ガメラ
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^ たとえば東宝キングギドラのようなデザインの怪獣は作ることができず、バイラスの却下された能力の一つとしては酸性の粘液を敵の体内に注入して攻撃するというものもあったと言及されている[14]
^ 平成三部作は東宝の(ゴジラシリーズとは異なり)東宝洋画系によって、『小さき勇者たち?ガメラ?』も松竹によって配給されており、『GAMERA -Rebirth-』もNetflixによる配信作品である。2005年の『妖怪大戦争』や『妖怪大戦争 ガーディアンズ』もやはり松竹や東宝との共同配給である。
^ 「大魔神」は人間と直接的なやり取りを行う大きさであるために、実寸大のセットやモデルや小道具などより予算が必要になることが復活の足枷になっているとされている[46][37]。大魔神の復活の計画はその後も幾度か企図されており、平成ガメラ三部作の折には藤谷文子の実父であるスティーブン・セガールを主演とした企画が構想されたり、『小さき勇者たち?ガメラ?』と同時期に三池崇史も企画していた。その後、三池は2021年に『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にて大魔神を登場させている[38][37][47]
^ 実相寺昭雄は(企画段階も含めれば)金子・伊藤・樋口の全員が携わっており、平成ガメラ三部作にも影響を与えた『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』を監督している[48]
^ 『ガメラ 大怪獣空中決戦』は450万米ドル[51]、『ガメラ2 レギオン襲来』は500万米ドル[52]、『ゴジラvsスペースゴジラ』と『ゴジラvsデストロイア』は1,000万米ドル規模[53]。 徳間書店側が当初提示した『ガメラ 大怪獣空中決戦』の予算は約5億円だったが、金子の要望であった最低6億円を確保するために日本テレビ博報堂が共同出資するという契約になったが、この契約のために徳間書店側の収益が制作費がオーバーしても比率が変わらず、仮に本作がヒットしてもペイしないという状況に陥ったとされている[54]
^ 配給面だけでなく、市街地が破壊される描写が震災の被災者の心理に与える影響も憂慮されたとされ、金子自身も被災現場を東宝の関係者の案内で訪れている[55]
^ 平成三部作の配給も東宝邦画系ではなく東宝洋画系であり、上映館数もゴジラシリーズよりも大きく劣っていた。出資も予算の確保のために日本テレビ博報堂との共同になったため、徳間書店側の収益はさらに厳しくなった[54]
^ ガメラを「体の各部が発光・変形したり、機械音を発する生きたロボット」「人間を守ることを最初から視野に入れておらず、盲目的にギャオスを排除するために猛進するが人類に与える被害にも無頓着に近い」「人間がアリを見るようにガメラも人間を意に介さない」「多数の人間に被害を与えかねない脅威」という面を当初から描こうとしていたり、「子供」をプロットから完全に除外しようとしたなど、主にガメラのキャラクターを巡って金子・伊藤和典樋口真嗣と旧大映(徳間書店)や営業側との間には当初からさまざまな意見の相違が生じていたとされ、制作陣や関係各者の間でも旧来派と革新派で分かれており、三部作の制作陣にも旧来のガメラ像を好む者も少なくなく、金子たちは昭和ガメラの思わぬ人気とスタッフからの意見(反発)に面食らったとしている[56]。金子と伊藤が過去にゴジラ作品を製作しようとしたが叶わず、「ゴジラのリベンジをガメラで」と考えていたことも相まって、昭和版のガメラの「子供や人類の味方」や「回転しながら空を飛ぶ」「子供の活躍」という面を含めたコンセプトやキャラクター自体を金子・伊藤・樋口の全員が最初から「幼稚」で思い入れがないために好んでおらず(金子は旧来のガメラ像には「大映側が思っているほどの財産価値はない」と発言している)[56]、などもあり、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の制作時に金子修介が降板させられる寸前にまで関係が悪化していたと金子自身が述べている。
^ 金子たちが構想していたガメラのデザインや能力や性格は、最初から『ガメラ3 邪神覚醒』における描写に近い物だったが、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の時点では許可が下りずに変更された。また、「体の各部の発光」「すべての四肢のヒレへの変形による高速遊泳」「ホーミング・プラズマ」「甲羅が光沢を発してギャオスの超音波メスを反射する」など、完成作品への使用が叶わなかった能力や描写も数多い。
^ 『ガメラ3 邪神覚醒』のプロット、とくに「ガメラが意図的ではないにしろ人間を殺害し、少女(子供)に憎悪の対象とされ、人類に多大な被害を与える」という面やとくに渋谷での戦闘での犠牲者の描写を好まない関係者も湯浅憲明も含めて少なくなかったとされており(湯浅は平成三部作を「あれはガメラ映画ではない」と評している)、また先述の通りガメラのキャラクターを巡って金子はすでに『ガメラ 大怪獣空中決戦』の時点で降板寸前まで関係が悪化していた。また、金子の提出した『ガメラ4』の構想は、林家しん平による自主映画の『ガメラ4 真実』に似ていたとされており、打ち切りの原因には予算面の問題だけでなく「ガメラがギャオスの大群を倒すためとはいえ大災害を引き起こして去る」という構想が機能しなかったこともあるとされている。
^ その代わりに、『小さき勇者たち?ガメラ?』の主要な敵怪獣であるジーダスは意図的に東宝怪獣などを意識したコンセプトで製作されたとされており、実際に原口智生と高濱幹との対談などでもジラースバランゴロザウルスなどとの類似性などが言及されており、またジーダスの初期デザインの多くは「モンスター・ヴァース」で登場したMUTOと偶然にもよく似ていたとされている[9][58]。また、『Godzilla: Unleashed』というゲーム作品にも一時はガメラの登場が企画されていた。
^ 平成モスラ三部作の好評に角川映画が注目したこともあり、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の最初期の脚本を再利用しようという方向性が高まったとされている。冒頭のアヴァンガメラとオリジナルギャオスの戦闘シーンこそ平成三部作を意識しているが、それ以外の部分では平成三部作を踏襲した作風は許可されなかったとされている。また、昭和シリーズも六社協定や予算面などの諸事情からあえて「怪獣映画らしさ」を避けていたが、本作も『ゴジラ FINAL WARS』の興行不振、平成モスラ三部作と『子ぎつねヘレン』と『REX 恐竜物語』の好評を受けて、あえて「怪獣映画らしさ」を避けた作風になったとされている[14][9][38]
^ 平成三部作は特撮ファンなどからは高い評価を得た一方で、昭和シリーズとは異なり徹底的に「子供」を除外しようとしたり、旧来側を納得させるための「アリバイ」として断片的な子供のシーンが挿入されたものの、子供の役割も多くの場合は昭和シリーズとは異なりあくまでも「無力な足手まとい」として描かれ[9][38]、『ガメラ3 邪神覚醒』では少女(子供)が自身の入院の影響で避難が遅れて両親と飼い猫が犠牲になった結果ガメラを憎み、多大な被害を巻き起こすという昭和とは完全に対照的なプロットがみられた。また、子供にとっては難解なプロットや描写が目立ち、それ以外にも子供が共感できる場面が存在せず、逆に子供が敬遠する様な恐ろしいシーンやグロテスクな描写なども導入されたためか、平成三部作は子供の客層の増加にはあまり貢献しなかったとされている[9][38]
^ 前述の通り、金子修介と伊藤和典は昭和のガメラのコンセプトを好まないために旧来の関係者との間に数々の軋轢が生じ、金子は自身の作風や姿勢への逆風があることを理解したうえで『小さき勇者たち?ガメラ?』のコンセプトに否定的な評価をしており、同時に平成三部作の方向性の正当性を主張している[9]
^ 『小さき勇者たち?ガメラ?』が失敗した場合の経済的余裕はまったくなかったとされているが、平成三部作の路線の踏襲を求める声も制作陣の中にあった一方で、平成三部作からの脱却の必要性が非常に大きかったとされている[9]
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