一部のケーブルテレビでは、番組開始の2分前より環境映像が入り、CMを経て定時から番組が始まる。このため、本来ノンストップで放送する映画などの長時間放送の作品の場合は中断して挿入されることもある。過去に番組が開始する前にはカラーバーに「このあと(開始時刻)よりキッズステーションが始まります」を、1日の終了(停波)時には明日の開始時刻を、いずれも電子テロップで表示していた。
CMは番宣が中心で、番組の途中でも挿入されるが、番組の中盤(AパートからBパートの間)には原則として挿入されない[注 9][注 10]。一部の作品については、番宣CMのナレーションを作品に出演している声優が担当するものもある(『花咲くいろは』、一時期の『銀魂』など)。アイキャッチ・提供バック、エンドカードはカットされずそのまま完全な形で放送している[注 11]。
2004年5月31日からは、海賊版防止のためウォーターマークが表示されている(当初は、番組の開始時と開始から15分後に5秒間のみ。2008年4月1日4時からはCM中を除く常時[注 12])。
沿革
1991年4月 - 大倉商事株式会社において、当時、一財務部員だった添田弘幸のケーブルテレビ向け番組供給事業が新規事業として採用され、社内ベンチャーとしてスタートすることになり、「レモンチャンネル」の名称で1日2時間のテープ配信を始める[5]。
1993年4月 - 1日よりケーブルテレビへの番組配信をテープ配信から通信衛星のJC-SAT2号機を用いたCS通信配信へ切り替え、チャンネル名を「キッズステーション」と改称した。12日に大倉商事の100%子会社のネオサテライトビジョンが設立され、以後同社により運営される[6]。
1994年8月 - 配信に使っていた通信衛星をSUPERBIRD B号に切り替える[注 13]。しかし、1996年に再びJC-SAT2号機に切り替える。パーフェクTV!(現在のスカパー!プレミアムサービス(標準画質))開始まではCSアナログ放送のプラットホームには属さなかった。ただし、SUPERBIRD B号を使用していた時期はスカイポートTVの番組表に広告扱いとしてキッズステーションの番組表を掲載していた。ケーブルテレビへの配信を目的としていたため、CSアナログでの種別は「通信」であり「CSアナログ放送」用受信機器では視聴は不可能だった。ただし、ノンスクランブル通信のため「CSアナログ通信」対応受信機器で無料の視聴ができた。
1996年10月 - パーフェクTV!の開局と同時に同局での放映を開始して、月額視聴料315円(税込)で受信契約が可能となる。これに伴い、三井物産が資本参加して、出資比率は大倉商事60%、三井物産40%に。同時にCSアナログ通信による衛星配信は終了した。1996年末時点で配信しているケーブルテレビは139局で110万世帯、パーフェクTV!での受信契約世帯数は35万世帯だった[7]。
1997年12月1日 - この日に放送を開始したディレクTVでも放送を開始。チャンネル番号はパーフェクTV!と同じCh.276(そのため、当時のURLはチャンネル番号入りのhttp://www.kids276.co.jp/だった)。
1998年8月 - 親会社の大倉商事が自己破産を申請[8]。三井物産の子会社となる。
2000年
商号を株式会社ネオサテライトビジョンから株式会社キッズステーションに改める。
10月 - 東京放送(TBS、現・TBSホールディングス)、ジュピター・プログラミング(現在のJCOM メディア事業部門)、ホリプロに第三者割当増資を行う。
2002年7月 - スカイパーフェクTV!2(現在のスカパー!)Ch.167で放送開始(TBS系のC-TBS〈現・CS-TBS〉に放送事業を委託)。株式会社 マイピック