ガールズケイリン
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第4戦 玉野 - 前田佳代乃

第5戦 岸和田 - 石井寛子

第6戦 - 石井寛子

2010年 - 2011年

第4弾となるシリーズが下記の通り行なわれた[18]

第1戦 京王閣 - 石井寛子

第2戦 小倉 - 加瀬加奈子

第3戦 立川 - 石井寛子

第4戦 高松 - 前田佳代乃

第5戦 岸和田 - 中止

ガールズケイリン
女子競輪の復活決定

現在では世界自転車選手権において2002年よりケイリン女子が実施されていることや、オリンピック種目としてのケイリン女子正式採用をにらみ[注 5]、昨今の競輪の売り上げ低迷打開策の一環として、2009年11月にJKAより2012年3月から女子競輪の開催を復活させることが発表された[20][21]
ガールズケイリンの要項と育成

JKAは当初のスケジュールとして、2010年5月に女子1回生となる日本競輪学校(当時)入学者(定員35名)を募集し、合格者は2011年1月から12月まで同校で養成され、2012年3月にデビューの予定としていたが、競輪場廃止に起因する男子選手の応募要綱変更などがあったため正式の発表がずれこみ、2010年9月30日の記者会見でようやく女子選手の応募要綱等が発表された[22]

その後の発表で女子選手の募集および養成は、2011年4月に日本競輪学校(当時)へ入学する日程で試験などが実施され、2012年7月のデビューで女子競輪を開始するスケジュールとなり、2011年2月25日に1次・2次にわたった日本競輪学校(当時)入学試験の合格者が発表され、18歳から48歳(当時)の36人が合格した。また復活する女子競輪の愛称は公募されたものの、結局はエキシビションで行われたレースと同称の「GIRL'S KEIRIN(ガールズケイリン)」とすることが発表された[23][注 1]

2011年5月9日にガールズケイリン1期生となる35人(1人は入学辞退)が日本競輪学校(当時)に102期生徒として入学し、2012年3月22日に卒業レースが行われ24日に33名が卒業した(1人は退学処分、1人は停学処分・留年)。そして5月1日をもって正式に日本競輪学校(当時)を卒業した33名が競輪選手(当時の格付けはA級2班)として登録された。

ガールズケイリンのロゴとユニフォーム(初代)については、東京芸術大学の長濱雅彦教授(2011年当時は准教授)がデザインしたものが採用された[8][24](ユニフォームについての詳細は以下も参照)。
2012年7月以降

2012年7月1日、雨模様の平塚競輪場。第6レースの発走時刻である17時18分。昭和期の女子競輪の廃止から48年後、「ガールズケイリン」として女子競輪が復活した瞬間であった。オープニングレースとなった第6レースは地元の中山麗敏が捲りで勝利を挙げるとスタンドからは大声援とともに拍手が起こった。続く第7レースでは落車のアクシデントもあったが加瀬加奈子が逃げ切って人気に応え、スタンドはさらに湧いた。この日、ガールズケイリンの売上目標は3000万円であったが、結果は目標を大幅に超え9859万円の売り上げがあった[24]

2013年3月より、毎年(2015年度を除く)短期登録選手制度により来日した外国人女子選手4 - 5名が、約2か月間ガールズケイリンに参戦している。なお、2020年度から2023年度にかけては新型コロナウイルス感染症拡大の影響で入国制限を行っていたこともあり参戦はなかった。

1開催につき女子は基本的に2個レース(14選手)のみだが、2014年には3概定番組の「オールガールズシリーズ(AG)」も一部で実施された[25]。2015年には1概定番組(優勝者は3名でなく1名)に変更され[26]、2016年には同じく女子6個レース(42選手)が組み込まれた形での開催が「ガールズドリームトーナメント」という名称で行われた[27][28]

2018年4月26日 - 29日開催の函館競輪「GIIIナイター スターライトクラウン」では、毎日3レースがガールズケイリン「FII スターライトティアラ」として行われ、ガールズケイリンとしては初めて4日間開催が行われた[29]

2020年より、新人選手のPRを兼ねて、新人戦『競輪ルーキーシリーズ』がスタートした[30][31]。118期以降は、まずは毎年4月末から6月にかけて行われるこの『競輪ルーキーシリーズ20xx[注 6]』(3?4場所で開催)がデビュー戦となる。この新人戦における成績を基に競走得点が算出され、下期期初となる7月以降(稀に上期末の6月末となることもある)に先輩選手と対戦していくことになる。なお、118期以降は原則として新人戦がデビュー戦となることから、メディアではルーキーシリーズ後に最初に出走するレースを「本格デビュー」と呼んで区別している[32](養成所早期卒業者は上期期初となる1月以降に即本格デビューとなる)。また2022年より、男子では先行して実施していた、ルーキーシリーズ成績上位者による一発勝負『競輪ルーキーシリーズ20xx[注 6]プラス』を実施している[33]

2022年は、5月26日?28日の伊東FII(ミッドナイト)にて、ミッドナイト競輪では初となるガールズ4個レース(2個レース×2)を実施した[34]。また、ガールズケイリン開始10周年を記念して、6月29日?7月1日にかけて平塚競輪場にて全12レースをガールズケイリンとする「ALL GIRL'S 10th Anniversary」(82名参加。トーナメント方式による6個レース×2)を、9月19日の共同通信社杯競輪最終日に名古屋競輪場にて企画単発レース「ティアラカップ」(歴代のガールズグランプリ覇者を中心に、当年4月?6月の平均競走得点上位者から順次選抜)を、それぞれ実施した[35][36]。そして、12月31日より、新ユニフォーム導入とともに、『'』を削除した現在のロゴ(GIRLS KEIRIN)となった[注 1]

2023年からは、ガールズケイリンでもGIレースが3つ創設され、6月13日からの第74回高松宮記念杯競輪前半3日間において、ガールズケイリン初のGI『パールカップ』が開催された。さらに2025年からは、前年(2024年)まで実施のガールズケイリンフェスティバルを発展的解消し、女子オールスター競輪とを統合し女子オールスター競輪を4つめのGIとして格上げする。
ガールズケイリン選手になるには「競輪選手」および「日本競輪選手養成所」も参照

ガールズケイリン選手になるには、男子の競輪選手と同じく、基本的に毎年12月(各年度の第1回[37][注 7])ないし翌年2月または3月(同第2回[39])に実施される、国家試験である競輪選手資格検定(以下、資格検定)[注 8]に合格しなければならない。ただ、資格検定の制度が導入されて以降、養成所に入所せず資格検定の受験だけで競輪選手になった者は(男子も含めて)おらず、ガールズケイリン選手になるためには、まず養成所の入所試験に合格し、同所にて教育・訓練を受けることが大前提となっている。なお、養成所の入所試験の志願者数は例年50?60名ほどであり、また例年合格者数は20名(年次によっては21名となることもある)であることから、養成所入所試験の合格倍率は例年約3倍程度である[40][41](ちなみに男子は約6倍程度である)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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