キヤノン
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また、画像処理やネットワーク接続技術(BluetoothやIEEE.802.11)を得意とするキヤノンアイテックおよびキヤノンイメージングシステムズでもエンベデット事業を手がけているほか、キヤノン製品の開発関連会社[52]にも、ソフトウエア開発に携わる企業が多くある。
製造装置

真空技術やメカトロ技術をコアに、半導体をはじめディスプレイや太陽電池、ストレージなどのさまざまな製造装置を開発・製造・販売している。これらのビジネスは、キヤノンマシナリーキヤノンアネルバ、キヤノントッキの各社が中心となって展開されており、キヤノングループの生産自動化や内製化の推進にも貢献している。また、キヤノンMJ では、RAVE社やmattoson、Zygoなどの日本国外メーカーの関連装置を輸入・販売している。
コンポーネント機器

モータ、TMFセンサ、産業用磁気ヘッド、コンタクトイメージセンサ、電子回路などのコンポーネント製品を開発・製造・販売している。これらのビジネスは、キヤノン電子キヤノンプレシジョンキヤノン・コンポーネンツなどが展開している。
医療機器

眼科機器や遺伝子診断機器、血圧計などの医療機器を開発・製造・販売している。これらのビジネスは、OPTOPOL Technology S.A.やU.S Life Science、Virtual Imaging、キヤノンメドテックサプライ、エルクエストなどが展開している。また、キヤノンMJがフィリップス社製AEDの販売を行っている。2016年12月には東芝メディカルシステムズを完全子会社化し、東芝メディカルシステムズは2018年1月4日にキヤノンメディカルシステムズへ商号変更。
その他

イオンビーム(IBE)関連装置、業務用生ごみ処理装置、スピーカーなどの開発・製造・販売を行っている。
撤退した事業シンクロリーダー(東京工業大学博物館所蔵)キヤノワード NX700

視聴覚教育用磁気シートレコーダー(シンクロリーダー)- 1957年発売。後発のリコーの廉価機に敗れ事業としては失敗したが、このときに採用したエレクトロニクス関連の人材、技術が電卓や複写機・プリンターの開発に生かされた。

強誘電性液晶ディスプレイ(FLCD)

ワープロ(キヤノワード)

業務用DTP専用機(EZPS)

パーソナルコンピュータ

Macintosh 512Kを日本語対応化したDynaMacMSX規格機、AX規格機、DOS/V機(INNOVAシリーズ)、キヤノン・キャットのようなオフィス専用機、またNeXTからハードウェア部門を買収して、PowerPC用のチップセット事業も行っていた。

PERSONAL STATION NAVI

独自OS搭載のタッチパネル画面GUIインターフェース型モノクロパソコン。電話機、FAXも一体型で搭載し、グリーンCRT使用。初代機種は各界からデザインの秀逸さが評価され、通産省グッドデザイン賞を受賞。コミックス「コブラ」作者で知られる寺沢武一など著名イラストレーターにも重宝された( ⇒初代機種 解説HP1、初代機種 解説HP2)。最終機種となる二代目機種はデザインが大幅に変更され、ラップトップパソコンに近くなっている。初代機種を見学したスティーブ・ジョブズはこれを絶賛し、着想を得て後のiPhone、iPadにつながっていった[53]


NECPC-9801シリーズに乗っかろうとしてか、下丸子工場でPC98互換機を作っていた。

完成度はかなり良く、PC-98のソフトウェアの80%は完全起動していた。


ハンドヘルドコンピュータ X-07(英語版)

CPUはZ80バイナリ互換のNSC800、ROM 16Kbyte、RAM 8Kbyte、液晶ディスプレイ120x32ドット、20文字x4行のキャラクタ表示、周辺装置として赤外線を用いた光カプラが用意されており、別の X-07 や周辺装置とデータやプログラムを(室内直進の場合、距離5m、1200ボーで)送受信が可能であった[54]


パーソナルコンピューター AS-100

1982年に、パーソナルコンピューターとしてAS-100(i8088、標準OSは、MS-DOSCP/M-86)を開発・販売した[55][56]



パーソナル向けファクシミリ(ファクスホン)

デジタル印刷機(DPシリーズ)

フォント

TrueTypeフォント「FontGallery」シリーズを発売していた(Windows 3.0時代にはWIFEフォントとして発売された)が、2007年1月31日で販売終了した。安価な割にデザインがいいことに加え、ほかのフォントベンダーに比べ使用条件が緩い。中でも「FG角ゴシック体Ca」「FG丸ゴシック体Ca」は、販売終了した現在でもテレビ番組テロップ表示で多く使われている。使用場面も多く、一部の放送局では標準のニューステロップとして採用している例もある(後継フォントとしては、フォントワークスのニューロダンがよく採用される)。また、数多くのバラエティ番組アニメ番組でも使用されており、過去には「サザエさん」をはじめ(現在は平成角ゴシック体を使用)、特に2000年代のアニメでは使用例が多く見られた。また、「角ゴシック体Ca」が東京ドームのスコアボードに採用されている。


フィルムカメラ

デジタルカメラの高性能化・高画質化に伴い、フィルムカメラの需要が激減。2018年にEOS-1Vが販売終了したことで、キヤノンのフィルムカメラ全機種が販売終了となり、初号機「KWANON」から80余年続いたキヤノンのフィルムカメラの歴史に幕を下ろした。なお、デジタルカメラEOSシリーズと互換性がある交換レンズやカメラアクセサリーの一部は開発・販売を継続している。


組織
事業所

事業所は関東地方、とりわけ東京都・神奈川県境の多摩川沿いに集中している。関東地方以外では、大分県に事業所がある。本社社屋遠景本社ビル群宇都宮光学機器事業所

本社・下丸子別館(東京都 大田区下丸子多摩川

矢向事業所(神奈川県川崎市幸区塚越)

川崎事業所(神奈川県川崎市幸区柳町)

玉川事業所(神奈川県川崎市高津区下野毛

小杉事業所(神奈川県川崎市中原区今井上町

平塚事業所(神奈川県平塚市

平塚第二事業所 (神奈川県平塚市)

綾瀬事業所(神奈川県綾瀬市

富士裾野リサーチパーク(静岡県裾野市

宇都宮事業所(栃木県宇都宮市

宇都宮光学機器事業所、光学技術研究所、宇都宮工場の3拠点から成る[57]


大田原事業所 (栃木県大田原市下石上)

取手事業所(茨城県取手市白山)

阿見事業所(茨城県稲敷郡阿見町

Canon Global Management Institute(CGMI)(東京都目黒区中根)

大分事業所(大分県大分市丹生)

大分ものづくり人材育成センター(大分県大分市角子原)

過去


新宿本社(東京都新宿区西新宿)

目黒事業所(東京都目黒区中根)

新川崎事業所(神奈川県川崎市幸区鹿島田)

中央研究所(神奈川県厚木市森の里)

エコロジー研究所(京都府相楽郡木津町)

茂原事業所(千葉県茂原市早野)

溝の口研修センター(神奈川県川崎市高津区)

上里事業所(埼玉県児玉郡上里町)

おもな連結子会社

ただし、キヤノンITソリューションズ株式会社に代表されるキヤノン株式会社の孫会社も含む。
製造会社

・日本

キヤノン電子株式会社(磁気・事務機コンポーネント、ドキュメントスキャナー、ハンディターミナル)

キヤノンプレシジョン株式会社 (マイクロモーター、トナーカートリッジ、光半導体センサー)


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