カリフラワー
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15世紀にイタリアフランスで栽培され始め、17世紀初めには、ヨーロッパ各地に広まった[5]18世紀頃にはインド熱帯でも栽培できる品種が開発された。19世紀初頭にアメリカ、次いでアジアに伝わった[5]。しかし、改良されて現在のようなカリフラワーとなるのは19世紀初頭のことである[11]

日本には明治初年に導入された[5]。花梛菜(はなはぼたん)、英名カウリフラワーと紹介され試作されたものの、食用としても観賞用としても一般に普及しなかったが、日本の気候にあった品種も多数作出された[5]第二次世界大戦後に進駐軍向けに栽培が行われ、日本での洋食文化の広まりと、改良種の輸入、栽培技術の進歩により昭和30年頃から需要が高まり広く普及した[5]アスパラガスセロリと合わせ、「洋菜の三白(さんぱく)」と呼ばれて広く知られるようになり[3]、高級な西洋野菜のイメージから一般的な野菜へと日本人の意識も変わっていった[5]
品種

産地や収穫時期によって品種改良が進み、栽培品種は多い[14]。日本では花蕾は白いものが一般に出回っているが、紫色やオレンジ色などの変わった品種もある[14]。カリフラワーにはほのかな甘味と苦味があるが、品種による味わいの違いはほとんどない[5]

カリフラワー - 白いカリフラワーは、葉を花蕾に被せて日光に当てずに育てたもの[5]。流通量が多く、日本では一般的な種類[14]

オレンジブーケ(橙色カリフラワー) - 花蕾が淡いオレンジ色のもので、カロテンを含有している。茹でると鮮やかな濃いオレンジ色になり、味も良い[7][5]

紫カリフラワー(パープルフラワー) - 花蕾が紫色であることから「バイオレット」とも呼ばれ、アントシアニンを含有している[14]。茹でると色が落ちて、淡い緑色に変わる[7]。栽培が難しく、冬場に少量が市場に出回る[5]。白い種類よりも、栄養価は高い[14]

ロマネスコ - カリフラワーとブロッコリーを掛け合わせたイタリアの伝統的な品種で、黄緑色のゴツゴツ尖った花蕾が特徴[7]

カリフローレ - 花蕾の部分が小ぶりで、花茎の部分が長いスティックタイプのカリフラワー[3]
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一般的な白いカリフラワー

オレンジブーケ

紫カリフラワー

ロマネスコ

ブロッコリーとの違い

ブロッコリーとカリフラワーはいずれもが密集して頭状花を形成するキャベツの変種である[15]。カリフラワーはが一つの塊のように堅く結びついているのに対して、ブロッコリーは結球がカリフラワーほど密集しておらず、伸びた茎の先端に密集した蕾を作る。側花蕾が出るブロッコリーと違い、カリフラワーは側花蕾は出ないので収穫はひと株で一度きりになる[16][17]


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