キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
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上映時間206分[1]
製作国 アメリカ合衆国
言語英語
オセージ語
製作費$200,000,000[2]
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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(Killers of the Flower Moon)は、2023年アメリカ合衆国犯罪映画修正主義西部劇。監督はマーティン・スコセッシ。主演はレオナルド・ディカプリオ。共演はロバート・デ・ニーロリリー・グラッドストーンジェシー・プレモンス

本作でスコセッシとディカプリオは、長編映画6度目のタッグとなる[3]

1920年代オクラホマ州オセージ[注釈 1]を舞台とし、石油鉱業権を保持し、高い利益を得ていた先住民オセージ族(英語版)が次々と謎の死を遂げる事件を描く。
あらすじ

オクラホマの居留地で、オセージ族の「フラワームーン」の儀式の最中に大地から原油が噴出する。受益権を均等に分配されたオセージ族は富裕となる。財産目当てにオセージ族の女性と結婚する白人の男たちが続出する。

1919年、第一次大戦の復員兵のアーネスト・バークハートは弟のバイロン、おじで有力者のウィリアム・キング・ヘイルと住む。保安官代理でもあるキングはオセージ族の後援者を装う。アーネストとバイロンは密かに金持ちのオセージ族相手の強盗を働く。キングのすすめでアーネストはオセージ族の女性モリー・カイルの運転手となり、やがて結婚して子をもうける。

キングはモリーがより多くの受益権を受け継ぐよう、その家族を密かに殺させる。オセージ族の会議は不審死が続いたことの捜査を求め、首都ワシントンD.C.に代表を送るも殺される。モリーが雇った私立探偵のウィリアム・J・バーンズはアーネストとバイロンに脅されて居留地から逃げ出す。キングはアーネストに命じ、犯罪者のエイシーを使ってモリーの妹リタとその夫のビルの家を爆破して殺させる。キングの差し金で、数々の事件の捜査は進まない。モリーは家族のすべての受益権を手にし、糖尿病にもかかわらずにワシントンD.C.に旅し、大統領に殺人事件の調査を直訴する。キングはアーネストに命じ、モリーのインシュリンに弱い毒を入れさせる。モリーへの愛とおじキングの命令の間で引き裂かれたアーネストは、自らも毒を飲んで弱る。

モリーの直訴の結果、司法省捜査局のトム・ホワイトとその助手たちがオクラホマの居留地を訪れて捜査を始める。キングは自らの関与を隠すため、自分の使った殺し屋を始末する。だがホワイトはアーネストとキングを逮捕する。モリーを診察した医師は毒を盛られていたことを発見する。アーネストはホワイトに説得されて政府側の証人となる。キングの弁護士ハミルトンの働きかけで一度は変心するも、子供の一人を失ったのちには家族といっしょの時を過ごすために叔父の罪を暴く証言をする。だが毒を盛られたことを知ったモリーはアーネストと別れる。

数年後のラジオドラマで後日談が語られる。毒をアーネストに与えたショーン兄弟は証拠不十分で不起訴となり、バイロンは審議不成立で無罪となり、キングとアーネストはともに終身刑となるも早期仮釈放となる。モリーは再婚した後に50歳で糖尿病で亡くなり、家族と同じ墓に葬られる。
キャスト

※括弧内は日本語吹替。

アーネスト・バークハート
(英語版) - レオナルド・ディカプリオ加瀬康之):戦争帰りの白人の男

ウィリアム・ヘイル(英語版) (キング) - ロバート・デ・ニーロ樋浦勉): アーネストのおじで、保安官代理、農場主で地元の有力者

モリー・カイル(英語版) (モリー・バークハート) - リリー・グラッドストーン岡田恵): アーネストの妻になるオセージ族の女性

トム・ホワイト - ジェシー・プレモンス前田一世): 司法省捜査局の捜査官

W・S・ハミルトン - ブレンダン・フレイザーかぬか光明): キングの弁護士

リジー・Q - タントゥー・カーディナル(英語版) : モリーの母

ケルシー・モリソン - ルイス・キャンセルミ(英語版) : キングの知人で共犯者

ビル・スミス - ジェイソン・イズベル(英語版): ミニー、のちにリタの夫

アナ・ブラウン - カーラ・ジェイド・メイヤーズ(枝元萌): モリーの姉

リタ - ジャネー・コリンズ(武田華): モリーの妹


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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