カラチ
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カラチの最高気温記録は1979年6月18日の47[17]、最低気温記録は1934年1月21日の0.0℃である[17]

カラチの気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)32.8
(91)36.1
(97)41.5
(106.7)44.4
(111.9)47.8
(118)47.0
(116.6)42.2
(108)41.7
(107.1)42.8
(109)43.3
(109.9)38.5
(101.3)34.5
(94.1)47.8
(118)
平均最高気温 °C (°F)25.6
(78.1)26.4
(79.5)28.8
(83.8)30.6
(87.1)32.3
(90.1)33.3
(91.9)32.2
(90)30.8
(87.4)30.7
(87.3)31.6
(88.9)30.5
(86.9)27.3
(81.1)30.0
(86)
平均最低気温 °C (°F)14.1
(57.4)15.9
(60.6)20.3
(68.5)23.7
(74.7)26.1
(79)27.9
(82.2)27.4
(81.3)26.2
(79.2)25.3
(77.5)23.5
(74.3)20.0
(68)15.7
(60.3)22.2
(72)
最低気温記録 °C (°F)0.0
(32)3.3
(37.9)7.0
(44.6)12.2
(54)17.7
(63.9)22.1
(71.8)22.2
(72)20.0
(68)18.0
(64.4)10.0
(50)6.1
(43)1.3
(34.3)0.0
(32)
雨量 mm (inch)3.6
(0.142)6.4
(0.252)8.3
(0.327)4.9
(0.193)0
(0)3.9
(0.154)66.4
(2.614)44.8
(1.764)22.8
(0.898)0.3
(0.012)1.7
(0.067)4.5
(0.177)167.6
(6.6)
出典1:HKO (normals, 1962?1987)[19]
出典2:PakMet (extremes, 1931?2008)[17]

経済MCBタワー(MCB銀行本社ビル)

カラチはパキスタンの経済・金融の中心都市である[20]。パキスタン最大の都市と唯一の主要港としての地位にあるこの都市は、パキスタンの歳入のかなりの部分を占めている。パキスタン連邦歳入庁によると、カラチはパキスタン全体の直接税の46.75%、連邦消費税の33.65%、国内売上税の23.38%を占めている[21]。また、関税の75.14%、輸入売上税の79%はカラチからのものである[21]。したがって、カラチからの税収は連邦歳入庁の集める税金全体の53.38%を占め、そのうち53.33%が関税および輸入売上税である[21]。(ただしカラチからの税収には、カラチやハイデラバード、スックル、クエッタ、シンド州およびバローチスターン州をカバーするカラチ地方税務署および大規模税ユニットからの税収を含む)[21]。カラチの住民からの税収はおよそ25%程度である。

パキスタンの製造業のうちカラチの占める割合はおおよそ30%である[22]。シンド州の域内総生産(GDP)のかなりの部分はカラチに負うものである[23][24]。シンド州のGDPはパキスタン全体の28%から30%を占め[23][24][25][26]、カラチのGDPはパキスタンのおよそ20%を占めている[27][28]プライスウォーターハウスクーパースは、2008年のカラチのGDPを780億ドルと推定した[29]。2025年には年平均5.5%の成長率で1930億ドルになると推定している[29]。なお、パキスタンではカラチに次ぐ大都市とされるラホールおよびファイサラーバードの2008年のGDPはそれぞれ400億ドルと140億ドルとなっている[29]

カラチの高いGDPは金融セクターに大きく依存している。世界銀行は2007年2月にパキスタンで最も企業活動がしやすい都市としてカラチを選んだ[30]

一方、繊維産業セメント鉄鋼重機製造、化学工業、食品産業、銀行保険もカラチの主な産業となっている。自動車では1982年、日本のスズキが合弁企業、パック・スズキ・モーターを設立し、カラチ郊外の工業団地で自動車の生産販売に乗り出した[31]。2020年代では、パキスタン最大の自動車会社に成長している[32]。また、トヨタ自動車1989年にカラチ市内で合弁企業、インダス・モーターを設立。1993年からトヨタ・カローラなどの生産を始めている[33]

カラチはパキスタン経済の中枢であるが、政治的無秩序によって引き起こされた経済の停滞や1980年代1990年代後半に起こった民族紛争や軍事作戦は、カラチからの企業の流出を引き起こした。パキスタンの政府系および民間銀行のほとんどはI.I.Chundrigar通りに本部を置いており、2001年にはパキスタンのキャッシュフローの60%がこの通りで行われていた。多国籍企業のパキスタン本部もほぼカラチに置かれている。カラチ証券取引所は、パキスタン最大の証券取引所であり、この証券取引所が2005年以降のパキスタンの8%成長に果たした役割は大きいと多くの経済学者は考えている[34]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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