キラウエアのイーストリフトゾーンにあるナパウ火口(Napau crater)の近くから、1983年1月3日夜に断続的な割れ目噴火の活動が始まり、1983年6月から1986年7月までの3年間には、断続的な溶岩噴泉の活動を通じて、プウ・オオ火砕丘が形成された[4][7]。
溶岩流は、1986年に最初の住居を飲み込み[3]、1990年8月20日までにはカラパナの集落を埋め尽くして海まで到達し、さらに海を埋め立ててカイム集落まで達している[7]。州道11号線を出て南海岸へ向かう州道130号線は以前火山国立公園のチェーン・オブ・クレーターズ・ロードへつながっていたが、2017年現在でも溶岩流に切断されたままである[3]。
2012年までにプウ・オオ火口は、4 km3の溶岩を噴出させ、125.5 km2を覆い、2.02 km2の新たな陸地を生み出した[10]。そして州道の14.3 kmを埋め、214件の建物を壊した[10]。 2014年12月からの火山活動では、プウ・オオ火口の東北東12kmの位置から溶岩流を発生させ、パホアの集落と州道130号線付近まで達した。大きな被害はない。 2018年4月30日の頻発地震に始まり、5月4日にはプウ・オオ火口の火口底が消失、同日にレイラニ・エステーツ (Leilani Estates ハワイ州道11号線がキラウエアとマウナ・ロアの境界付近を通っている。以前はハワイ州道130号線が海岸線を横断していたが、1983年からのプウ・オオ火口の噴火による溶岩流で分断されたままになっている[3]。 キラウエアカルデラの周辺が観光のハイライトである。ジャガー博物館、キラウエアイキ火口、サーストン溶岩洞 プウ・オオ火口からの溶岩流が海に向かっていたので、2017年までは溶岩流見学場所(Lava Viewing Area)で溶岩が海に流れ落ちる様子を見ることができた。しかし到達するには、過去の溶岩流で湾岸の道路が寸断されたため、カイムから8.5マイルも多少起伏のある溶岩の上の道を歩くことになっていた。 過去には溶岩流でできた海岸(溶岩デルタ)が突然に海中に没し、2名が亡くなる事故も起こっている[11]。しかし、プウ・オオ火口の噴火が始まった1983年から2017年1月現在までの死者はこの2名だけである[11]。
2014年の溶岩流
2018年の噴火詳細は「2018年ハワイ島プナ地区南部の火山活動」を参照2018年の噴火
交通
観光
観光スポット
サーストン溶岩洞(英語版)
ホレイ・シーアーチ
溶岩流の観察
画像
ハワイ島。1999-2001年のデータ。
火山の位置関係。
ハレマウマウ火口にあるオーバールック火口の溶岩湖。2012年。2018の噴火で消失。
激しくマグマを噴き上げるキラウエアイキ火口。1959年。
キラウエアイキ火口。左上の丘がプウプアイ。2010年。
マカオプヒ火口。
2011年のカモアモア割れ目からの噴火。
プウ・オオ火口からの溶岩流が海に達して水蒸気が上がっている。2010年9月。
2018年の噴火のFissure 8。最も活動的な火口であった。
溶岩流を棒で突いて観察する観光客。
サーストン溶岩洞
脚注[脚注の使い方]^ Sarah Kaplan (2018年5月4日). “What’s happening inside Hawaii’s Kilauea, the world’s longest-erupting volcano