カルト映画
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現在の映画研究では、ファンがカルト映画をどのように消費して「積極的な鑑賞」(active spectatorship)を成立させているかが主な関心で、たとえばファンによる朗読・コスプレ二次創作といった広義のパフォーマンスが、様々な異なる作品をどのように引用・流用して成り立っているか、といった点が分析されている[3][4]
代表的なカルト映画「Category:カルト映画」を参照

上述のとおりカルト映画に統一された定義はなく、どの作品を数えるかも論者によって幅があるが、複数の出典で明確に「カルト映画」と呼ばれている作品として以下の例がある[9][12]

代表的なカルト映画公開年原題邦題監督名
1932年Freaksフリークストッド・ブラウニング
1956年Invasion of the Body Snatcherボディ・スナッチャー/恐怖の街ドン・シーゲル
1959年Plan 9 from Outer Spaceプラン9・フロム・アウタースペースエド・ウッド
1960年Black Sunday血ぬられた墓標マリオ・バーヴァ
1965年Faster, Pussycat! Kill! Kill!ファスター・プシィキャット!キル!キル!ラス・メイヤー
1968年Night of the Living Deadナイト・オブ・ザ・リビングデッドジョージ・A・ロメロ
1970年El Topoエル・トポアレハンドロ・ホドロフスキー
1971年A Clockwork Orange時計じかけのオレンジスタンリー・キューブリック
1971年Harold and Maudeハロルドとモード 少年は虹を渡るハル・アシュビー
1972年Pink Flamingosピンク・フラミンゴジョン・ウォーターズ
1974年The Texas Chain Saw Massacre悪魔のいけにえトビー・フーパー
1975年The Rocky Horror Picture Showロッキー・ホラー・ショージム・シャーマン(英語版)
1975年Death Race 2000デス・レース2000年ポール・バーテル
1977年Eraserheadイレイザーヘッドデイヴィッド・リンチ
1977年Suspiriaサスペリアダリオ・アルジェント
1978年Attack of the Killer Tomatoesアタック・オブ・ザ・キラー・トマトジョン・デ・ベロ
1979年Mad Maxマッドマックスジョージ・ミラー
1982年Blade Runnerブレードランナーリドリー・スコット
1984年Repo Manレポマンアレックス・コックス
1985年Brazil未来世紀ブラジルテリー・ギリアム
1988年They Liveゼイリブジョン・カーペンター
1992年Buffy the Vampireバッフィ/ザ・バンパイア・キラーフラン・ルーベル・クズイ(英語版)
1994年Pulp Fictionパルプ・フィクションクエンティン・タランティーノ
1996年Screamスクリームウェス・クレイヴン
1998年The Big Lebowskiビッグ・リボウスキイーサン・コーエン、 ジョエル・コーエン
1998年Run Lola Runラン・ローラ・ラントム・ティクヴァ
1999年Fight Clubファイト・クラブデヴィッド・フィンチャー
1999年Being John Malkovichマルコヴィッチの穴スパイク・ジョーンズ
2000年Mementoメメントクリストファー・ノーラン
2000年American Psychoアメリカン・サイコメアリー・ハロン
2000年Snatchスナッチガイ・リッチー
2000年Battle Royaleバトル・ロワイアル深作欣二
2001年Mulholland Driveマルホランド・ドライブデヴィッド・リンチ
2001年Donnie Darkoドニー・ダーコリチャード・ケリー
2001年Hedwig and the Angry Inchヘドウィグ・アンド・アングリーインチジョン・キャメロン・ミッチェル
2003年The Roomザ・ルームトミー・ウィゾー
2004年Shaun of the Deadショーン・オブ・ザ・デッドエドガー・ライト
2004年Napoleon Dynamiteナポレオン・ダイナマイトジャレッド・ヘス
2006年El laberinto del faunoパンズ・ラビリンスギレルモ・デル・トロ
2007年Grindhouseグラインドハウスロバート・ロドリゲス
クエンティン・タランティーノ
2009年The Human Centipede (First Sequence)ムカデ人間トム・シックス

そのほか

1970年代以降「ミッドナイトムービー」と呼ばれて深夜上映された
アート系映画と、「グラインドハウス映画」と呼ばれる老朽した映画館で二本立て・三本立てで上映されたB級映画の2つが、アメリカにおける「カルト映画」の大きな潮流となっている[13]

以下は「カルトの帝王」と呼ばれたことのある映画監督の例

アレハンドロ・ホドロフスキー[14]

石井輝男 - 亡くなった際に「追悼 カルトの帝王 石井輝男まつり」が開催された[15]

フィリップ・リドリー(英語版) - ポスト“デヴィッド・リンチ”と評される[16]


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