ガメラ
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京極夏彦による長編小説シリーズ『虚実妖怪百物語』でも、ガメラ、大魔神ダイモンが一種の思念体のような存在として登場する場面が存在し、多数の著名なキャラクター群と共演している[72][73]
性質

性格面の大きな特徴として正義の存在である事が挙げられ[38][33]、人間とくに子供に親愛の情を示したり、人間や地球などを自らを犠牲にしてでも命懸けで守護する性質を持つ[15][74][12][51]。また、人間だけでなく動物や無垢で(人間に意図的に被害を与えない)怪獣妖怪なども助ける可能性があるとされる[15][10]。一方で、その姿・性質・能力と敵怪獣との戦闘の様相から、人間からは脅威だと誤解を受けて攻撃されてしまうこともある[15]。後述の通り、基本的にエネルギー源は熱エネルギーや電気や原子力などに依存しており、人間や動物植物を捕食することはない。

非常に知能が高く、人間の言葉を理解したり、助けた人間を傷つけないように力や動作を加減して行動したり、道具を使った戦術的な行動を取ったり、『ガメラ対大悪獣ギロン』ではミサイルを利用してギロンを撃破したり、子供達のためにUFOを修理する場面も存在する[15]。昭和作品では火炎噴射が決め手になる事例が限定されており、知恵を使った戦法によって勝利することが多い[36]
能力

火炎を中心にプラズマ電気などにも通じる能力が代表的な戦闘能力であり、これらのエネルギーを攻撃だけでなく飛行や自身の回復などにも応用する。エネルギー源としても熱エネルギーや電気などが中心的であり、動物植物を捕食することはない[注釈 46]。また、通常兵器はおろか核爆発ですらガメラをパワーアップさせる可能性があるため、人間がガメラを攻略しようとしても一筋縄ではいかない[15]

また、自らよりも大柄な敵[注釈 47]に対しても果敢に立ち向かい、格闘戦でも引けを取らない怪力や、ジャンプだけでなく走ったりアクロバティックな動きも可能なほどに身体能力も高い。一方で、敵の能力には殺傷能力が高い場合が多く、ガメラは多くの戦闘で激しく傷ついており、通常の生物では行動不能(死亡)に陥るようなダメージも多数負ってきた[15]

また、超自然的な性質や能力も持ち合わせており、特にテレパシーを通じた人間との交信や遠方の対象などを察知する能力は昭和版[15]、平成三部作、『小さき勇者たち?ガメラ?[74]、『GAMERA -Rebirth-[75]の全てにおいて可能だとする可能性が指摘されている。平成三部作や関連作品では「マナ」と呼ばれる地球の生命エネルギーを司ったり、人間の傷を瞬時に蘇生したり、人間を蘇生したとも捉えられる描写がされていたり、周囲の市街地や火山を噴火させるなどの面も見られた[注釈 48][76]オカルト的な要素は『ガメラ3 邪神覚醒』で急増したが、『小さき勇者たち?ガメラ?』の世界観でも、ジーダスがギャオスの怨念または霊魂によって操られている可能性が示唆されているなどの要素が存在する[9][77]。また、いくつかの小説作品では明確に「」として登場しており、物質化現象時間の停止などの様々な超能力を司っている[10][11]

本物の亀のように、頭や手足、さらには尾までも甲羅内へ引き込める。手足を引き込んだ位置から火炎を噴射し、その推進力を利用して大気圏内はもちろん宇宙空間でも飛行できる。手足を引き込んだ四か所から火炎を噴射しつつUFOのごとく回転して飛ぶ場合と、後脚の部分から後方に火炎を噴射し、前を向いたまま飛ぶ場合がある。平成作品では、膝や肘からのジェット噴出で飛行している。大気圏内における最高飛行速度は秒速20キロメートル(マッハ58以上)[12]

昭和作品では比較的ゆっくり回転したり人間を運ぶ際などには無回転でも飛行していたが[注釈 49]、平成作品では、付近のヘリコプターなどの飛行物を不安定にさせる突風が生じるほどの超高速で回転する。また、作品が進むごとに戦闘的な身体に進化するという設定も加わった影響で、昭和作品のように足を引っ込めるだけにとどまらず、『2』では腕を平たく伸ばして飛行機の翼のような形態に変化させられる。『3』ではその腕を可動させたり、足の部分からはヒレのようなものや、長大な尻尾を可動させることでさらに機動性を高めた他、進化によって甲羅の縁が鋭くなっており、回転飛行しながら斬り付けるように体当たりする攻撃も見せている(詳細は#身体的特徴および、フォルムの進化を参照)。
昭和のガメラ

基本データ
分類カメ類
[注釈 50]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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