ガメラ
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前腕を超高熱に加熱して触れる敵を攻撃・焼却する近接技[注釈 90]。ジャイガーが体表から発する耐熱性の粘液を突破するために使われた[12]。小説版では、胸部から発生した電撃が腕へと伝わり、大量の水蒸気と共に技が発動するとされている[74]
電磁衝撃波
胸部に電撃を発生させ、電磁パルスを伴う衝撃波として発射する[74]。人類のミサイルを無力化してレーダーを攪乱したり、ジグラのエコーロケーションを混乱・ダメージを与え、エスギャオスに対しても使用された。
シールド
他の怪獣と同様に、体表に不可視の「シールド」を発生させ、通常兵器の攻撃によるダメージを軽減する[注釈 91][74]に向かった子供たちを追うバイラスとの戦闘では、重力をコントロールしてバイラスの荷電重粒子砲を反射し、後述の「弾丸飛行形態(第二飛行形態)」の状態で体当たりしてバイラスを撃破した[12]
火焔旋撃(Plasma Roller)
ギロンを倒した技であり、回転ジェットの状態で甲羅の先端を刃物状に変形させ、マッハ5で回転して敵を切り裂く[注釈 92]。特定波長のパルス放電によって敵の「シールド」を中和・貫通する[12]
火焔烈球(Plasma Sphere)[注釈 93]
「火焔旋撃」の応用技であり、垂直回転を付与させることで巨大な高速回転する球体となって敵を粉砕する。石垣島・崎枝半島にてエスギャオスに対して使用され、超音波メスも無効化していた[注釈 94][12]
荷電重粒子砲
バイラスと同様に、プラズマエネルギーを使用した荷電重粒子ビームを光輪と共に発射する。地表からの地下施設を狙撃し、月ごと貫通するという威力を見せるが、この攻撃に全ての残存エネルギーを費やすと、ガメラの全身が青い発光と共に炭化・霧散してしまい、次のガメラの「卵」が残される[注釈 95][12]
身体能力
ジャイガーを頭上高く持ち上げたり尻尾を掴んで勢いよく叩きつける怪力を持つ[注釈 96]。また、敵怪獣に走りながら素早く突進したり、ジャンプをして敵との距離を詰める場面も存在する。劇中では未披露だが、敵に体当たりする際は四足歩行からの前傾姿勢を見せたり、爪を使ってギャオスの首を切断することも可能である[注釈 97][12]
再生能力
他の怪獣と異なり、人間や他の怪獣を捕食して回復・成長する描写は存在しないが、強力な再生能力を持ち、ギロン戦で失った左目と腹部と甲羅の穴は傷跡が残るもののバイラス戦時には回復していた。「オリリウム」のエネルギーの適切な投与によって再生能力が加速する。しかし、ギロン戦で失った右腕は回復しきっておらず、エスギャオスに襲撃される際にも全身が骨折を負っているなどの重傷状態であった[注釈 98]
飛行
プラズマジェットを噴射して飛行し、体内で液体燃料を生成・点火することでさらに速度を増す[12]。平成3部作同様、後ろ足からのジェット噴射での飛行時には腕をウミガメのヒレ状に変形させる(通常飛行形態)[注釈 99][12]。また、その際はヒレの後部からもジェット噴射を追加で行っている[注釈 100]。複数のミサイルの追撃を翻弄する機動性を発揮する。前腕を収納することで空気抵抗を減らし、頭部を出す飛行形態も存在し(弾丸飛行形態/第二飛行形態)、地球の重力圏の突破の際の超高速飛行や体当たりなどに応用が可能である[注釈 101][12]。回転ジェットの状態では、歴代とは異なり前腕を体内に格納するのではなくて身体に密着する形で畳み込んでいる[12]
その他
歴代と同様にテレパシー能力を持ち、他の怪獣の精神干渉に影響を受けた人間を補助したり、特定の人間とのリンクによって古代の記憶を人間と共有できるが、ギロン戦のようにガメラの傷が子供の体に痛みとしてリンクしてしまう場面も存在する[注釈 102]。また、ガメラと接触した子供たちには怪獣の接近を近距離から察知する能力が付与されるだけでなく、ボコやギャオスの群れはガメラと接触する以前からガメラの接近を同時に察知する場面がある。また、ガメラの名前はそれそのものが子供の心に希望を与える効果を持ち、人間も「ガメラ」という名前がなぜか正しい名前であると自然に思うようになるという描写も存在する[74]
ガメラシリーズ全作品リスト
映画作品
昭和版

通番題名公開日
第1作
大怪獣ガメラ1965年11月27日
第2作大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン1966年4月17日
第3作大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス1967年3月15日
第4作ガメラ対宇宙怪獣バイラス1968年3月20日
第5作ガメラ対大悪獣ギロン1969年3月21日
第6作ガメラ対大魔獣ジャイガー1970年3月21日
第7作ガメラ対深海怪獣ジグラ1971年7月17日
第8作宇宙怪獣ガメラ1980年3月20日

平成三部作

通番題名公開日
第1作
ガメラ 大怪獣空中決戦1995年3月11日
第2作ガメラ2 レギオン襲来1996年7月13日
第3作ガメラ3 邪神覚醒1999年3月6日

新生版

通番題名公開日
第1作
小さき勇者たち?ガメラ?2006年4月29日

ガメラ3関連作品

2000年GAMERA1999

新世紀エヴァンゲリオン』を監督した庵野秀明による、『ガメラ3』のメイキング。内容の中立性について物議を醸した。


駕瞑羅4 真実

落語家林家しん平が自主制作した後日談。料金授受を行わないなどの条件の下で大映からも承認されている。また、この作品には平成ガメラシリーズで大迫力を演じた螢雪次朗が同役で出演している。


生誕50周年記念映像

2015年 「ガメラ」生誕50周年記念映像『GAMERA』(監督:石井克人 / 出演:宮藤官九郎、高橋琉晟)[110]

映像にはガメラギャオスのほか、もう1体の怪獣の存在が確認できる。この怪獣は、ガメラがギャオスの大群を焼き払ってから10年後、東京に現れてしなやかな巨体で這うようにして町を破壊していくだけでなく、離れた位置に建つビルを脚部とは別に背部から伸びる1対の腕から放つ不可視の衝撃波(放つ際には腕の先端が一瞬輝く)で球状にくり貫く破壊も行っている。

ニューヨーク・コミコン2015での初公開後は世界で話題となっており、50周年記念特設サイトも開設されている。2014年秋にKADOKAWA井上伸一郎やプロデューサーの菊池剛に依頼され、「これは大変そうだと思いつつも、こんな機会はめったにあるものじゃない」と引き受けた石井は、井上の用意したプロットではなくゴジラシリーズなどで実績を持つ都築雄二と相談して独自に作ったプロットを元に、ガメラとギャオスのほか、もう1体の怪獣のデザイン案も描いた。怪獣はすべてCGで表現されているが、石井としては「イリスと似ちゃうかもしれないという危惧もあって、けっこう悩みました」という[111]

約4分強の内容の制作は、長編映画と同様の段取りに絵コンテプレビズなど、より細かな作業を経てアニメに近いものとなった。CG制作のメインにオムニバス・ジャパンを推薦した都築は、CGチームにとって面倒な作業である、厳密にパースを合わせたレイアウトの作成にこだわった。


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