ワタリガラスは食べ物の存在場所の情報を夜に仲間と共有する[23]。カラスが少なくとも41語の言葉を持つことを利用し、日本の企業がカラス撃退装置を作っている[24]。「カラス語」を研究している国立総合研究大学院大学(神奈川県葉山町)の塚原直樹助教によると次のようなカラス語がある[25]。 カラスは大型鳥類のため天敵はあまり存在しないが、オオタカの中にはカラスを頻繁に捕食する個体が存在し[26]、その他の猛禽類やキツネなども稀にカラスを捕食することがある。だが、カラスはこれらの天敵から逆に獲物を横取りすることも多く、また猛禽類に対しては頻繁にモビングを行う[27]。モビングする種はモビングしない種よりも長生きすると言う[28]。モビングされた猛禽類は狩りの成功率が減るため、移動していく。モビングによって豪胆さを見せたカラスは序列を高め、伴侶を見つけやすくなる可能性が指摘されている[28]。 卵や雛はアオダイショウなどに捕食されている可能性もある[26]。ほかには、フクロウが実際にカラスの雛を捕食した例もある[13]。このほか、同種のカラスが他の卵や雛、衰弱した個体を共食いすることも多い[29][26]。
「カ?カ?カ?」:カラスが餌を見つけ、仲間を呼び寄せる時に鳴く声。カラス語では「こっちに食べ物があるよ」という意味。
「カッカッカッ」:鷹などの天敵が近づいてきたことを仲間に知らせたり、警戒する時に鳴く声。カラス語では「危険だよ」という意味。
「クア?クア?」:ねぐらに帰ろうとするカラスが発する鳴き声。「安全だよ」という意味。
天敵
鳥類ではないカラスと名のつく生物の貝。
カラス - フグ科トラフグ属の魚。カラスフグとも。
ケカラスウリ(毛烏瓜) - カラスウリ属の多年草。
烏扇(からすおおぎ) - ヒオウギ(桧扇)アヤメ科の多年草のこと。または、ヒオウギの花のこと。
烏羽玉(うばたま) - サボテン科のペヨーテのこと。または射干玉(ぬばたま)とも言い、上記のヒオウギの実のことで、ヒオウギの実の色が漆黒であることから名付けられた。
カラスザンショウ(烏山椒) - ミカン科の落葉樹。
カラスノエンドウ(烏野豌豆) - マメ科の越年草。
カラスノゴマ(烏の胡麻) - シナノキ科の一年草。