ガメラ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

^ ゴジラシリーズが多大な影響を持つ北米の市場を避けるためにヨーロッパの市場にビデオなどの商品展開を行う際に、欧州のバイヤーからの要望で外国人のキャストの起用が開始されたとされるが、それらのバイヤーは黒人の起用を望まなかったために黒人のキャラクターは昭和のガメラシリーズに登場せず、これが原因で大映が批判を受けることもあったとされている[14]
^ 『小さき勇者たち?ガメラ?』の敵怪獣であるジーダスも当初は頭足類型の怪獣として検討されており、別名も「海魔獣」である[38]
^ 特撮ファンが真剣に鑑賞する東宝作品とは異なり、ガメラシリーズの場合は子供たちがガメラを応援しながら「楽しく」鑑賞する「お祭り」のような雰囲気であったとされる。
^ ガメラの直接火炎を吐いたり飛行したり「破壊神ではなく感情を持つ生物」というキャラクター像、造形物の材料、特撮技術の利用方法など大映のガメラシリーズの製作面において大きく影響したとされる。
^ 村瀬継蔵によれば、当時は『大怪獣ガメラ』以前の非東宝系の巨大生物を描いた特撮作品はやはり大映による1962年の『鯨神』しか存在しなかったため、1965年の『大怪獣ガメラ』と翌年の『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』以降に他会社による怪獣映画が急増したことに関して六社協定の規律を破って円谷が日活松竹に助力していたことは明白だったとしている。
^ ゴジラシリーズとの差別化や、限られた予算の中でストーリーを構築して特撮に費やされる費用を抑えるためだけでなく、子供をあえて登場させず湯浅憲明が監督しなかった『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』の上映時に観客の子供たちが飽きて席を立つことが目立ったことに着目し、『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』以降は子供が食事を取ったり奇抜なアイディアで状況を打開したり、ガメラが鉄棒音楽を披露したり、『ガメラマーチ』をはじめとするガメラを応援するテーマソングを制作するなど、子供の観客が飽きずに関心・共感できる要素や演出を可能な限り導入したとされている。
^ 『大怪獣ガメラ』の成功で大映は一時的に持ち直したものの、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』のころには『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』の四分の一弱、『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』の三分の一弱の予算に減少し、その後も予算は下がり続けたとされる。
^ たとえば東宝キングギドラのようなデザインの怪獣は作ることができず、バイラスの却下された能力の一つとしては酸性の粘液を敵の体内に注入して攻撃するというものもあったと言及されている[14]
^ 平成三部作は東宝の(ゴジラシリーズとは異なり)東宝洋画系によって、『小さき勇者たち?ガメラ?』も松竹によって配給されており、『GAMERA -Rebirth-』もNetflixによる配信作品である。2005年の『妖怪大戦争』や『妖怪大戦争 ガーディアンズ』もやはり松竹や東宝との共同配給である。
^ 「大魔神」は人間と直接的なやり取りを行う大きさであるために、実寸大のセットやモデルや小道具などより予算が必要になることが復活の足枷になっているとされている[46][37]。大魔神の復活の計画はその後も幾度か企図されており、平成ガメラ三部作の折には藤谷文子の実父であるスティーブン・セガールを主演とした企画が構想されたり、『小さき勇者たち?ガメラ?』と同時期に三池崇史も企画していた。その後、三池は2021年に『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にて大魔神を登場させている[38][37][47]
^ 実相寺昭雄は(企画段階も含めれば)金子・伊藤・樋口の全員が携わっており、平成ガメラ三部作にも影響を与えた『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』を監督している[48]
^ 『ガメラ 大怪獣空中決戦』は450万米ドル[51]、『ガメラ2 レギオン襲来』は500万米ドル[52]、『ゴジラvsスペースゴジラ』と『ゴジラvsデストロイア』は1,000万米ドル規模[53]。 徳間書店側が当初提示した『ガメラ 大怪獣空中決戦』の予算は約5億円だったが、金子の要望であった最低6億円を確保するために日本テレビ博報堂が共同出資するという契約になったが、この契約のために徳間書店側の収益が制作費がオーバーしても比率が変わらず、仮に本作がヒットしてもペイしないという状況に陥ったとされている[54]
^ 配給面だけでなく、市街地が破壊される描写が震災の被災者の心理に与える影響も憂慮されたとされ、金子自身も被災現場を東宝の関係者の案内で訪れている[55]
^ 平成三部作の配給も東宝邦画系ではなく東宝洋画系であり、上映館数もゴジラシリーズよりも大きく劣っていた。出資も予算の確保のために日本テレビ博報堂との共同になったため、徳間書店側の収益はさらに厳しくなった[54]
^ ガメラを「体の各部が発光・変形したり、機械音を発する生きたロボット」「人間を守ることを最初から視野に入れておらず、盲目的にギャオスを排除するために猛進するが人類に与える被害にも無頓着に近い」「人間がアリを見るようにガメラも人間を意に介さない」「多数の人間に被害を与えかねない脅威」という面を当初から描こうとしていたり、「子供」をプロットから完全に除外しようとしたなど、主にガメラのキャラクターを巡って金子・伊藤和典樋口真嗣と旧大映(徳間書店)や営業側との間には当初からさまざまな意見の相違が生じていたとされ、制作陣や関係各者の間でも旧来派と革新派で分かれており、三部作の制作陣にも旧来のガメラ像を好む者も少なくなく、金子たちは昭和ガメラの思わぬ人気とスタッフからの意見(反発)に面食らったとしている[56]。金子と伊藤が過去にゴジラ作品を製作しようとしたが叶わず、「ゴジラのリベンジをガメラで」と考えていたことも相まって、昭和版のガメラの「子供や人類の味方」や「回転しながら空を飛ぶ」「子供の活躍」という面を含めたコンセプトやキャラクター自体を金子・伊藤・樋口の全員が最初から「幼稚」で思い入れがないために好んでおらず(金子は旧来のガメラ像には「大映側が思っているほどの財産価値はない」と発言している)[56]、などもあり、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の制作時に金子修介が降板させられる寸前にまで関係が悪化していたと金子自身が述べている。
^ 金子たちが構想していたガメラのデザインや能力や性格は、最初から『ガメラ3 邪神覚醒』における描写に近い物だったが、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の時点では許可が下りずに変更された。また、「体の各部の発光」「すべての四肢のヒレへの変形による高速遊泳」「ホーミング・プラズマ」「甲羅が光沢を発してギャオスの超音波メスを反射する」など、完成作品への使用が叶わなかった能力や描写も数多い。
^ 『ガメラ3 邪神覚醒』のプロット、とくに「ガメラが意図的ではないにしろ人間を殺害し、少女(子供)に憎悪の対象とされ、人類に多大な被害を与える」という面やとくに渋谷での戦闘での犠牲者の描写を好まない関係者も湯浅憲明も含めて少なくなかったとされており(湯浅は平成三部作を「あれはガメラ映画ではない」と評している)、また先述の通りガメラのキャラクターを巡って金子はすでに『ガメラ 大怪獣空中決戦』の時点で降板寸前まで関係が悪化していた。また、金子の提出した『ガメラ4』の構想は、林家しん平による自主映画の『ガメラ4 真実』に似ていたとされており、打ち切りの原因には予算面の問題だけでなく「ガメラがギャオスの大群を倒すためとはいえ大災害を引き起こして去る」という構想が機能しなかったこともあるとされている。
^ その代わりに、『小さき勇者たち?ガメラ?』の主要な敵怪獣であるジーダスは意図的に東宝怪獣などを意識したコンセプトで製作されたとされており、実際に原口智生と高濱幹との対談などでもジラースバランゴロザウルスなどとの類似性などが言及されており、またジーダスの初期デザインの多くは「モンスター・ヴァース」で登場したMUTOと偶然にもよく似ていたとされている[9][58]
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:290 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef