ガンダルフ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

[19]

明確ではないが、動物とある程度会話ができるととれる節がある。(フロドによる追悼の歌の文句や、小馬のビルや愛馬の飛蔭に語りかけて心を通わせる場面、等)[20]


相手の思考をある程度読み取ることができる。一般的な相手(ホビットのフロドのような)であれば容易であるらしい。一方デネソールのような強固な意志の持ち主が相手だと、互いに思念の争いに発展する模様。

アモン・ヘンでサウロンに見入られたフロドが指輪を外そうと葛藤する場面があるが、ガンダルフはこの際サウロンの目をフロドから逸らそうと思念で対決したと後に語っており、その反映がフロドの内心の葛藤である可能性もある。[21]


サルマンと勘違いして攻撃を加えてきたアラゴルン一行に対し、斧を手から離れさせる、剣を灼熱させる、矢を空中で燃やすなどの手段で武装解除させた。[15]

狂気のデネソールが部下を斬ろうとした際、ガンダルフが片手を挙げただけで、その剣は空中に舞い上がり後方に跳ね飛んだ。[22]


パランティアでサウロンと交信してしまったピピンに活を入れた。これも超自然的なものなのか不明。[23]

友人のバーリマン・バタバーに対し、彼の宿屋のビールの出来がよくなるよう魔法をかけよう、と請け合う。上機嫌な気持ちから出た軽口に過ぎないのか、本当にそのようなことが可能なのかは不明。[24]

エレボール奪還の旅よりも以前に矢傷を負った大鷲の王を治癒したことがあるが、これが魔法によるものか否かは不明瞭である。[25]

実写映画版のみの描写に、サルマンと不可視の力で戦う、カラズラスの吹雪を止めようとシンダール語の呪文を唱える、剣に雷を帯電させてバルログに止めを刺す、光の結界によって敵の攻撃から身を防いだり幻覚を吹き飛ばす、といったものがある。また上記原作中の描写で映画にも登場したものの中には、明確に超自然的効果としている描写もある。最もこうした力を使用するのは要所に限られ、基本的にはグラムドリングと杖を使って戦う原作と同じ描写である。

1977年のランキン・バス版では、オークとワーグの軍勢を追い払うために投げた松ぼっくりが、火炎ではなくて青白い発光と共に電撃がほとばしる爆発物となっていた。

ラルフ・バクシ版では、サルマンとの戦いで二名の間には電撃や火花が走っていた。

語源

古ノルド語で「魔法(ガンド)の心得のある妖精」を意味するガンダールヴル(Gandalfr)[26]の英語化であるGandalfを語源とする。元々この名前は『ホビットの冒険』に登場するドワーフの頭領につけられていたが、彼がトーリン・オーケンシールドに改名されたのに伴い、より魔法使いにふさわしい、一行を助ける魔法使いの名前になった[27]

エルフの呼び名である「ミスランディア」は、シンダール語で「灰色の放浪者」という意味であり、「灰色」を意味するmithと「放浪者」randirで構成されている[28]
出典^ J.R.R. トールキン『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 72頁
^ J.R.R. トールキン『新版 指輪物語3 旅の仲間 下1』評論社文庫 1992年、181頁
^ J.R.R. トールキン『新版 指輪物語3 旅の仲間 下1』評論社文庫 1992年、200頁
^ J.R.R. トールキン『ホビットの冒険』上巻 岩波少年文庫 2002年、123頁
^ J.R.R. トールキン『ホビットの冒険』上巻 岩波少年文庫 2002年、205頁
^ J.R.R. トールキン『新版 指輪物語2 旅の仲間 上2』評論社文庫 1992年、185から186頁及び193頁
^ J.R.R. トールキン『新版 指輪物語3 旅の仲間 下1』評論社文庫 1992年、119頁
^ J.R.R. トールキン『新版 指輪物語6 二つの塔』”白の乗り手”
^ The Lord of the Rings. The Return of the King. The Siege of Gondor.
^ J.R.R. トールキン『新版 指輪物語8 王の帰還 上』評論社文庫 1992年、162頁
^ a b J.R.R. トールキン『新版 指輪物語8 王の帰還 上』評論社文庫 1992年、188頁


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:43 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef