ガイガン
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中野によれば、前作でキングギドラの流用映像を用いたところ、東宝映像社長の田中友幸がこれに味をしめてしまったという[28]

備考

2023年に展開されたゴジラシリーズとテレビアニメ『呪術廻戦』の初コラボレーショングッズのうち、ガイガンについては昭和シリーズ版に準じたデザインで描かれている(相手は禪院真希[81]
『ゴジラ FINAL WARS』のガイガン

諸元ガイガン
GIGAN
[出典 33]
別名サイボーグ怪獣[出典 34]
身長120 m[出典 35]
カマの長さ45 m[出典 36]
体重6万 t[出典 35]
空中飛行速度マッハ3[出典 37]
出身地X星人の母星[87]
出現地北海道沖[出典 38]
改造ガイガン[出典 39]
GIGAN-REMODELING[96]
別名サイボーグ怪獣[88]
身長120 m[出典 40]
チェーンソーの長さ40 m[出典 41]
体重6万 t[出典 40]
出現地

東京[88]

(廃墟の東京[5]

本作品ではX星人の操る生物と機械が融合したサイボーグ怪獣として登場[93]。単眼から放つ散弾状の赤い破壊光線拡散光線ギガリューム・クラスター[出典 42]、胸部の回転鋸ブラデッド・カッター[出典 43]、両腕の根元についたチェーン付きの鉤爪ブラッディ・トリガー[出典 44][注釈 20]を射ち出す能力を持つ。昭和とは異なり、翼を広げて飛行し、ふくらはぎのトゲは飛行時の推進機関となる[85]

1万2千年前、X星人が地球へ侵攻した時に先兵として使役され、先代のモスラを倒して当時の古代文明を滅ぼした後、X星人がトラップとして残し、ミイラと化して海底で1万2千年も眠っていた[84]北海道沖の海底から地球防衛軍に回収されて防衛博物館に収容されるが、X星人の再来襲時には統制官の指令で本来の姿に蘇って再起動する[89][85]。ギガリューム・クラスターで地球防衛軍本部を破壊した後、南極にてゴジラを復活させようとする新・轟天号の行動の妨害に出るが、失敗する[89]。復活したゴジラとの戦いでは、その首にチェーンをかけて引き込み、ブラデッド・カッターで倒そうと至近距離まで迫った際に放射熱線で頸部を吹き飛ばされて敗北し、機能停止する[93]

その後、東京にてモンスターXと交戦するゴジラの救援に飛来したモスラに対し、破壊された頸部に銀色の装甲を追加して頑強に補強・強化改造されたうえ、角がギザギザで大きくなったほか、両腕のブラッディ・トリガーを地面に突き立てることで疾走時の車輪にもなる2連装巨大チェーンソー・ブラッディ・チェーンソー[出典 45]に換装され、腹部から射出する小型のディスクカッター・ブラデッド・スライサー[出典 46]を装備するなどの強化改造を施され、再戦に臨む。モスラとの激しい空中戦の末、ブラッディ・チェーンソーを使った空中逆手不意打ち切りでモスラの翅を切断し、一度は撃墜する。その後、モンスターXと共にゴジラを挟撃するものの倒せず、再び飛来したモスラを追撃する。ブラデッド・スライサーで油断させた隙に放った大幅に出力が強化されたギガリューム・クラスターで倒せたかに見えたが、モスラの放った鱗粉で軌道を狂わされたブラデッド・スライサーによって自らの頭部を切断された後、モスラのファイヤー・ヒート・アタックで爆発四散した[97][93]
名称
書籍『ゴジラ大辞典【新装版】』では、名称をガイガン(2代目)と記載している[90]。改造後の名称は、公開当時の玩具ではパワーアップ・タイプ[注釈 21]、関連書籍などでは改造ガイガンとも表記される[出典 39]
制作

デザイン
デザイナーは韮沢靖[出典 47]。再登場怪獣としては最も外見が変更され、身体はダークメタリックブルーのレザーで覆われたようなものとなり、関節部には刃のついた装甲、そして両腕には大型化された機械武装が装備され[注釈 22]、よりサイボーグらしさが強調されている。韮沢は、初代との差別化として鱗をなくしている[101][83]。また、初代で十二単衣をイメージしていたという中野昭慶の意向を取り入れ、肩や腿に袖のイメージを取り入れているほか、配色も黒い表皮の上にパールカラーのレインボーを施している[101]。飛行形態では、3枚の羽根を展開させることで、ジェット機の主翼と水平尾翼をイメージしている[101]。腕の強化換装は、監督の北村龍平の案による[101][83]。ミイラ状態について、北村は『羊たちの沈黙』での磔にされた犠牲者をイメージして十字架に磔にされた姿を要望していたが、実際に描くと不自然であったため不採用となった[101]。ミイラガイガンの線画には、難破船のイメージでフジツボのようなものを描いている[101][103]。化石状態と実体化状態のイメージイラストは三池敏夫が描き起こしたものも存在している[104]
造形
造型はスタートレインが担当[出典 48]。スーツはアップ用・アクション用が製作された[出典 49]。改造ガイガンのスーツは頭部と両腕のチェーンソーのパーツ換装による[出典 50]。着ぐるみのほかに改造前の形態の飛び人形が製作されているが[出典 51]、首の部分の色は改造後の銀色になっている[92]。化石化した「化石ガイガン」や「ミイラガイガン」と呼ばれる状態は、スーツの表面を加工している[出典 52]。眼の部分は復活時には覆っていた化石化したパーツを取り除き、眼を内部の電飾で発光させている[109][107]。チェーンソーの刃はCGで動かす予定であったが、途中で改修され内蔵したモーターで動くこととなった[113][109]。モスラに突き刺した尾の先端部は、スーツとは別に造形された[107]。造形の若狭新一は、制作物は多かったが、韮沢が分割可能なデザインにしていたためとても作りやすかったことを述懐している[108]。造形物は、アップ用スーツとミイラタイプが展示用に改修され、2023年の時点で現存が確認されている[107]。アクション用も保管はされているが、劣化が進んでいるため分割された状態となっており、頭部のみが展示用に改修されている[107]
撮影・演出


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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