カイバル・パクトゥンクワ州
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1901年、時のインド副王カーゾン卿によって、北西辺境州(英語版)(???? ????? ????? ???? 、North-West Frontier Province、略称:NWFP)が創設された。

1947年、イギリス領インド帝国からパキスタン (ドミニオン)が独立。1956年、共和制に移行。

アフガニスタン紛争 (1978年-1989年)では、バダベル蜂起(ロシア語版、英語版)が行なわれた。

ワジリスタン紛争が始まり、2007年に第1次スワートの戦い(英語版)(10月25日 - 12月8日)、2009年に第2次スワートの戦い(英語版)(5月16日 - 7月15日)などが起こった。

2010年4月15日に、北西辺境州からカイバル・パクトゥンクワ州に名称が変更された。

2018年5月31日連邦直轄部族地域(FATA)と州直轄部族地域(英語版)(PATA)を編入した[4][5]
気候

乾燥地帯であるが春先にはまとまった雨が降り、土砂災害水害により多数の死者が出ることがある[6]
地理スワート渓谷(英語版)で産出したエメラルド。詳細は「カイバル峠」、「スワート渓谷(英語版)」、「マラカンド峠(英語版)」、および「ワハーン回廊」を参照

同国の北西部にある。西はアフガニスタンと国境をなす。北東はギルギット・バルティスタン、東はアザド・カシミール、南はシンド州、南東はパンジャーブ州イスラーマーバード首都圏と接する。

イラン高原に位置しヒンドゥークシュ山脈南アジアへと傾斜していく地形である。そのためカイバル峠アフガニスタンに通じ、古来より南アジア世界と中央ユーラシア世界を結ぶ文明の交差点となってきた。

南部は乾燥した岩山が多く、夏は非常に高温となる。

一方、北部は森林地帯となっており、夏は過ごし易く、冬は積雪が多い。農業が主要な産業である。特にスワート渓谷(英語版)はスイスのような自然美で多くの観光客を集めている。スワート渓谷のバリコト(イタリア語版、英語版)は、古代国家ウッディヤーナ(英語版)があった地域で、エメラルド鉱山からの鉱物資源が紛争鉱物となっている。
行政区画カイバル・パクトゥンクワ州の県(2022年)
管区

カイバル・パクトゥンクワ州は、7管区に分かれる。
バンヌ管区
(英語版)

デラ・イスマイル・カーン管区(英語版)

ハザラ管区(英語版)

コハト管区(英語版)

マラカンド管区(英語版)

マルダーン管区(英語版)

ペシャーワル管区(英語版)

県「:en:List of districts in Khyber Pakhtunkhwa」を参照

さらに7管区は36県に分かれる。

2014年1月15日、コヒースタン県(英語版)が上コヒースタン県(英語版)と下コヒースタン県(英語版)に分割された[7]

2017年8月26日、下コヒースタン県からコライ=パラス県(英語版)が分立した[8]

2018年5月31日、FATAとの合併に伴い、FATAのバージャウル管区(英語版)、ムフマンド管区(英語版)、カイバル管区(英語版)、オーラクザイ管区(英語版)、クッラム管区(英語版)、北ワジリスタン管区(英語版)、南ワジリスタン管区(英語版)の7管区は県に改編されたうえでカイバル・パクトゥンクワ州に編入された。またPATAが廃止となり、FATA内にあった6辺境地区(英語版)はテシル(郡)に降格した。12月21日、チトラル県(英語版)は上チトラル県(英語版)と下チトラル県(英語版)に分割された[9]

2022年4月12日、南ワジリスタン県は上南ワジリスタン県(英語版)と下南ワジリスタン県(英語版)に分割された[10]
アボッターバード県(英語版)(Abbottabad District)

バージャウル県(英語版)(Bajaur District)

バンヌ県(英語版)(Bannu District)

バッタグラム県(英語版)(Battagram District)

ブネール県(英語版)(Buner District)

チャルサッダ県(英語版)(Charsadda District)

デラ・イスマイル・カーン県(英語版)(Dera Ismail Khan District)

ハングー県(英語版)(Hangu District)

ハリプール県(英語版)(Haripur District)

カラク県(英語版)(Karak District)

カイバル県(英語版)(Khyber District)

コハト県(英語版)(Kohat District)

コライ=パラス県(英語版)(Kolai-Palas District)

クッラム県(英語版)(Kurram District)

ラッキ・マルワト県(英語版)(Lakki Marwat District)

下チトラル県(英語版)(Lower Chitral District)

下ディール県(英語版)(Lower Dir District)

下コヒースタン県(英語版)(Lower Kohistan District)

下南ワジリスタン県(英語版)(Lower South Waziristan District)

マラカンド県(英語版)(Malakand District)

マンセフラ県(英語版)(Mansehra District)

マルダーン県(英語版)(Mardan District)

ムフマンド県(英語版)(Mohmand District)

北ワジリスタン県(英語版)(North Waziristan District)

ノウシェラ県(英語版)(Nowshera District)

オーラクザイ県(英語版)(Orakzai District)

ペシャーワル県(英語版)(Peshawar District)

シャングラ県(英語版)(Shangla District)

スワビ県(英語版)(Swabi District)

スワート県(英語版)(Swat District)

タンク県(英語版)(Tank District)

トルガール県(英語版)(Torghar District、旧Kala Dhaka District)

上チトラル県(英語版)(Upper Chitral District)

上ディール県(英語版)(Upper Dir District)

上コヒースタン県(英語版)(Upper Kohistan District)

上南ワジリスタン県(英語版)(Upper South Waziristan District)

主な都市

アボッターバード(Abbottabad)

バンヌ(Bannu)

バッタグラム(Battagram)

ダガー(Daggar)

チャルサッダ(英語版)(Charsadda)

チトラル(Chitral)

デライスマイルカーン(Dera Ismail Khan)

ディール(英語版)(Dir)

ジャムルード(Jamrud)

ハングー(Hangu)

ハリプール(Haripur)

ハーヴェイリヨン(Havelian)

フント(英語版)

カラーム(英語版)(Kalam)

コハト(Kohat)

クラチ(Kulachi)

(Latamber)

ランディ・コタール(Landi Kotal)

マラカンド(Malakand)

マンセフラ(Mansehra)

マルダーン(Mardan)

マストゥージ(英語版)(Mastuj)

ミンゴラ(英語版)(Mingora)

ノウシェラ(Nowshera)

ペシャーワル(Peshawar)

サイドゥ・シャリフ(英語版)(Saidu Sharif)

シャングラ(Shangla)

スワビ(Swabi)

スワート(Swat)

(Tank)

ティメルガラ(英語版)(Timergara)

住民
民族

住民の多くはパシュトゥーン人である。その他、チトラル人(英語版)、ダルド人(英語版)、ラージプートカシミール人、サライキ人(英語版)など。
言語

1998年の話者人口比率調査では、パシュトー語73.9%、サライキ語3.9%、パンジャーブ語1.0%、ウルドゥー語0.8%、その他20.4%[11]コワール語、コーヒスターン語も用いられる。

スワーティ語(英語版)のように、これらの言語の各地域方言を総称する名称もある。
宗教


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