本作の脚本はチャーリー・カウフマンによって初稿が書き上げられた後、ネスやフォード以外にもジェイミー・リンデン、リンジー・ベーア、ジョン・リー・ハンコック、ゲイリー・スピネッリによる修正を経て完成した[16][17]。
撮影

本作の主要撮影は2017年8月7日にカナダのモントリオールで始まり[18]、同年11月中に終了した。撮影はアイスランドやスコットランドでも行われた。

しかし、試写会での評判が頗る悪かったため、ライオンズゲートは「お客様に見せられるような出来映えではない」と判断し、2018年の年末から大がかりな再撮影を行うことにしたが[19]、リドリーとホランドのスケジュールの都合の調整がつかず、実際に再撮影が始まったのは2019年4月のことであった[20]。その際、フェデ・アルバレス監督も演出に携わった[21]。なお、本作の再撮影には約1500万ドルが投じられたと報じられている[22]。
音楽

2020年4月27日、マルコ・ベルトラミが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[23]。2021年4月2日、ミラン・レコーズが本作のサウンドトラックを発売した[24]。
マーケティング・興行収入

2017年10月2日、本作の劇中写真が初めて公開された[25]。2020年11月19日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[26]。2021年3月5日、本作は全米1980館で封切られ、公開初週末に377万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場3位となった[27]。

当初、本作は2019年3月の全米公開を予定していたが、前述の再撮影の影響で公開日は2021年1月22日→同年3月5日と延期されることとなった[28][29][30]。
評価

本作に対する批評家からの評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには145件のレビューがあり、批評家支持率は21%、平均点は10点満点で4.5点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「最初こそ面白そうだと思える作品だが、結局、『カオス・ウォーキング』はその設定を活用できず、エンディングに向けてもたつきながら進んでいく作品になってしまった。」となっている[31]。また、Metacriticには32件のレビューがあり、加重平均値は38/100となっている[32]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[33]。
出典^ a b “Chaos Walking” (英語). The Numbers. 2021年9月5日閲覧。