2002年と2003年、特許を取得した技術についての「妥当かつ非差別的」ライセンス (RAND) をウェブ標準に利用することについて、議論が高まった。ブルース・ペレンズらは、特許というものが使用料を支払わせることでその技術の実装を許可するものであり、それによって利用を制限するものであると主張した。ユーザー当たり小額の使用料を支払うという条件は、フリー/オープンソースの場合には克服できない問題となる。GNU General Public License 第3版では、特許権保有者がオープンソースのユーザーを特許権を盾にして攻撃した場合の罰則規定が盛り込まれている(Section 10.ならびにSection 11.)。
この議論の1つの結果として、多くの政府(デンマーク政府やEU)は「オープン標準」はロイヤリティを徴収しないライセンスであることを条件として明示している。一部の標準化団体(W3Cなど)は標準化プロセスを変更し、基本的にロイヤリティフリーなライセンスだけを認めるようにした。
ソフトウェアやアルゴリズムの特許はアメリカでは認められているが、ヨーロッパでは認められていない(詳しくはソフトウェア特許参照)。The European Patent Convention ⇒Article 52 paragraph (2)(c) は明確にアルゴリズム、ビジネス手法、ソフトウェアの特許を禁じている。アメリカでは1989年から認められており、どちらの方針が良いかという議論は年々盛んになっている。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 軍事用部分は非公開
出典^ ⇒地理情報科学教育用スライド 第6章「GISと社会 」2.空間データの流通と共用 (パワーポイント) 3頁
^ ⇒Tim Simcoe: 'Chapter 8: Open Standards and Intellectual Property Rights', To appear in Open Innovation: Researching a New Paradigm
^ ⇒http://www.w3.org/TR/webarch/
関連項目
標準化
国際規格
オープンシステム
ネットワーク外部性
ベンダロックイン
3E戦略
外部リンク
Open Standards Consortium for Real Estate (OSCRE) ⇒Open Standards Consortium for Real Estate (OSCRE)
Ken Krechmer: ⇒The Meaning of Open Standards
ニューヨーク・タイムズ: ⇒Steve Lohr: 'Plan by 13 Nations Urges Open Technology Standards'
欧州委員会: ⇒Valoris report on Open Document Formats
⇒OpenStandards.net: An Open Standards Portal
⇒Is OpenDocument an Open Standard? Yes! 複数のソースから「オープン標準」の定義を統合し、それを特定の標準に当てはめてみる。
Open Source Initiative: ⇒Open Standard Requirement for Software
Open Standards: ⇒Definitions of "Open Standards" from the Cover Pages
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