ガイガン
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監督の中川和博らによる打ち合わせに際してはエクスプラス製のフィギュアを参考として用いた[18]ほか、撮影に際しては出現シーンは初代の登場シーン、着地シーンはスペースゴジラの着地シーンの雰囲気をそれぞれイメージしている[132]。いずれのシーンも、撮影の際にはスーツにワイヤーロープを取りつけ、操演チームの人力によるワイヤーワークを用いており、前者ではグリーンバック合成も用いている[18]。初代は鈍器のようにハンマーハンドを扱っていたことから、本作品では刃物のような攻撃にしており、複雑な構造の電波塔[注釈 25]を切ることとなった[132]。回転カッターは、初代ではモーターで上下に刃を動かして回転を表現していたが、本作品ではアナログを彷彿とさせる合成処理で表現しており、合成用にスーツから刃の部分が取り外せるようになっている[132]。光線砲などによる爆発シーンには「三味線」と称される火薬着火機器が用いられたが、これはかつて渡辺忠昭が用いていたものであり、本作品の特殊効果の岩田安司へ受け継がれている[18]。ゴジラへのとどめに両腕を振り下ろすシーンはよしだがハンマーハンドだけを装着した状態で演じているほか、放射熱線を浴びせられて倒れ込むシーンは翼状の鱗だけを外した状態で演じている[18]。また、爆散した後に咆哮するゴジラの周囲に鱗が舞うシーンは、金色に塗った葉をステージの天井から落として鱗に見立てている[18]
その他の作品

ゴジラ×メカゴジラ』(2002年)の背景設定として製作補の山中和史により執筆された「特生自衛隊前史」では、劇中世界の1972年に出現したとされる[133]

漫画『怪獣王ゴジラ』に悪の科学者であるマッド鬼山が、かつてM宇宙ハンター星雲人に操られた個体を改造したネオ・ガイガンとして登場。

『CRゴジラ3・4』の実写カットは『FINAL WARS』の着ぐるみを使用。[要出典]『4』ではキングギドラ、アンギラスとともにゴジラと戦うムービーがある。スーツアクターは西村郎(『4』)。

関連項目

幻星神ジャスティライザー - ガイガンをモデルとした幻星獣ライゼロスが登場[134]。ゴーグル状の眼を持つ頭部と回転鋸を備えている。

ワイルドアームズシリーズ - ガイガンの姿をオマージュしたモンスターが「サイクロップス」の名称で登場する。

パシフィック・リム: アップライジング - イェーガーが倒した怪獣のリストにガイガンの他、アンギラスのような個体、バラゴン、バラン、バトラ、ムートー、ガメラ、ヤンガリー、ギャオス、ギロン、ジャイガー、ジグラ、クローバーフィールドの怪獣が含まれている。

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 資料によっては、ハンマー角・爪と記述している[12][13]
^ 後年の作品では、キングギドラやメカゴジラなどは善役(=ゴジラと戦う人間側)として描かれることもある(『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』、『ゴジラvsメカゴジラ』など)が、『スクリーン特編版 ゴジラvsモスラ特集号』(1992年、近代映画社)のp75では、キングギドラは「威厳に満ちた大悪役」、ガイガンは「血に餓えた凶暴な殺人鬼」、メカゴジラは「冷たく冷静なプロフェッショナル(の殺し屋)」のイメージがあると評されている。また、『フェス・ゴジラ3 ガイガン来襲』の監督を務めた中川和博には、ガイガンはコミカルな面の可愛さも含めて「宇宙チンピラみたいな感じ」と評されている[18]
^ 「斬新なデザインが子どもたちに受け、デビュー作『ゴジラ対ガイガン』につづき、翌年の『ゴジラ対メガロ』にも連続出演を果たしている。」 - 『ゴジラマガジン』Vol.2(1993年・勁文社)[要ページ番号]
^ 中野昭慶はその旨を田中友幸から聞かされた際、水木しげるのことだと思っていたそうである[27][28]。外部デザイナーの起用は、中野が進言したものであった[28]
^ 水木は、少年誌のイラストでバルタン星人を度々描いていた[21]
^ 中野は、『源氏物語絵巻』の色使いも参考にしたと述べており、カラーコピーもない時代であったため図書館に一週間ほど通い詰めて研究したという[32]
^ 安丸は記憶にないと述べている[35]
^ 書籍『超最新ゴジラ大図鑑』では、GAIGANとも記述している[40]
^ 資料によっては、サイボーグ怪獣[出典 11]、宇宙怪獣[52]と記述している。
^ 資料によっては、「出生地」として記述している[12][17]
^特撮ニュータイプ』[要文献特定詳細情報]では元の姿はキングギドラの近似種で首が単独タイプの宇宙生物という独自解釈が掲載された。
^ 書籍によっては、「翼後部からのロケット噴射で宇宙を飛行する」と記述している[7]
^ ゴジラに岩をぶつけられた際には、一瞬だけ発光する描写がある。さらに劇場ポスターでは、この光線砲からビームが発射されている。
^ ゴジラ怪獣の紹介書籍では、その他に「目からビームが出る」[1][35]「硬い甲羅のような二つの牙の間にある嘴から5,000度の熱線が吐ける」[出典 22]という記述がなされ、ゲームなどでは使用されるが、やはり劇中にそのようなシーンはない。
^ カッターの可動部分は、2014年の時点で現存が確認されている[65]
^ 後年、劇場公開50周年を記念してフィギュア化された際には、翼はジョーゼットの透け感を再現するため、クリアパーツで成型したうえで彩色されている[69]
^ 中野は、造形部の手抜きと評している[28]
^ 『ゴジラ対ガイガン』でガイガンを演じた薩摩剣八郎(中山剣吾)本人は著書『ゴジラが見た北朝鮮』において、自身が演じた怪獣として、ガイガンの後にメガロの名を挙げている[75]。中山がメガロのスーツから半身を出した写真も残っているが[76]、これについては中山自身ではなく顔が似ている伊達秀人であると証言している[60]
^ 安丸はこのスーツについて記憶にないと述べており[77][67]、書籍『オール東宝怪獣大図鑑』では外注の可能性を記述している[77]
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