建国以来、キューバは共和制を国体として採用していたことから、国家元首は大統領が務めていた。1901年に制定された当初の憲法下では、大統領の任期は一期4年とされ、再選も可能であった。ただし、キューバは政情不安から一時期アメリカの暫定弁務官による統治を受けた他、相次ぐ政変によって、短期間のうちに目まぐるしく大統領が交代していった。1940年の新憲法制定後には大統領の就任期間が安定化したものの、1952年のフルヘンシオ・バティスタによるクーデターによって安定は終わりを迎えた。
キューバ革命以降も大統領職は存在したが、実権は共産党第一書記兼首相のフィデル・カストロが有していた。1976年に憲法が改正され、大統領を廃止し人民権力全国会議が選出する国家評議会議長が設置され、カストロが2008年の引退までその地位にあった。
代氏名所属政党期就任日退任日
キューバ共和国大統領
1トマス・エストラーダ・パルマ