キリアン・マーフィー
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音楽好きの家系[6]で、自身も10歳から演奏や作曲をするようになった。弟と共にいくつかのバンドでギターを弾いていたが、中でもフランク・ザッパに影響され、弟と結成したロックバンドThe Sons of Mr.Green genesはマーフィーがボーカルとギターを務め、レコード会社から契約のオファーが来るほどだった。しかし、当時弟がまだ中等教育にあったことや、契約条件が悪かったことなどから両親が反対、契約に至らなかった[6][7][8]。1996年にユニバーシティ・カレッジ・コークで法律を学び始めるが、演劇活動が忙しくなり1年で中退。

英語ゲール語を操る。フランス語に関しては、2014年のインタヴューで「嘗ては話す事が出来たが、今は違う。(中略)ヴォキャブラリーを忘れてしまった」と語っている[9]

15年ほどベジタリアンであり続けてきたが、『ピーキー・ブラインダーズ』の役作りのため、肉食を再開した[10]。本人曰く、ベジタリアンを志向したのは道徳的観念からではなく、狂牛病に感染するのが怖かったからとのこと[11]
キャリア

1996年からコークを拠点とした劇団に参加。エンダ・ウォルシュ作の舞台『Disco Pigs』で主役を演じ注目を集める。当初コークのみで3週間の上演予定だったが、好評を得て最終的にヨーロッパカナダオーストラリアを股にかけた2年間に及ぶロングランとなった。このツアーのために大学を中退、バンド活動からも離れていった[12]。(しかし大学については「入学してすぐに法律は肌に合わないと感じ、勉強する意欲を失っていた[12]」と語っている)。1990年代後半?2000年代前半にかけてアイルランドやイギリスの映画、舞台などで活動。

2001年に映画『Disco Pigs』で舞台版と同じ役で出演。これを観たダニー・ボイル監督が『28日後…』の主演にマーフィーを抜擢。この作品がヒットし、国際的に名前が知られるようになった。また、この演技によりエンパイア賞MTVムービー・アワードにノミネートされた。2003年公開の『コールド マウンテン』でハリウッド作品に初出演。

2005年には主演のスリラー映画『パニック・フライト』、ジョナサン・クレイン / スケアクロウ役で出演した『バットマン ビギンズ』がヒット。また、ニール・ジョーダン監督の『プルートで朝食を』では、性同一性障害を抱えた青年をコミカルに演じゴールデングローブ賞 主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。翌年公開の『麦の穂をゆらす風』(ケン・ローチ監督、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作)では、アイルランド独立戦争アイルランド内戦によって運命を狂わされてゆく青年を演じ、高い評価を得た。『ピーキー・ブラインダーズ』第2シーズンのプレミアでのキリアン・マーフィー(2014年)

2013年から2022年までBBCのテレビシリーズ『ピーキー・ブラインダーズ』にて主人公のトーマス・シェルビーを演じており、同作はシーズン6まで制作された。2024年現在続編となる映画版の企画が進行中である[13]

2023年、クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』にタイトルロールの主人公であるJ・ロバート・オッペンハイマー役で出演。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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