カシラエビ綱
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2020年10月)

カシラエビ綱
Hutchinsoniella macracantha
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
亜門:甲殻亜門 Crustacea
:カシラエビ綱 Cephalocarida

学名
Cephalocarida
Sanders, 1955
和名
カシラエビ(頭蝦、カシラエビ類)
下位分類群


カシラエビ目 Brachypoda

ハッチンソニエラ科 Hutchinsoniellidae


カシラエビ綱(Cephalocarida)は、十数種のみによって知られ[1]、カシラエビ類[2]と総称される甲殻類分類群である。単にカシラエビ(頭蝦)[3]ともいうが、これは本群の1種 Sandersiella acuminata の和名でもある。名前に反してエビではなく、たくさんの体節と胸肢に近い形をした第2小顎を特徴とする。
概説

カシラエビ類は海産の小型節足動物で、大きさはせいぜい4mmの、やや細長い甲殻類である。潮間帯から1500mまでの海底から発見されている。単純な形の動物で、体の構造の各所に甲殻類としては非常に原始的と取れる構造が見られるため、甲殻類で最も原始的なものとの説もあるが、分子系統解析ではむしろ比較的に派生的な位置にあるとされる[4][5]
外部形態

細長い甲殻類で、触角や脚などは長くなくて目立たない。体は大きく頭部・胸部・腹部の三つに区別できる。

頭部は幅広くなって頭盾を形成し、背面には特に目立つものはない。内部には複眼がある。下面には多くの甲殻類と同様に2対の触角、1対の大顎、および2対の小顎という5対の付属肢がある。第1触角は単純で第2触角は一見では単純に見えるが基部から短い側枝が出た二叉型。大顎・小顎は二叉型の付属肢の特徴が色濃く、特に第二小顎は続く胸部の胸肢に近い形となっている。

胸部は頭部に続いてやや幅広く、短い9節からなり、それぞれに一対の胸肢がある。1-7節のそれは葉状肢となっている。基部の節の上に6節を含む歩脚状の内肢と、先端が葉状に広がった外肢からなり、外肢の基部からはさらに葉状の偽副肢がある。頭部に続く1節ないし数節の付属肢は顎脚として分化する例が他の甲殻類には多いが、カシラエビ類ではそのような分化は全く見られない。第8胸肢は内肢がなく退化傾向。第9胸肢はさらに小さくなっており、受精卵はここで把持される。なお、この最後節は腹部の第一節であると見なす判断もある。

腹部は10節からなり、棒状で付属肢がない。末端の肛門節には一対の尾叉あるいは枝状肢と呼ばれる附属体があり、後方に伸びる。
内部構造

生殖巣関連では、雌雄同体であり、同一個体に卵巣と精巣が見られる。卵巣は頭部後方にあり、ここから輸卵管が後方に向かい、卵細胞は腹部腹面に移動して成熟、前方へ向かう輸卵管を通る。精巣は腹部腸管背面に一対あり、輸精管が前方へ伸びる。それらは共通の生殖穴を第6胸肢の基部に持っている。

神経系ははしご状。
生殖と発生

上記のように雌雄同体で、自家受精が行われている可能性が示唆されている。受精卵は第9胸肢で把持され、孵化した幼生はメタノープリウスに相当する。
分類「甲殻類#分類」および「汎甲殻類#構成」も参照

カシラエビ類の体の構成は独特で、他の甲殻類との類縁関係に対して様々な説が提唱された。頭部は明らかな甲殻類の特徴を持つが、胸部の節は鰓脚類などより少なく、軟甲類などよりは多い。また腹部に付属肢を持たない点で鰓脚類など共通で、軟甲類などと大きく異なる。

形態学に基づいた判断では、はしご状神経系や胸肢の分化の程度が低い点など、同規体節的な特徴はこの類の原始的性質を示すものと考えられた。特に第2小顎が胸肢に近い構造であることはその点でも重要とされた。また、全体的な形態として頭部が幅広いこと、尾叉があること、後方の胸肢で卵を保持する点などからカイアシ類との類縁(顎甲類 Gnathostraca を構成する)が指摘され、付属肢の構造などからもそのこととムカデエビ類との類縁(奇エビ類 Xenocarida を構成する)も主張された。

分子系統学による情報では、諸説があったものの、どの解析結果においてもカシラエビ類は原始的(早期に分岐した)とされていない[6][7][8][9][10][5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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