18世紀の後半から「アルタ・カリフォルニア」と呼ばれた地域はスペイン帝国の植民地となった。1821年にアルタ・カリフォルニアを含みメキシコが第一メキシコ帝国となって帝政を布いた後に共和国に変わった。1846年、ソノマにいたアメリカ人開拓者の集団がカリフォルニア共和国の独立を宣言した。その直後の米墨戦争の結果、メキシコはカリフォルニアをアメリカ合衆国に割譲した。カリフォルニアは1850年9月9日にアメリカ合衆国第31番目の州となった。
19世紀半ばの「ゴールドラッシュ」によって、カリフォルニアでは社会、経済および人口に劇的な変化が起こった。人々が流入し好景気が訪れたことでサンフランシスコはテントの集まった小村から世界にも知られたブームの街に成長した。20世紀初期の重要な発展としては、娯楽産業の中心としてのロサンゼルスの勃興と州全体に広がる巨大な観光産業があった。豊かな農業に加えて航空宇宙産業、石油産業および情報技術産業が経済発展に貢献した。特にサンフランシスコ近郊のシリコンバレーは、AppleやGoogle(Alphabet)、Facebook(Meta)などの世界トップクラスのIT企業が多数集積している。
カリフォルニア州が1つの国家であるとすると、GDPではイタリアに匹敵する第10位である。人口でも第35位、国土では第59位になる。
カリフォルニア州では、歴史的に一部地域で分離・独立を繰り返し目指す動きが見られる。1800年代から2011年までに少なくとも27回独立が試みられ、すべて失敗に終わっている[5]。
歴史[ソースを編集]詳細は「カリフォルニア州の歴史」を参照「スペインによるアメリカ大陸の植民地化」および「メキシコ独立革命」も参照
サンフランシスコ・ベイエリアを中心とする北部と、農業が盛んな中部、ロサンゼルス?サンディエゴ帯を中心とする南部に分かれる。ベイエリアにはシリコンバレーが含まれ、全米で最も経済的に進んだ地域のひとつである。ロサンゼルスはハリウッドを抱えるなど、エンターテイメント産業の世界的中心である。
アジアやメキシコに近いため、移民が多い。移民はそれぞれの居住区に固まる傾向が強く、「民族のサラダボウル」という形容が当てはまる。チャイナタウン、コリアンタウン、リトルトーキョー、リトルサイゴン(英語版)、リトルインディア(英語版)などが有名である。なかでも隣接したメキシコからの移民が多く、スペイン語は州準公用語となっている。
南部の多くはかつてメキシコの領土で、元々はスペイン人によって開拓されたが、1848年の米墨戦争の結果、ニューメキシコとともにメキシコからアメリカに1,500万ドルで割譲され、アメリカ領となった(同時にテキサスのアメリカ領有も確定した)。そのため、カリフォルニア州にはスペイン語由来の地名が非常に多い。
後にアメリカ合衆国大統領となった、ロナルド・レーガンはカリフォルニア州知事を経験している。