キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
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製作費$52,000,000[1]
興行収入 $352,114,312[1]
$164,615,351[1]
29億円[2]
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『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(: Catch Me If You Can)は、2002年アメリカ映画1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』を元に製作されたドリームワークス作品。

題名の英語は「できるもんなら捕まえてみろ」の意味で、鬼ごっこの時の掛け声である。日本語の「鬼さんこちら」に当たる。
概要フランク・アバグネイル (2007)

パンアメリカン航空パイロット医師弁護士に偽装し(弁護士の資格は本当に取得した)、1960年代に世界各地で小切手偽造事件を起こし「天才詐欺師」と言われたフランク・W・アバグネイル・Jrレオナルド・ディカプリオ)と、彼を追うFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)の姿を、痛快かつ人間味豊かに描く。

なお、トム・ハンクス演じるFBI捜査官カール・ハンラティは実在の人物ではなく、彼を追い、また更生の手を差し伸べた複数の人物をモデルとした創作である。

重厚な画面作りで評価を得ていたヤヌス・カミンスキーがコメディの撮影をし、また、劇中に1960年代のヒット曲をちりばめている。さらに、マーティン・シーンナタリー・バイを始め、重要な脇役を名優でそろえてあり、フランクの父を演じたクリストファー・ウォーケンは、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、英国アカデミー賞では助演男優賞を受賞した。

なお、アバグネイルは21歳で逮捕され刑に服した後、その才能を生かして詐欺防止を中心とした金融コンサルタント会社を設立。世界中に多くの顧客を抱え大成功している。この映画では彼を逮捕したフランス警察の1人としてカメオ出演も果たした。ブロードウェイミュージカル化も行われた。
あらすじ
プロローグ
1968年、ニューヨークのブロンクスヴィルという街で、思春期を迎えた16歳の少年フランクは、両親の愛を目一杯受けて、素直な青年に成長していた。彼は仲の良い自分の両親を心から尊敬していた。父親のフランク・シニアは地区のロータリークラブの終身会員に選ばれるほどの名士だったが、国税局とのトラブルが原因で事業が立ち行かなくなってしまう。フランクの家族は困窮した生活を余儀なくされる。転校した学校で、フランクはフランス語の授業で代理教師のフリをして、生徒たちを1週間も騙して授業をしたため、両親が学校に呼び出される。父親は、さほど悪びれる様子もなく、息子の誕生日の祝いに小切手帳を贈る。母親は父親の知人と浮気していることを息子フランクに悟られる。その後、仲の良かった両親があっけなく離婚するところを見たフランクは、弁護士から父と母のどちらと一緒に住むのかを決めろと迫られるが、どちらか一人を選ぶことに耐えられず家出してしまう。「金さえあれば、今までの幸せな日々が続いていたはずだ」と悟ったフランクは、金を稼ぐためにマンハッタンへと渡り、金に対して強い執着を見せるようになっていく。
序盤
金のないフランクは小切手詐欺を働こうとするが、取引のない未成年のフランクではまともに取り合ってもらえない。金に飢えるフランクが目をつけたのは、社会的ステータスを持つ『パイロット』だった。フランクは高校の新聞記者を装って航空会社に入り込み、パイロットの仕事について詳細に聞き出した。さらに、パイロットの制服を手に入れたフランクは、パイロットと身分を偽って生活を始めるようになる。パイロットという身分であれば偽造小切手を使っても、誰も怪しむことなくそれを使えるのだった。パイロットとして世界中を旅しながら、美女とのアバンチュールを楽しみ、偽造小切手で稼いだ金で優雅な生活を送っていた。しかし、偽造小切手が出回っていることに銀行が気付いたことから、とうとうFBIが捜査を開始した。FBI捜査官のカールは、懸命の捜査の末に、ついにハリウッドのホテルに宿泊中のフランクを追い詰めるが、機転の利くフランクは「自分はフランクを先に逮捕したシークレットサービスだ」と騙して、巧みにその場を切り抜けてしまう。FBIの追跡を切り抜けたフランクは有頂天になるが、言い知れぬ孤独感にも襲われていた。パイロットという身分に近づいてくる他人はいるものの、それは本当の自分ではないのだ。皮肉だが、本当のフランクの姿を知っているのは、捜査官のカールだけだった。クリスマスイヴの夜、フランクはカールに電話をかけ、束の間の交流をする。カールは電話の内容から、フランクが漫画好きでニューヨークに住んでいる家出中の子供であることを看破する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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