カーティス・フラー(Curtis Fuller、1932年12月15日 - 2021年5月8日[1])は、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト[1]出身のモダンジャズのトロンボーン奏者。『ブルースエット[2]』に収録されたソウル・ジャズの有名曲「ファイブ・スポット・アフター・ダーク」がよく知られている。 幼少の頃に両親と死に別れ、孤児だったフラーは、デトロイトの学校でポール・チェンバース、ドナルド・バードと知り合う。1953年から1955年軍隊に在籍し、その後ユセフ・ラティーフのバンドに加わった。1957年にニューヨークへ行き彼はプレスティッジ・レコードに初リーダーアルバムを録音した。以後ブルーノート・レコードでも活躍し、特にジョン・コルトレーンのリーダー作である『ブルー・トレイン』は、リー・モーガンと共に3管の一人として参加し評価された。彼自身も、ブルーノートにはリーダー作をいくつか残した。また、1959年にはアート・ファーマーやベニー・ゴルソンらと共にジャズテットのメンバーとして活動し、1961年から1965年にはアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズに所属していた[3]。他に共演者はトミー・フラナガン、ジミー・ギャリソン、ソニー・クラーク、ズート・シムズ、ハンク・モブレー、ボビー・ティモンズ、アート・テイラー、ジョー・ヘンダーソン等がいる。 ジミー・ウィルキンス楽団で活動していた。 2021年5月8日、デトロイトの介護施設で死去。86歳没。ただし死因は明らかにされていない[1]。
キャリア
ディスコグラフィ
リーダー・アルバム
『ニュー・トロンボーン』 - New Trombone (1957年、Prestige)
『カーティス・フラー・ウィズ・レッド・ガーランド』 - Curtis Fuller with Red Garland (1957年、New Jazz)
Curtis Fuller and Hampton Hawes with French Horns (1957年、Status)
『ジ・オープナー』 - The Opener (1957年、Blue Note)
『ボーン&バリ』 - Bone & Bari (1957年、Blue Note)
『ジャズ・イッツ・マジック』 - Jazz ...It's Magic! (1957年、Regent)
『カーティス・フラーVol.3』 - Curtis Fuller Volume 3 (1957年、Blue Note)
『トゥー・ボーンズ』 - Two Bones (1958年、Blue Note)
『スライディング・イージー』 - Sliding Easy (1959年、United Artists)
『ブルースエット』 - Blues-ette (1959年、Savoy)
『ザ・カーティス・フラー・ジャズテット』The Curtis Fuller Jazztet (1959年、Savoy)
『イマジネイション』 - Imagination (1959年、Savoy)
『イメージズ』 - Images of Curtis Fuller (1960年、Savoy)
『ボス・オブ・ザ・ソウル・ストリーム・トロンボーン』 - Boss of the Soul-Stream Trombone (1960年、Warwick)
『ザ・マグニフィセント・トロンボーン』 - The Magnificent Trombone of Curtis Fuller (1961年、Epic)
『サウス・アメリカン・クッキン』 - South American Cookin' (1961年、Epic)
『ソウル・トロンボーン』 - Soul Trombone (1961年、Impulse!)
『キャビン・イン・ザ・スカイ』 - Cabin in the Sky (1962年、Impulse!)
『クランキン』 - Crankin' (1971年、Mainstream)
『スモーキン』 - Smokin' (1972年、Mainstream)
『フォー・オン・ジ・アウトサイド』 - Four on the Outside (1978年、Timeless)