カンヌ国際映画祭
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2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開催が延期された[5]。またパルム・ドールなどの選考も中止。
運営

会長職はフランス映画産業と文化・通信省外務省、議会の代表者で構成されるフランス国際映画祭協会によって選出される[6]。2014年には34年間映画祭の運営に携わってきたジル・ジャコブ(フランス語版)会長が引退し、ピエール・レスキュール(フランス語版)が新会長となっている。

映画祭のメインの運営資金は、半分以上が文化・通信省管轄のフランス国立映画センター(フランス語版)(CNC)から融資されている[7]。フランスでは文化特例制度と呼ばれる映画振興政策が取られておりフランス国内で公開された映画は入場料の10.72%が特別追加税として差し引かれ、更にビデオ制作会社やテレビ事業者からの税収がCNCが行う助成活動の資金となる[8]。このため映画祭に出品される映画は、文化特例制度を遵守している必要があり、フランス国内での公開が義務付けられる上に、一般公開日後のメディア化や動画配信の際に規定のスケジュールを守らない場合には出品が認められない。2017年にはNetflixが一般公開せず、限定公開後に間もなく動画配信を行ったが、2018年からの出品が認められなくなっている[7]
60回記念製作映画

2007年に開催60回記念として、映画『それぞれのシネマ?カンヌ国際映画祭60回記念製作映画?』が映画祭公式で製作、上映された。「それぞれのシネマ」は映画祭プロデューサー、ジル・ジャコブの呼びかけにより、映画祭にゆかりのある監督たちがそれぞれの「映画館」への想いを3分間でつづったオムニバス映画。参加監督は以下の通り(()内は主な作品)。

レイモン・ドゥパルドン(『アフリカ、痛みはいかがですか』)

北野武(『HANA-BI』)

テオ・アンゲロプロス(『永遠と一日』)

アンドレイ・コンチャロフスキー(『映写技師は見ていた』)

ナンニ・モレッティ(『息子の部屋』)

ホウ・シャオシェン(『悲情城市』)

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(『ロゼッタ』)

ジョエル&イーサン・コーエン(『ノーカントリー』) 

デヴィッド・リンチ(『マルホランド・ドライブ』)

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『バベル』)

チャン・イーモウ(『HERO』)

アモス・ギタイ(『キプールの記憶』)

ジェーン・カンピオン(『ピアノ・レッスン』)

アトム・エゴヤン(『スウィート ヒアアフター』)

アキ・カウリスマキ(『過去のない男』)

オリヴィエ・アサヤス(『夏時間の庭』)

ユーセフ・シャヒーン(『炎のアンダルシア』)

ツァイ・ミンリャン(『西瓜』)

ラース・フォン・トリアー(『ダンサー・イン・ザ・ダーク』)

ラウル・ルイス(『ミステリーズ 運命のリスボン』)

クロード・ルルーシュ(『男と女』)

ガス・ヴァン・サント(『エレファント』)

ロマン・ポランスキー(『戦場のピアニスト』)

マイケル・チミノ(『ディア・ハンター』)

デヴィッド・クローネンバーグ(『ヒストリー・オブ・バイオレンス』)

ウォン・カーウァイ(『花様年華』)

アッバス・キアロスタミ(『桜桃の味』)


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