カメレオン科
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は大型で円錐形[5]。瞼は癒着し、鱗で覆われる[5]。左右の眼を別々に動かすことができ、前方の獲物に対し立体視することもできる[5]。カルンマカメレオン属のように頸部から肩にかけて左右にそれぞれ皮膚の膜(後頭葉、フラップ、ローブ)で覆われる種もいる[1][2]。尾は細く、多くの種でものに巻きつけることができる(ナマクアカメレオン、ヒメカメレオン属などは尾が短いため物に巻きつける力が弱いか物に巻きつけることができない)[1][5]。尾は自切しない[1][5]

四肢は細長い[5]。趾指は5本だが、前肢は内側の3本の指と外側の2本の指、後肢は内側の2本の趾と外側の3本の趾が癒合し二股になっている[1]。これにより木の枝を掴むことができる[1][5]。趾指の先には爪があり、枝に食い込ませることで体を支えることができる[5]。肩の作りが特殊なため、恐竜のような絶滅動物と比較されることも多い[8]
分類

系統的にはアガマ科に近縁とされる。最古の化石記録は、ドイツバーデン=ヴュルテンベルク州から産出した中新世のものである[9]

1986年に肺や半陰茎の形態などから以下の2亜科6属に分ける説が提唱され、近年まで主流とされていた[1]
ヒメカメレオン亜科 Brookesinae(ヒメカメレオン属・カレハカメレオン属) - 尾長は頭胴長よりも短い。皮膚の表面に突起がある種が多い。肺に隔壁がない。半陰茎の構造が2重構造、半陰茎の基部に襞がない。

カメレオン亜科 Chamaeleoninae(カメレオン属・カルンマカメレオン属・ハチノスカメレオン属Bradypodion・フサエカメレオン属) - 尾長は頭胴長よりも長い。皮膚の表面はなめらか。肺に隔壁がある。半陰茎の構造が4重構造で、半陰茎の基部に萼片状の襞がある。

以下の分類はReptile databaseに、和名は千石(2001)に従う[1][10]

Archaius

Archaius tigris トラフカメレオン[3](カルンマカメレオン属から分割)[11]


Bradypodion

ヒメカメレオン属 Brookesia

カルンマカメレオン属 Calumma - パーソンカメレオンなど

カメレオン属 Chamaeleo - エボシカメレオンディレピスカメレオンなど

フサエカメレオン属 Furcifer - パンサーカメレオンボタンカメレオンミノールカメレオンラボードカメレオンなど

Kinyongia(Bradypodion 属から分割)[12] - フィッシャーカメレオンなど

Nadzikambia(Bradypodion 属から分割)[12]

Palleon(ヒメカメレオン属から分割)[13]

カレハカメレオン属 Rhampholeon

Rieppeleon(カレハカメレオン属から分割)[14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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