カラオケボックス
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ジャパンレンタカーが運営する「ジャパンカラオケ」では、人数ではなくルームあたりの料金制で、飲食物持ち込み可能で自動販売機あり、飲食物提供なしという方式をとっている。

運営会社における経費の80%は人件費、カラオケ機器のリース料、著作権料などの固定費となっており、前年度よりも10%以上の減益は赤字決算となるとされる[9]

客一人あたりに必要な店員数が少なくて済むことや、飲み会の二次会以降で利用されることも多いことから、終夜営業や24時間営業を行う店舗も多い。終電を逃した人が始発電車を待つなど、夜を明かすための場所として利用されることもあり、そうした客層を取り込むため夜通しの割引料金を設定している店もある。逆に午前中は利用客が少ないことや従業員の休憩時間確保のため営業しない店もある。
法的規制

建築基準法の用途規制により、カラオケボックスは第一種低層住居専用地域第二種低層住居専用地域第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域第一種住居地域田園住居地域には建築できない。また第二種住居地域準住居地域工業地域工業専用地域では10000平方メートル以下に制限される。

多くの都道府県では青少年保護条例に基づく規制により、18歳未満の深夜営業施設(深夜11時 - 日の出若しくは翌朝6時頃)への入店を禁止している。例として大阪府では午後7時以降16歳未満、午後10時以降18歳未満の入店を禁止している。それに加えて、多くの店では16歳未満だけでの利用は18時までにするなど、未成年者に対する独自の規制をしている。
問題点

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出典検索?: "カラオケボックス" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2008年8月)

騒音問題

騒音規制法に基づく騒音防止条例が、全国の都道府県や一部の市町村で施行されている。深夜の騒音防止を規定しており、店舗施設の敷地境界線付近で、深夜10時 - 早朝6時まで、40db(デシベル)以下(深夜に静寂な状態)。深夜11時 - 早朝6時まで、外部にカラオケの音が漏れないような措置を講じることを義務付けるというもので、適用対象地域はおおむね市街地が該当する。

もともと騒音規制法で飲食店等に該当するカラオケ喫茶は適用対象であったが、飲食物を提供しないカラオケボックス事業者は適用対象外になっていたため条例で適用対象に含めたものである。罰則は軽く罰金20万円程度。大阪府では懲役3か月以下のように懲役刑も規定している自治体もある。違反している事業者に対して行政指導が入り、勧告・命令・違反者および違反行為の公表、それでも従わない場合罰則適用の法的手続きに入る。

大手のカラオケボックス事業者の中には24時間年中無休で営業しているところもあり、騒音問題は近隣住民にとって深刻な問題である。また、客の一団が屋外の敷地内外で深夜に騒ぐという迷惑行為も発生する場合がある。民事訴訟でカラオケボックス事業者の営業中止を求めた判例もある。
防犯・防災問題

密室性・防音性が高くなっているという特徴は、周りを気にせず思い切り歌ったり仲間内で騒げるという自由を生んでいる。反面、こうした密室性から未成年者の不純異性交遊など性犯罪の舞台ともなり得るという問題を併せ持っている。その対策として、日本国内では多くのカラオケボックスにおいて、ドアや通路側の壁に大型のガラス窓が設置されており、外から室内を容易に覗き込むことができるようになっている。このため防音性こそ維持されてはいるが、完全に外の視線が遮断されているわけではない。また廊下や室内に防犯カメラが設置されていることもある。最近は各カラオケメーカーとも動画撮影のためのカメラが用意されており、室内にカメラが設置してあっても防犯カメラではないことがある。

また避難経路の不備など、防災上の問題がある店舗で死者を伴う火災も発生しており、定期的に消防署による査察が行われている。
東アジア・東南アジアにおけるカラオケボックス

日本発の文化として、東アジアや東南アジアではカラオケボックスやそれに準ずる物が存在しており、

カラオケボックス(日本・
香港

カラオケTV(KTV/Karaoke TV/?拉OK TV、中国台湾マレーシアシンガポールインドネシア

ビデオケ(Videoke、フィリピン

ノレバン (???/??房、大韓民国) ※「??」とは歌の意。

ノレヨンスプチャン (?????/??練習場、大韓民国)

画面伴奏音楽室(???????/畫面伴奏音樂室/Hwamyeon banju eumaksil/Hwamy?n panchu ?maksil、朝鮮民主主義人民共和国

のような名称で各地に存在している。

日本以外の国では、カラオケボックス(KTV)の中にキャバクラセクシーパブ等に似た風俗店に近い営業形態の店が多く含まれており、売春の温床となっているとして警察の取締対象となることもある[16][17]
主要カラオケボックス・ルーム
カラオケ機器メーカー直営

第一興商グループ

ビッグエコー/カラオケCLUB DAM/カラオケ バナナクラブ&ビッグエコー/ミューズ&ビッグエコー/ハッピーパーティー/クレヨン&ビッグエコー(第一興商直営もしくはFC企業が運営)

カラオケマック(子会社のAirsideが運営)


JOYSOUND / U-STYLE / U-BOU / J-STYLE / ソングパーク / メガトン / ミスターカラオケ(エクシングの子会社スタンダードが運営)

全国チェーン店

B&Vグループ

カラオケ館(B&V直営)


カラオケ本舗まねきねこ・歌うんだ村・カラオケファンタジー(コシダカホールディングス

カラオケバンバン(シン・コーポレーション

コート・ダジュール(快活フロンティア

地域密着型チェーン店

ジャンボカラオケ広場TOAI/ジャンカラグループ、北海道・北陸地方・中部地方・近畿地方・中国・四国地方・九州地方)

歌のステージ19(中日ジューク、中部地方)

歌広場クリアックス、関東地方など)

うまいもん倶楽部(中国地方など)

カラオケシティベア

カラオケ歌屋(スリラーカラオケ・監獄カラオケ・カラオケマッシュ(karaoke mash))(タカハシ北海道

カラオケ招福亭MEGAクレヨン(東北地方、一部店舗は第一興商のFC店「クレヨン&ビッグエコー」として運営)

カラオケの鉄人(鉄人化計画、関東地方)

カラオケ時遊館(アトム、東北地方など)

カラオケマイム(中部・東北・九州地方など)

カラオケミッキー(中部地方)


カラオケレインボー(コスモコーポレーション、関東地方・近畿地方など)

コロッケ倶楽部(ボナー、(関東地方・近畿地方・九州地方など)

サウンドヴィレッジ(九州地方など)

サウンドパーク(九州地方など)

JOYJOY(中部地方など)

ドヌオス(リラフル)(神奈川県)

パセラ(関東地方など)

バンガローハウス(関東地方)

ビリー・ザ・キッド(広島県)

他の業態にカラオケを併設する店舗

ラウンドワン - ボウリング

快活CLUB(快活フロンティア) - 複合カフェ


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