カルシウム(新ラテン語: calcium[1]、英: calcium [?kalsi?m])は、原子番号20番の元素である。元素記号はCa。原子量は40.08。第2族元素、アルカリ土類金属、金属元素のひとつ。 calcium の名は、石を意味するラテン語の calx から転じ石灰を意味した calcsis に由来する[2]。 酸化数はわずかな例外を除き、常に+IIとなる。比重1.55の非常に柔らかい金属で、融点は840?850 °C、沸点は1480?1490 °C(異なる実験値あり)。結晶構造は、温度条件により3つ存在し、250 °C以下では、立方最密充填構造が、250?450 °Cの間では六方最密充填構造、450?839 °Cの間では体心立方格子がそれぞれ最も安定となる。 単体を空気中で放置すると酸素・水・二酸化炭素と反応して腐食するため、不活性ガスを充填した状態で販売される。鉱油中で保存することもある。 単体金属を空気中で加熱すると炎をあげて燃焼する。 2 Ca + O 2 ⟶ 2 CaO {\displaystyle {\ce {2Ca + O2 -> 2CaO}}} 水に加えると容易に反応して水素を発生する。生成した水酸化カルシウム水溶液は石灰水と呼ぶ。 Ca + 2 H 2 O ⟶ Ca ( OH ) 2 + H 2 ↑ {\displaystyle {\ce {Ca + 2H2O -> Ca(OH)2 + H2 (^)}}} 石灰水に二酸化炭素を通すと炭酸カルシウムの白い沈殿を生じる。 Ca ( OH ) 2 + CO 2 ⟶ CaCO 3 ↓ + H 2 O {\displaystyle {\ce {Ca(OH)2 + CO2 -> CaCO3 (v) + H2O}}}
名称
性質