キューバ共産党
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また2008年に国家元首の地位から退いたフィデル・カストロは、正式に第一書記も退任し、弟ラウルを後継にした[5]

2018年4月19日、ラウルは国家評議会議長および閣僚評議会議長を退任し、後継としてミゲル・ディアス=カネルが就任した[6]。事実上の指導者である第一書記はラウルが引き続き務めることになったが、2019年の憲法改正で国家評議会議長・閣僚評議会議長に代わって大統領・首相職が復活し、個人に集中していた権力の分散が進められた[7]

2021年4月19日、ラウルは第一書記を退任し約60年におよぶカストロ政権は終焉を迎えた。第一書記は大統領のカネルが引き継いだ[8]

大胆に市場経済化を進めている中国共産党ベトナム共産党に比べ、伝統的なマルクス・レーニン主義に忠実である。ソ連崩壊後、部分的に外資を導入するなど経済改革に着手したが、中国ベトナムのようなドラスティックなものではない。
機構

党員は2022年時点で約50万人(推定)[9]。5年に一度招集される党大会が最高機関。共産党中央委員会(英語版)を中心に第一書記を含む14名から構成される政治局(英語版)を最高指導機構とし、書記局(英語版)を党の日常業務の処理機構とする。
現在の党中央委員会委員構成

2021年4月19日の第8回党大会で選出された幹部は以下の通り[10]

中央委員会第一書記ミゲル・ディアス=カネル

中央委員会政治局詳細は「第8期政治局(英語版)」を参照

政治局員:ミゲル・ディアス=カネル、マヌエル・マレロ、サルバドール・バルデス・メサ(英語版)、エステバン・ラソ・エルナンデス(英語版)、ロベルト・モラレス・オヘダ、アルバロ・ロペス・ミエラ(英語版)、ブルーノ・ロドリゲス・パリージャ(英語版)、ウリセス・ギラルテ・デ・ナシミエント、マルタ・アヤラ・アビラ、テレサ・アマレル、ラザロ・アルバレス・カサス、ホセ・リカルド・ゲラ、グラディス・マルティネス・ベルデシア

中央委員会書記局詳細は「第8期書記局(英語版)」を参照

党中央委員会組織書記:ロベルト・モラレス・オヘダ、ロジェリオ・ポランコ・フエンテス、ジョエル・ケイポ・ルイス、ホセ・モンテアグド、フェリックス・ドゥアルテ・オルテガ、ホルヘ・ブロチェ・ロレンソ

党中央委員会の下部組織

青年共産主義者同盟
(英語版):党員の活動を支援する組織。

キューバ労働者中央同盟(英語版):共産党と各市町村の連携支援団体。

キューバ女性連盟(英語版):働く女性の推進支援団体。ラウル・カストロとその妻であるヴィルマ・エスピン(英語版)によって、設立された。

革命防衛委員会(英語版):反革命活動の監視団体。

ホセ・マルティ・パイオニア組織(英語版):スカウト運動推進団体。

脚注[脚注の使い方]^ “13年半ぶりキューバ共産党大会 ハバナで軍事パレード”. 共同通信 (2011年4月17日). 2011年4月17日閲覧。
^ “ ⇒共産党トップ 5年前に辞任 カストロ前キューバ議長”. 東京新聞 (2011年3月23日). 2011年4月17日閲覧。
^ “ ⇒カストロ前議長、共産党トップ06年に辞任と公表”. 朝日新聞 (2011年3月23日). 2011年4月17日閲覧。
^ “キューバ共産党、経済改革を承認 市場原理導入”. 産経新聞 (2011年4月19日). 2011年4月23日閲覧。
^ “カストロ前議長が政界から完全引退 キューバ”. 産経新聞 (2011年4月20日). 2011年4月23日閲覧。
^ “キューバ、ディアスカネル氏の新議長選出を正式発表”. フランス通信社 (2018年4月20日). 2021年4月20日閲覧。


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