オートバイ
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ただし日本語では、他に「自動二輪車[1]」「単車[1]」などとも呼ばれている[注釈 4]。「バイク」とも呼ばれる。

なお前述の雑誌『オートバイ』に対して、ライバルとして月刊誌『モーターサイクリスト』が存在しており、かつては『モトライダー』『サイクルワールド』『ビッグバイク』『モトラッド』など、「オートバイ」以外の呼称を使用している専門誌も多数存在した。日本の法令では「自動二輪車」(や、原動機搭載と明らかに分かる文脈では「二輪車」も)が用いられる。自動車検査証において「車体の形状名」として登場するケースはある。[注釈 5]

英語で単にbike(バイク)と言うと二輪車全般を指すものの、どちらかというと自転車(bicycle)[注釈 6]の略語として使われる場合が多いという意見もあるが、1970年代頃はイギリスには『Bike Magazine』(1971年創刊)や『Classic Bike』(1978年創刊)、またアメリカ合衆国でも『Dirt Bike』(1993年創刊)や『Hot Bike』(1994年創刊)などの雑誌も創刊されており、加えてモータースポーツでもスーパーバイク世界選手権(1988年?)やAMAスーパーバイクといった大会名があることからも分かるように、1970年や1980年代でも「bike」という英語は「原動機搭載の二輪車」も「自転車」も、つまり両方を指していた。

「単車」はサイドカーを付けたものを「側車付き」と呼ぶのに対して、サイドカーを付けていないオートバイ単体を指す言葉として用いられていたが、サイドカーが希少なものとなった現在も「単車」という言葉が生き残っている。なお、中国語でも二輪車の意味で単車という言葉が存在する。川崎航空機工業のちに川崎重工業の二輪車部門(現・カワサキモータース)は、1987年5月の組織改正まで「単車事業部」と称していた[5]

自動二輪車については「原動機」を意味する「motor」を加えて「motorbike」、あるいは「motorcycle」と呼ばれることが多い。
オートバイとスクーターに関して、区別から包含関係への変化

なお1988年に出版された百科事典では「日本では…(中略)…、またスクーターはオートバイの範疇に含めないのがふつうである」と書かれたが[6]、2012年時点では、様々な文献やメーカーのホームページにおいて、スクーターも「オートバイ」の範疇に含まれるように変化した、と指摘されている[7]

2012年時点で、日本のオートバイメーカーやオートバイ雑誌では、道路運送車両法で規定された排気量、道路交通法で規定された車両区分、免許区分、ギアシフトが自動か手動かによる区分などを用いてオートバイを分類し、「オートバイ」にスクーター類も含めることが一般的となっている[注釈 7][8][注釈 8][注釈 9][注釈 10]。「日本におけるオートバイ」も参照
普及オートバイの普及状況 2002年濃い青がオートバイで、水色が四輪の自動車。単位は百万台。オートバイの台数の多い順でトップから20か国。インド中国日本インドネシアタイイタリア…といった順になっている。人口は赤色の線(2002年)。2002年時点の各国のオートバイと四輪自動車の保有台数の割合。濃い青がオートバイ。水色が四輪の自動車。円の大きさは人口を表す。

20世紀自動車(四輪)と共にオートバイは個人の移動手段として大きく普及した。自動車は2010年には10億台が世界で保有されており、6.9人あたり1台の割合となっている。オートバイの保有台数(2011年または2012年)は全世界で約2億から4億[9]台と推定されており、中国に約1億台(1台あたり13人、以下同)、インドネシアに約7598万台(3人/台)、インド5192万台(20人/台)[10]タイ1924万台(4人/台)、台湾(中華民国)1514万台(1.5人/台[注釈 11])、日本1199万台(11人/台)、マレーシア1059万台(3人/台)、イタリア858万台(7人/台)となっている[11]。台湾、インドネシア、マレーシア、タイは普及率が非常に高く道路はオートバイで溢れている。とりわけ世界人口の約35%を占めるインド・中国は人口超大国であり、それなりの台数となっているが同時に国土も広大であるため、東南アジアほどのオートバイ天国ではない。

オートバイは中国やインドでの保有率の向上が見込まれ、世界の保有台数は2010年の約4億台から2030年には9億台へ達すると推定されている[9]。統計的にはインドと中国におけるオートバイの台数が突出して多い。インドや中国ではオートバイはほとんどが実用目的で使われている[注釈 12]

中国では1985年北京市政府が初めてのオートバイ禁止令を発表されており[12]、2019年中国では約190のからオートバイ禁止令が出ている[13]

先進国の台数は相対的に小さいが、高価格帯の車種も売れており、モータースポーツも盛んで、趣味や道楽として楽しむ人も多い。

インドや東南アジア諸国も所得水準が向上しているため、富裕層や中産階級が単なる移動手段としてではなく趣味性の高いオートバイを購入するようになっている。


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