ガメラ
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ガメラは映像作品以外にも小説・漫画やテレビゲームなど多数の媒体に登場しており、出自は世代や媒体によって大きく異なるが、アトランティスをはじめとする超古代文明と何らかの関わりを持つとされる場合が目立ち、厳密な正体が不明である場合と超古代文明によって生み出された人工生物とされる場合がとくに顕著である。昭和平成令和の各時代の「本編」に登場したガメラに関しては以下の各項を参照。

高橋二三による新作の企画から誕生した小説『ガメラ対不死鳥』では[49]、それまでの昭和ガメラとは別にナスカの地上絵の地下から出現した平成三部作の特徴を持つ新たなガメラが登場し、人類による環境破壊によって復活し不死ゆえに苦しみ自死を遂げようとするフェニックスに対処・再封印したが、人類による環境破壊から地球を守るためにオゾンホールを自身の体で塞ぐという自己犠牲を行った。この結末はガメラとフェニックスの双方が人間による環境破壊のために犠牲になり死ぬこともできないという描写になっている。ただし、昭和ガメラとこの新ガメラの関連性は明らかにされていない[9][50]

小説作品である『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚[70]と『聖獣戦記 白い影』にはそれぞれ「玄武」が登場しており[注釈 42][注釈 43]、どちらも超常的な能力を持つ「」として描写されている[注釈 44][注釈 45][10][11]

京極夏彦による長編小説シリーズ『虚実妖怪百物語』でも、ガメラ、大魔神ダイモンが一種の思念体のような存在として登場する場面が存在し、多数の著名なキャラクター群と共演している[71][72]
性質

性格面の大きな特徴として正義の存在である事が挙げられ[38][33]、人間とくに子供に親愛の情を示したり、人間や地球などを自らを犠牲にしてでも命懸けで守護する性質を持つ[15][73][12][50]。また、人間だけでなく動物や無垢で(人間に意図的に被害を与えない)怪獣妖怪なども助ける可能性があるとされる[15][10]。一方で、その姿・性質・能力と敵怪獣との戦闘の様相から、人間からは脅威だと誤解を受けて攻撃されてしまうこともある[15]。後述の通り、基本的にエネルギー源は熱エネルギーや電気や原子力などに依存しており、人間や動物植物を捕食することはない。

非常に知能が高く、人間の言葉を理解したり、助けた人間を傷つけないように力や動作を加減して行動したり、道具を使った戦術的な行動を取ったり、『ガメラ対大悪獣ギロン』ではミサイルを利用してギロンを撃破したり、子供達のためにUFOを修理する場面も存在する[15]。昭和作品では火炎噴射が決め手になる事例が限定されており、知恵を使った戦法によって勝利することが多い[36]
能力

火炎を中心にプラズマ電気などにも通じる能力が代表的な戦闘能力であり、これらのエネルギーを攻撃だけでなく飛行や自身の回復などにも応用する。エネルギー源としても熱エネルギーや電気などが中心的であり、動物植物を捕食することはない[注釈 46]。また、通常兵器はおろか核爆発ですらガメラをパワーアップさせる可能性があるため、人間がガメラを攻略しようとしても一筋縄ではいかない[15]

また、自らよりも大柄な敵[注釈 47]に対しても果敢に立ち向かい、格闘戦でも引けを取らない怪力や、ジャンプだけでなく走ったりアクロバティックな動きも可能なほどに身体能力も高い。一方で、敵の能力には殺傷能力が高い場合が多く、ガメラは多くの戦闘で激しく傷ついており、通常の生物では行動不能(死亡)に陥るようなダメージも多数負ってきた[15]

また、超自然的な性質や能力も持ち合わせており、特にテレパシーを通じた人間との交信や遠方の対象などを察知する能力は昭和版[15]、平成三部作、『小さき勇者たち?ガメラ?[73]、『GAMERA -Rebirth-[74]の全てにおいて可能だとする可能性が指摘されている。平成三部作や関連作品では「マナ」と呼ばれる地球の生命エネルギーを司ったり、人間の傷を瞬時に蘇生したり、人間を蘇生したとも捉えられる描写がされていたり、周囲の市街地や火山を噴火させるなどの面も見られた[注釈 48][75]オカルト的な要素は『ガメラ3 邪神覚醒』で急増したが、『小さき勇者たち?ガメラ?』の世界観でも、ジーダスがギャオスの怨念または霊魂によって操られている可能性が示唆されているなどの要素が存在する[9][76]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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