ガイガン
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

そのため、爪は重く持ち上げづらくなり、前作で重量級のヘドラのスーツに耐え抜いた中山も思うように動かせず音を上げるほどであった[28]。一方、書籍『東宝編 日本特撮映画図鑑』では、造形素材の進化が刃物状のディテール表現に繋がったものと評している[20]フロンガスによる噴射ギミックを仕込んだ、約1メートルの発泡スチロール製飛行モデルも作られた[70][22]が、シーンによってはスーツを操演している[46]。キングギドラとともにゴジラタワーの上空を旋回するシーンは、合成で表現している[66]。戦闘機を叩き落とすシーンでは、腕のみの造形物が使用された[出典 29]
『ゴジラ対メガロ』

メガロを支援するため、シートピア海底王国人がM宇宙ハンター星雲人にガイガンによる応援を要請し、それによりM宇宙ハンター星から飛来する[出典 30]。『ゴジラ対ガイガン』時と同個体であるが、やや重い全身の印象となっている[72]。出現地点は北山湖周辺→宇宙[71]

全体に黒っぽい体色となり、頭も少し上向きの角度に付いているほか、顔もやや垂れ目となり、嘴も太短くなったことでシャープな印象も薄れている[14]

メガロと共にジェットジャガーを2対1で追いつめるが[71][58]、ゴジラの登場によって形勢が逆転すると、ジェットジャガーに右腕を圧し折られてから空中高く投げられ、そこにゴジラの放射能火炎を浴びせられた後、地面に大きく叩きつけられて戦闘不能になり、メガロを残して宇宙へ退却する。

スーツアクターは中山剣吾[出典 31][注釈 18]

着ぐるみは新調されている[出典 32][注釈 19]。前作のものと同一個体とされているが、前作にあった口内の歯が本作品ではなくなった[80]。また、手の爪はラテックス製となった[79]

ガイガンの登場シーンでは、前作の映像も流用している[28]。中野によれば、前作でキングギドラの流用映像を用いたところ、東宝映像社長の田中友幸がこれに味をしめてしまったという[28]

備考

2023年に展開されたゴジラシリーズとテレビアニメ『呪術廻戦』の初コラボレーショングッズのうち、ガイガンについては昭和シリーズ版に準じたデザインで描かれている(相手は禪院真希[81]
『ゴジラ FINAL WARS』のガイガン

諸元ガイガン
GIGAN
[出典 33]
別名サイボーグ怪獣[出典 34]
身長120 m[出典 35]
カマの長さ45 m[出典 36]
体重6万 t[出典 35]
空中飛行速度マッハ3[出典 37]
出身地X星人の母星[87]
出現地北海道沖[出典 38]
改造ガイガン[出典 39]
GIGAN-REMODELING[96]
別名サイボーグ怪獣[88]
身長120 m[出典 40]
チェーンソーの長さ40 m[出典 41]
体重6万 t[出典 40]
出現地

東京[88]

(廃墟の東京[5]

本作品ではX星人の操る生物と機械が融合したサイボーグ怪獣として登場[93]。単眼から放つ散弾状の赤い破壊光線拡散光線ギガリューム・クラスター[出典 42]、胸部の回転鋸ブラデッド・カッター[出典 43]、両腕の根元についたチェーン付きの鉤爪ブラッディ・トリガー[出典 44][注釈 20]を射ち出す能力を持つ。昭和とは異なり、翼を広げて飛行し、ふくらはぎのトゲは飛行時の推進機関となる[85]

1万2千年前、X星人が地球へ侵攻した時に先兵として使役され、先代のモスラを倒して当時の古代文明を滅ぼした後、X星人がトラップとして残し、ミイラと化して海底で1万2千年も眠っていた[84]北海道沖の海底から地球防衛軍に回収されて防衛博物館に収容されるが、X星人の再来襲時には統制官の指令で本来の姿に蘇って再起動する[89][85]。ギガリューム・クラスターで地球防衛軍本部を破壊した後、南極にてゴジラを復活させようとする新・轟天号の行動の妨害に出るが、失敗する[89]。復活したゴジラとの戦いでは、その首にチェーンをかけて引き込み、ブラデッド・カッターで倒そうと至近距離まで迫った際に放射熱線で頸部を吹き飛ばされて敗北し、機能停止する[93]

その後、東京にてモンスターXと交戦するゴジラの救援に飛来したモスラに対し、破壊された頸部に銀色の装甲を追加して頑強に補強・強化改造されたうえ、角がギザギザで大きくなったほか、両腕のブラッディ・トリガーを地面に突き立てることで疾走時の車輪にもなる2連装巨大チェーンソー・ブラッディ・チェーンソー[出典 45]に換装され、腹部から射出する小型のディスクカッター・ブラデッド・スライサー[出典 46]を装備するなどの強化改造を施され、再戦に臨む。モスラとの激しい空中戦の末、ブラッディ・チェーンソーを使った空中逆手不意打ち切りでモスラの翅を切断し、一度は撃墜する。その後、モンスターXと共にゴジラを挟撃するものの倒せず、再び飛来したモスラを追撃する。ブラデッド・スライサーで油断させた隙に放った大幅に出力が強化されたギガリューム・クラスターで倒せたかに見えたが、モスラの放った鱗粉で軌道を狂わされたブラデッド・スライサーによって自らの頭部を切断された後、モスラのファイヤー・ヒート・アタックで爆発四散した[97][93]
名称
書籍『ゴジラ大辞典【新装版】』では、名称をガイガン(2代目)と記載している[90]。改造後の名称は、公開当時の玩具ではパワーアップ・タイプ[注釈 21]、関連書籍などでは改造ガイガンとも表記される[出典 39]
制作

デザイン
デザイナーは韮沢靖[出典 47]。再登場怪獣としては最も外見が変更され、身体はダークメタリックブルーのレザーで覆われたようなものとなり、関節部には刃のついた装甲、そして両腕には大型化された機械武装が装備され[注釈 22]、よりサイボーグらしさが強調されている。韮沢は、初代との差別化として鱗をなくしている[101][83]。また、初代で十二単衣をイメージしていたという中野昭慶の意向を取り入れ、肩や腿に袖のイメージを取り入れているほか、配色も黒い表皮の上にパールカラーのレインボーを施している[101]。飛行形態では、3枚の羽根を展開させることで、ジェット機の主翼と水平尾翼をイメージしている[101]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:243 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef