2014年には、イラク、シリア両国にまたがる地域を掌握した過激派組織ISILが、支配地域における国家としての独立と指導者のアブー・バクル・アル=バグダーディーのカリフ即位を宣言した。これに対してはカラダーウィーがカリフ即位宣言は無効であると表明する[2]など、この即位についてイスラム社会を含め国際社会で承認する動きはなく、バグダーディー自身も2019年10月に米軍によって殺害された。バグダーディーの死後、アブイブラヒム・ハシミが第2代カリフとなったが、これも国際社会から承認されることはなく、2022年2月に米軍に殺害された。ISILはその後もカリフが死ぬ度に後継となるカリフを発表しているが、これも殆ど承認されていないのが現状である。
脚注[脚注の使い方]
出典^ Teitelbaum, Joshua (2001). The Rise and Fall of the Hashimite Kingdom of Arabia, p.240, London: C. Hurst & Co. Publishers. ISBN 978-1-85065-460-5
^ a b 村上大介 (2014年7月8日). “イスラム国「カリフ制宣言」 反発浴びつつアラブの春の幻に代わる恐れも”. 産経新聞. オリジナルの2014年8月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140813213120/http://sankei.jp.msn.com/world/news/140708/mds14070813050006-n1.htm 2014年8月13日閲覧。
関連項目
歴代カリフ一覧
ヒラーファト運動
アフル・アル=バイト - イスラム教の預言者の一族、王族の総称
シャリフ(英語版) - 貴族の称号
カリフ制の廃止(英語版)
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