キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦
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さらにその研究房「エルザの棺」を主宰している研究者ケルヴィナがヴィソワーズに酷似した悪星変異を行い襲い来るも燐との共闘と偶然も手伝い撃破。しかし、そこへ天帝ユンメルンゲンを伴った璃洒が現れ燐を拘束。天帝の正体に衝撃を受けながらも、反逆罪に問われるどころか帝都に誘われ戸惑う。だが、上記の一件で八大使徒からは知りすぎたと判断され秘密裡での処断を決定されてしまい、グラスナハトの研究施設で巨星兵に憑依した八大使徒のルクレゼウスに襲撃され、璃洒やシスベル、907部隊との連携で辛くも撃破するが、これを機に八大使徒と完全な敵対関係となってしまう。その後、辿り着いた帝都で師クロスウェルと再会。ユンメルンゲンに会うように伝えられる。アリスとは戦場で出会う前に一度出会っており、その時の経験で星霊使いは帝国で教えられるものとは違うものだと考えるに至っている。
アリスリーゼ・ルゥ・ネビュリス9世 (Aliceliese Lou Nebulis \)
声 - 雨宮天[7][4]本作のヒロイン。ネビュリス皇庁の第2王女。通称アリス。年齢は17歳。強力な氷の星霊を宿す星霊使いで、帝国からは「氷禍の魔女」と呼ばれ恐れられ、その場を数秒足らずで氷河期さながらの氷漬けにし広範囲に及ぶ氷の剣を無数に射出する「氷禍・千枚の棘吹雪」と星剣すら防ぎ止める絶対防御「氷花」を持つ。特に「氷花」はアリスの星霊そのものであり、この盾を展開した時のみ氷の星霊はアリスの肉体を離れてその種子に憑依するため、星霊エネルギーを斬る星剣でも斬ることはできない。また星霊エネルギーそのものを放出することも可能など攻撃力も絶大。また実戦経験も豊富で応用力や小技も使うなど、他の純血種の星霊使いと比較しても強さに隙がない。帝国を打倒して世界統一を果たし星霊使いが差別されない世界を作るという気高い大望を持つ。だが、姉のイリーティアからは「その楽園はアリスの強さだけで成り立っており、それでは結局強者の楽園しか作れない」と内心で批評されている。戦場で出会ったイスカとは互いに好敵手と認め合い、戦場で決着をつけることを望んでいる。しかし、中立都市で度々鉢合わせる内に無自覚ながらイスカに恋愛感情を抱くようになり、ある種の独占欲さえ抱いてシスベルとイリーティアがイスカに接近していると本気で二人を攻撃しようとする以外にも戦場でのライバル関係を持ちだして自分の物と公言するなど、自制心が弱くなって燐を苦労させている。絵画鑑賞が趣味だが、自身の腕前は一流の腕前を持つ妹や神がかった姉とは雲泥の差であり、ルウ・エルツ宮にある自画像は人の姿すらしていない。シスベル曰く「美食家肌」。帝国の画家が描いた絵が好きなのだが、母を始め皇庁の者達からは問題視されており、何かと皇庁の絵が優れていると誇張する自身の好みを認めない周囲に憤りを抱く他にもいつの間にか遠くなっていた姉妹との関係にも苦悩を抱えている他、ゾア家やヒュドラ家を始めとした血族同士の骨肉の争いにも辟易しており、そんな中でイスカとの戦いというより邂逅そのものが生きがいになっており心中で彼がいなくなったら自分は生きがいを失くすと言い切っている上、イスカをシスベルに取られそうになった時には帝国との戦いも女王聖別儀礼さえも全てがどうでもいいと独白してさえいる。皇庁襲撃において母とイリーティアがヨハイムに斬られた場面に遭遇し帝国への怒りが爆発。間が悪く遭遇したイスカと本気の殺し合いを繰り広げるが、結局彼を倒すことができず、イスカについたユミリーシャの「共鳴」の星霊による伝言で誤解を解きイスカに謝罪。その後、まったく無自覚に彼に告白した(その直後に慌てて発言を取り繕ったため、イスカも真に受けなかった)。その後は女王代理として衣装も新調し、新たな気持ちでヒュドラ家やゾア家と対峙する。シスベル奪還のためにイスカたち第907部隊と協力し、彼らに「雪と太陽」への潜入を依頼。シスベルが帝国に連れ去られたと知ったときは燐にイスカたちと共に帝国に潜入するよう命じた。偶然にもルゥ家の別荘でイスカがシャワーを浴びているときの映像が撮られた端末を発見し、初めて見るイスカの全裸姿の刺激に耐え切れずに失神するも、密かにその映像を保管し、毎晩視聴している。帝国に戻ったイスカが自分のいないところで異性と何をやっているのかが気になって仕方ない様子で、燐と一緒に写ってる写真を見てそんなことは起こらないと思いながらもあらぬ妄想を繰り広げたり、救出されたシスベルが帝都へ向かう途中の通信でイスカと帝国内でデートをしている写真を見せつけられた際にはシスベルの挑発に耐えられずに怒り任せに通信を切ってしまった。再度始祖ネビュリスが目覚めた際には帝国を滅ぼそうとするネビュリスに翻意を促すも聞く耳を持たず、呼び出された星晶の結界に閉じ込められてしまう。星霊術が使えない空間に苦戦するも、物理的に結界を破壊したことでその行動力をネビュリスから認められるものの、体力を使い果たし倒れこんでしまう。目覚めた際にネビュリスへの怒りを爆発させながら、自らを介抱してくれた母に帝国に向かう意思を告げた。第907部隊の面々たちの中で、イスカの隊長であるミスミスとも縁があり、中立都市で再会した際に彼女が魔女化していることに気づく。姉妹との関係は昔は良好だったが、女王候補のライバルとして意識せざるを得なくなってしまい、とりわけ妹のシスベルに対しては突然引きこもりとなって自分とも必要最低限にしか話そうとしない態度に不気味さを感じるようになる。それでも妹としての愛情があり、彼女の窮地に駆け付けている。しかしシスベルがイスカにアプローチを仕掛けるようになってからはイスカをめぐって張り合っており、皇庁でイスカとシスベルのデート現場を目撃したときには嫉妬からの怒りで我を忘れかけたりと、ある意味自分にとっての天敵となりつつある。イスカとは戦場で出会う前に一度、出会っており、その時の経験から自分の秘奥を盾としている。
ミスミス・クラス (Mismis Klass)
声 - 白城なお[8]イスカが所属する防衛機構III師・第907部隊の隊長。子供と間違えられるほど小柄で童顔だが、れっきとした22歳の女性。スタイルは抜群なのだが、その体格のせいで逆に問題視されることもある。兵士としてはお世辞にも優秀とは言えず隊長の昇級試験にもギリギリの成績でパスした。だが部下の感情の機微には非常に敏感でイスカがアリスと邂逅したことで調子を崩したことにも誰よりも早く察している。また、普段は弱気ながら芯は強く一度覚悟を決めればジンすら眼を瞠る行動力を示し、時には部下の盾となって使徒聖であるネームレスに物申し、自ら囮を務める胆力も持つ。父親も帝国兵だったが、一兵卒止まりのまま負傷して引退したため、その意志を継いで隊長格にまで這い上がった根性の持ち主。星脈噴出泉を巡る任務中で、皇庁のスパイだったシャノロッテに拘束された上、その当の星脈噴出泉に仮面卿によって落下させられた結果、魔女になってしまうが、イスカ達はそれを隠そうと奔走している。また、イスカを異性として意識している節も見られており、シスベルがイスカにアプローチを掛けた際には音々と共に妨害しようとしていた。魔女としての力は本人にもわからない部分が多く、それを見た仮面卿からは炎の星霊術の発生をさせない碧の風を吹かせる風の星霊の亜種と推測されている。
ジン・シュラルガン (Jhin Syulargun)
声 - 土岐隼一[8]イスカと同じ小隊の狙撃手。かつてイスカと同じ師匠のもとで修行した過去を持つ。実家は銃工房。毒舌で皮肉屋。神業的な狙撃技術を持ち、星霊使いの装甲の繋ぎ目を過たず撃ち抜き「何なら目をつむって撃っても問題ない」と豪語するほどのスナイパー。頭の回転が非常に速く、907部隊ではイリーティアの陰謀を真っ先に見破った。また、イスカがアリスと出会ったことで生じた変化にも気づいている節があり、燐の独断で皇庁に連れて行かれた挙句にシスベルとゾア家の一悶着に巻き込まれている彼に「らしくないんじゃないのか」と詰問している。普段は冷静沈着だが、根は仲間想いでありミスミスが星霊に憑かれる切っ掛けとなった仮面卿に対しては、初対面で激情を顕わにしている。成り行きで護衛することとなったシスベルとは当初イスカからは性格上相性が悪いと目されていたが、シスベルからは気に入られ、ジンも憎まれ口を叩きながら彼女を気遣うなど関係はそれなりに良好。シスベルの前で姉のイリーティアを怪物呼ばわりしたケルヴィナを銃弾を頬にかすらせることで黙らせた。師のクロスウェルからは良くも悪くもブレーキがきかないイスカのストッパー役を託されている。
音々・アルカストーネ (Nene Alkastone)
声 - 石原夏織[8]イスカと同じ小隊の通信技手。可愛い見た目に反して武器開発に長けており、一流の機工士として帝都に名を馳せている。イスカを兄のように慕っている。帝都の制圧兵器開発部局から実験途上の対星霊兵器、衛星「テトラビブロスの星」を預かり受けており、指先に嵌めた機械仕掛けの指輪で操作し星霊の動きを乱す波長を破裂後に展開する対星霊擲弾や徹甲弾を射出できるなど部隊の火力担当。同時にイスカを異性として意識している様子もあり、イスカに対してアプローチをかけることもある。そのため、シスベルのアプローチには警戒を見せている。
燐・ヴィスポーズ (Rin Vispose)
声 - 花守ゆみり[8]アリスの側近兼メイド。王家に仕える王宮守護星の出身。土の星霊を宿し、星霊使いとしての技量もさることながら暗殺術を初め武芸全般に長けている。服の下には様々な暗器や砂の入ったガラス瓶(土がなければ自身の星霊は機能しないため)が仕込まれている。ゴーレムを生成し使役する他、粘着質の強い泥土を瞬時に生成するなどイスカからも一流の星霊使いと評されている。もっとも交戦したサリンジャーからは星霊術は一流止まりであり、それに頼る方が弱く、むしろ武術や体術を極めた方が全盛期のミラベアにも届き得たと評価されている。貧乳が密かな悩みで度々アリスと自分の胸元を引き比べては溜息をついている。主であるアリスを戦争を終わらせ世界を統一する女王になると心酔しており、自分はその右腕として支えることが夢。それゆえ、イスカの人柄を認めながらも、一介の兵士であるイスカにアリスが拘ることをあまり良しとしてはおらず独断でその仲を裂こうと画策したこともあるが、イスカが絡むと暴走するアリスを宥めるのに四苦八苦して、最後はイスカに苦労を押しつけることもある。シスベルを救出するため帝国に潜入した際には警戒のあまり過剰反応を取るなど、イスカたちをヒヤヒヤさせている。シスベルが囚われていた「エルザの棺」でイスカと共にケルヴィナを撃破した後、シスベルを絡め取ろうとした璃洒から庇う形で拘束されユンメルンゲンと共に帝都へと連れ去られる。帝都ではユンメルンゲンに乗せられたのか、盤上遊戯で勝負を行っており、疑問を感じながらも帝国の頂点である彼への対抗心から熱中しており、通信越しに状況を知ったシスベルから呆れられる。
シスベル・ルゥ・ネビュリス9世 (Sisbell Lou Nebulis \)
声 - 和氣あず未[9]ネビュリス皇庁の第3王女。アリスの妹。過去に起こった事象を映像で再生する「灯の星霊」を宿している。その効果範囲は表向きこそ、半径300メートル過去20年以内の事象を映し出すというものだが、それはシスベル自身が流布した嘘で、実際は、半径3000メートル過去200年以内の事象を映し出すというもので、上記の嘘に惑わされた者たちの秘密を悉く網羅している。直接的な戦闘能力は愚か自衛能力すら皆無だが、こと情報戦に限って言えばその力は凶悪の一語に尽き、彼女には事実上隠し事や嘘は通用せず、王宮内の誰もが恐れている。また、過去に起きた砂嵐などの災害や大昔の生物の事象を召喚し敵の眼を眩ませるという唯一といっていい自衛手段を持つ。実はイスカが脱獄の手引きをした魔女本人。皇庁内のある存在を知ってからは母親を除く実の姉たちすら含めた人間不信に陥り、最悪の事態を回避するための味方を欲するようになる。偶然再会したイスカに協力を要請するが、断られ悲嘆に暮れるも直後に仮面卿の襲撃や帝国の殲滅物体に捕獲されかけたところを結果的にせよまたも救われ、以来イスカには恋情に近い強い拘りを見せる。以降は図太いアプローチを繰り返してはミスミスや音々の殺意を買っている。王女としての心構えは出来ているが、「女王の品格など二の次」という考えており、双方の全面戦争を阻止するためならば多少の色仕掛けをも厭わない。一方で恩人であるイスカには好意を寄せており、姉達と、特にアリスとは度々張り合っている。恋愛小説を愛読し、そういった知識はアリス以上。その中には密かに購入したR18指定の小説もあり、持ち物検査によって露見し、母ミラベアによって制裁された。皇庁で起きた帝国軍の侵略時に帝国軍に扮したヒュドラに捕らえられ、帝国の「エルザの棺」に送られ危うく被検体とされるところだったが、イスカたちの救出が間に合い事無きを得る。その後、天帝ユンメルンゲンが現れ帝都に誘われたのを機に、かつて自分が帝国へと渡ったのは百年前の魔女誕生の秘密を探るためであったことを明かす。宿した星霊とその力で王宮に潜む怪物の存在を知ってしまったがゆえに実の姉たちすら含めた人間不信に陥っており「自分が信じられるのは母だけ」と断言するほど頑なだが、自らを二度に渡って助けたイスカだけは例外となっている。護衛として行動を共にする中で第907部隊のメンバーへ対しても信頼を抱くようになる。ジンに対しても憎まれ口を言い合いながらも気に入っており、イスカに次いで自分の部下にしようと熱心に口説こうとしては音々やミスミスの女性陣から顰蹙を買っており、夜に二人の部屋に忍び込もうとして二人に捕まり説教を受ける。
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