の"Church"は、「主の家」という意味の古代ギリシア語のκυριακον から派生した。コイネー・ギリシア語では教会をεκκλησ?α(ecclesia エクレシア)と言うが、キリスト教以前には古代ギリシア都市国家の立法府などある目的のために集った会という意味で用いられた。