第二次チェチェン紛争終結以後も、2009年11月にモスクワ・サンクトペテルブルク間列車爆破テロを、2010年3月にモスクワ地下鉄爆破テロを、2011年1月にドモジェドヴォ空港爆破事件を引き起こしウェブサイトの「カフカス・センター」に犯行声明を掲載している。
2010年8月1日にカフカス・センターが、アスランベク・ヴァダロフが2代目のアミールに正式に就任したことを発表したが、数日後にドク・ウマロフがこれを否定している。
2014年3月にカフカス・センターが、ドク・ウマロフが殺害されアリアシャブ・ケベコフ(アリ・アブ・モハメド)が新たな首長に就任したことを発表し[3]、同年4月8日にロシア連邦保安庁長官もウマロフを殺害したことを認めた[4]。その後、ウマロフ同様、ケベコフや後継のマゴメド・スレイマノフ(英語版)、スレイマノフの後継ザリム・シェブズクホブ(英語版)もロシア治安部隊の手によって死亡しており、2016年8月17日に幹部と指導者は不在となった。カフカース首長国はシリア内戦で戦闘を続けるISILに合流した為事実上の壊滅となった。
ロシア政府の対応[ソースを編集]
ロシア政府では2006年にテロリズム対策法と国家反テロ委員会が制定され、対策をとっている[1]。
テロ組織指定[ソースを編集]
現在カフカース首長国をテロ組織指定しているのはロシア、アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、アラブ首長国連邦、国際連合である。
国家・組織指定日出典
ロシア2010年2月8日[5]
アメリカ合衆国2011年5月26日[6]
国際連合2011年7月29日[7]
イギリス2013年12月[8]
カナダ2013年12月24日[9]
アラブ首長国連邦2014年11月15日[10]
歴代首長の一覧[ソースを編集]
代氏名就任日退任日備考
1ドク・ウマロフ2007年10月31日2013年9月7日在任中に殺害
-アフメド・ザカエフ(英語版)2007年11月23日2009年8月23日チェチェン・イチケリア共和国内閣議長、対抗勢力(ロシア政府に投降)
-アスランベク・ヴァダロフ2010年8月1日2010年8月13日対抗勢力(2016年11月5日、ISILに合流する為渡航先のトルコで逮捕[11]。)
2アリアシャブ・ケベコフ2014年3月18日2015年4月19日在任中に殺害
3マゴメド・スレイマノフ(英語版)2015年7月2日2015年8月11日在任中に殺害
4ザリム・シェブズクホブ(英語版)2015年8月12日2016年8月17日在任中に殺害
出典: ⇒worldstatesmen.org - Chechnya
脚注[ソースを編集]^ a b c ⇒外務省: 海外安全ホームページテロ・誘拐情勢 外務省、2013年5月29日
^ “ソチ五輪開催阻止宣言 カフカスでイスラム武装勢力のテロ激化”. 産経新聞. (2013年9月30日). https://web.archive.org/web/20131005045356/http://sankei.jp.msn.com/world/news/130930/erp13093023320007-n1.htm
^ ⇒“チェチェン過激派の司令官が死亡 イスラム系サイトが発表”. CNN. (2014年3月19日). ⇒http://www.cnn.co.jp/world/35045412.html
^ ⇒“イスラム司令官の殺害確認=五輪テロ予告?ロシア当局”. 時事通信. (2014年4月8日). ⇒http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2014040800713