だが、2016年4月に支払や返済が再び滞り、カラー側からの問い合わせに対しても一切の返答がなかったことから、同年8月にガイナックスに対して債権仮差押えを申し立て(執行された)、9月に貸金の返還訴訟を起こす[15]。この裁判はカラー側が2017年に勝訴し、確定した[15]。一方でガイナックスが過去の制作作品の資料を売却していたことが判明し、カラーはそれらを入手して特定非営利活動法人「アニメ特撮アーカイブ機構」に管理を委託した[15]。
2019年12月、当時のガイナックスの社長が不祥事で逮捕された際、『エヴァ』と同社を結びつける報道がなされたことに対し、カラーは「『エヴァ』は当社の作品で、現在のガイナックスとは無関係である」と抗議する声明を公式に発表している[16][17]。不祥事後にガイナックスの経営陣が刷新された際、カラーの版権管理会社「グラウンドワークス」の代表である神村靖宏が取締役社長に就任した[18]。この刷新後にガイナックス制作作品のうち『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の著作権保有者がカラーに変更された[19]が、2023年にトリガーに譲渡された[20][21]。
2024年6月7日、ガイナックスは公式サイトで5月29日に破産手続きの開始を申し立て、受理されたと発表した[22][23]。合わせてカラーもコメントを発表し、これまでの経緯を説明。2019年にガイナックスの当時の代表取締役が逮捕された件について「『エヴァンゲリオン』シリーズを中心とする関連作品への風評被害を防ぐため、KADOKAWA様、キングレコード株式会社様、株式会社トリガー様にご協力をお願いしまして、各社から取締役に就任して頂く形で経営陣を刷新し、ガイナックス社の内情を把握、アニメーション業界内のスタジオや作家、クリエイター様への未払いだけでも解消をし、知的財産や資料の散逸を防ごうと、各協力会社と共に動いて参りました」。一方で、「内情を把握した段階で既に、手の施しようのない状況の債務超過を抱えている状態にあり、ガイナックス社として、業務の継続が困難になるとの判断が伝わって参りました」「多くの業界関係者への負債を少しでも解消するためにも、弊社からの支援を視野に検討を致しましたが、旧経営陣、前代表取締役の債務も保障せねばならないという理不尽な状況に繋がり、十全に返済を厚くする事が叶いませんでした」とした[24]。 開始年放送期間タイトル監督アニメーション 公開年公開日タイトル総監督監督アニメーション 配信年タイトル備考
その他
『月刊ニュータイプ』2011年6月号のスタジオカラー特集では、スタジオジブリの宮崎駿と鈴木敏夫、キングレコードの大月俊倫、Production I.Gの石井朋彦、ボンズ代表取締役の南雅彦、サンライズ代表取締役社長の内田健二、アニメーション監督の神山健治がカラーへ応援メッセージを送っている。
オープニングロゴに、『帰ってきたウルトラマン』変身時の効果音が用いられているものが存在する(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズなど)。
作品
テレビアニメ
プロデューサー備考
2017年2月龍の歯医者鶴巻和哉岡島隆敏共同制作:ドワンゴ、NHK、NHKエンタープライズ
2023年10月 - 2024年3月オチビサン鬼塚大輔
釣井省吾桑原誠共同制作:NHK、豆粒町内会
シリーズ構成・脚本も担当
劇場アニメ
プロデューサー備考
2007年9月1日ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序庵野秀明摩砂雪
鶴巻和哉小笠原宗紀
石川学アニメーション制作・共同配給・製作
2009年6月27日ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破石川学
緒方智幸アニメーション制作・共同配給・宣伝・製作
2012年11月17日ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q磨砂雪
鶴巻和哉
前田真宏緒方啓幸
2021年3月8日シン・エヴァンゲリオン劇場版?鶴巻和哉
中山勝一
前田真宏杉谷勇樹
Webアニメ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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