カラス
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

アメリカガラスが9年半人間の顔を覚えていた事例もある[20]。また、ハシブトガラス[21]は人間の男女の顔写真を識別できる[22][21]

ワタリガラスは食べ物の存在場所の情報を夜に仲間と共有する[23]。カラスが少なくとも41語の言葉を持つことを利用し、日本の企業がカラス撃退装置を作っている[24]。「カラス語」を研究している国立総合研究大学院大学神奈川県葉山町)の塚原直樹助教によると次のようなカラス語がある[25]

「カ?カ?カ?」:カラスが餌を見つけ、仲間を呼び寄せる時に鳴く声。カラス語では「こっちに食べ物があるよ」という意味。

「カッカッカッ」:などの天敵が近づいてきたことを仲間に知らせたり、警戒する時に鳴く声。カラス語では「危険だよ」という意味。

「クア?クア?」:ねぐらに帰ろうとするカラスが発する鳴き声。「安全だよ」という意味。

天敵

カラスは大型鳥類のため天敵はあまり存在しないが、オオタカの中にはカラスを頻繁に捕食する個体が存在し[26]、その他の猛禽類キツネなども稀にカラスを捕食することがある。だが、カラスはこれらの天敵から逆に獲物を横取りすることも多く、また猛禽類に対しては頻繁にモビングを行う[27]。モビングする種はモビングしない種よりも長生きすると言う[28]。モビングされた猛禽類は狩りの成功率が減るため、移動していく。モビングによって豪胆さを見せたカラスは序列を高め、伴侶を見つけやすくなる可能性が指摘されている[28]

卵や雛はアオダイショウなどに捕食されている可能性もある[26]。ほかには、フクロウが実際にカラスの雛を捕食した例もある[13]。このほか、同種のカラスが他の卵や雛、衰弱した個体を共食いすることも多い[29][26]
鳥類ではないカラスと名のつく生物

動物

カラスヤンマ - オニヤンマ科トンボ

カラスアゲハ - アゲハチョウ科チョウ

カラスガイ - イシガイ科の

カラス - フグ科トラフグ属。カラスフグとも。

植物

カラスウリ(烏瓜) - ウリ科多年草

オオカラスウリ(大烏瓜) - カラスウリ属の多年草。

ケカラスウリ(毛烏瓜) - カラスウリ属の多年草。


烏扇(からすおおぎ) - ヒオウギ(桧扇)アヤメ科の多年草のこと。または、ヒオウギののこと。

烏羽玉(うばたま) - サボテン科ペヨーテのこと。または射干玉(ぬばたま)とも言い、上記のヒオウギののことで、ヒオウギの実の色が漆黒であることから名付けられた。

カラスザンショウ(烏山椒) - ミカン科落葉樹

カラスノエンドウ(烏野豌豆) - マメ科越年草

カラスノゴマ(烏の胡麻) - シナノキ科一年草

カラスビシャク(烏柄杓) - サトイモ科の多年草。

利用


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:95 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef