ガメラ対深海怪獣ジグラ
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平成ガメラシリーズ2作目の敵怪獣のマザーレギオンのデザインには、ジグラの影響もあるとされる[6]
その他の作品に登場するジグラ

宇宙怪獣ガメラ』(1980年)では、宇宙海賊の手先という設定となり、ライブフィルムで登場。ガメラがジグラの背ビレで演奏する本作品のシーンは未遂に終わるほか、ジグラ円盤による海上の破壊場面がジグラ自身が破壊したことになっている。

蕪木統文版ノベライズ本『ともだち 小さき勇者たち ?ガメラ?』では、Gジグラとして登場する。
ジグラ円盤

ジグラが地球攻略のために乗って来た宇宙船。デザインはジグラの頭部をモチーフにしている。人類の月面基地を壊滅させ、その後地球に飛来した[7]。地震を誘発する特殊光線によって、地球の各地に壊滅的な被害を与えた。地球侵入後に房総半島沖に潜むが、ガメラの攻撃によって破壊される。

コントロール室の天井付近から、常に巨大なジグラの顔が覗いており、X1号に指令を下す。X1号は月面基地で捕縛した地球人だが、他に乗組員らしき姿は見えない。

撮影には上部に発光ギミックを仕込んだ、3大のミニチュアモデルが使用された。劇中メカでは、他に月面探検車の模型が作られた。
X1号

ジグラ円盤内にいた女性工作員。人間を昏睡させる催眠術を得意としている。健一とヘレン親子を海で円盤に誘拐し、健一とヘレンの父を催眠術で昏睡状態にする。その後、父親と共に地上へ逃げた健一とヘレンを追って鴨川シーワールドに派遣され、諜報活動を行う。その正体は、ジグラ円盤が地球に来る前に襲った月面基地職員の菅原ちか子をジグラが拉致して洗脳したものであり、シーワールドで健一とヘレンを大追跡の末に捕えることに成功するも、その直後に催眠術から解放された健一の父が短波無線器を使ったことで洗脳から解放される。

ジグラに操られた菅原ちか子の着ている宇宙服は、『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969年)に登場した宇宙人の服に似ているが、湯浅は「別物です。衣装にはそんなに予算はかかりませんからね」とコメントしている。この宇宙服は、本作品の翌年に東洋エージェンシーとひろみプロダクションが制作し、エキスプロが特撮を担当したテレビドラマ『サンダーマスク』(日本テレビ)での劇中衣装に流用されている。
キャスト

女性X(日本月世界基地研究員・菅原ちか子):
八並映子

石川れい子(洋介の妹、女子大生):笠原玲子

石川弘子(健一の母):坪内ミキ子

石川健一:坂上也寸志[注釈 5]

トム・ウォレス(国際海洋動物研究所員、ヘレンの父):藤山浩二[注釈 6]

石川洋介(国際海洋動物研究所員、健一の父):佐伯勇

山田安吾(鴨川シーワールド飼育係):三夏伸

マージ・ウォレス(ヘレンの姉):アーリン・ゾーナ

ヘレン・ウォレス:グロリア・ゾーナ

老人:吉田義夫

沢本博士:夏木章

防衛軍総司令官:九段吾郎

小川正作(ホテル支配人):喜多大八

防衛軍副官:井上大吾

記者:中原健

レーダー係:関幸四郎

助手:稲妻竜二

漁師:志保京助

記者:原大作

海女:小珠千慧、和光ミキ

シャチのショーのガイド:山名佐知江

スタッフ

監督:
湯浅憲明(本編・特撮とも)

製作:永田秀雅

企画:斉藤米二郎

脚本:高橋二三

音楽:菊池俊輔

撮影:上原明

録音:奥山秀夫

照明:久保江平八

美術:矢野友久

編集:宮崎善行

スチール:沓掛恒一

助監督:明瀬正美

製作主任:真鍋義彦

特撮班


特殊撮影:藤井和文

特殊合成:金子友三

照明:藤野慎一

美術:石塚章隆

操演:恵利川秀雄

助監督:阿部志馬

音響効果:小島明

怪獣造形:エキスプロダクション

協力:鴨川シーワールド

映像ソフト化

レーザーディスク - 1986年発売。

ビデオ - 1991年発売。

DVD - 2001年11月28日発売の「ガメラTHE BOX(1969-1980)」に収録。単品版も同時発売[8]。トールケース版は2007年10月26日発売。2006年8月31日発売の「ガメラ 生誕40周年記念Z計画 DVD-BOX」に収録されている。

Blu-ray - 2009年7月24日発売の「昭和ガメラ ブルーレイBOXII」に収録。単品版も同時発売。

漫画

別冊冒険王 1971年夏季号(作画:すずき勝利
幻の次回作『ガメラ対双頭怪獣W』

湯浅憲明らガメラシリーズのスタッフは本作品のあと、『ガメラ対双頭怪獣W』と仮題する次回作の企画準備を進めていた[9]。原案は高橋二三、登場怪獣「W」のデザインは井上章が担当した。タイアップロケ地として、当時オープン間もない宮崎市フェニックス自然動物園との交渉も進めていたらしい。

この企画は1991年に大映から発売されたレーザーディスク『ガメラ永久保存化計画』の映像特典として再び高橋・井上両スタッフによってミニチュアとイラストによるシミュレーション映像が組まれた。この企画で、怪獣「W」はコブラのような双頭の「ガラシャープ」と命名され、『ガメラ対大邪獣ガラシャープ』と題名がつけられた。湯浅が監修に就き、ガメラシリーズスタッフによるこの映像企画の収録時には、マスコミ取材も殺到したという。

寺沢健一郎と破李拳竜による漫画『マンガボーイズコミックススペシャル:大怪獣ガメラ』には、Wとガラシャープをモチーフとしたオリジナル怪獣のダブリュースとガランシャープが登場した。

マット・フランクによるコミック『ガメラ:最後の希望[注釈 7]』にもガラシャープが登場している。


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