『オーソン・ウェルズのフェイク』[1]は、1973年公開のオーソン・ウェルズが監督・脚本・主演を担当した映画である。オリジナル要素の強い作品としては、ウェルズが完成させた最後の長編映画である。フランス語版のタイトルは「真実と嘘 Verites et Mensonges」。
贋作画家エルミア・デ・ホーリー、ホーリーの伝記を書いた作家クリフォード・アーヴィングらに、ウェルズがインタビューするというドキュメンタリーの体裁をとっている。しかし、アーヴィングはハワード・ヒューズの自伝の偽造者であった。そして、ウェルズ自身が披露する話など、次第にストーリーの虚実が曖昧になっていく。ウェルズ自身は、本作を「映画のエッセイ」だと評した。ウェルズが制作した9分にわたる予告編は、本編とは無関係の素材を用いた完全オリジナルのものである(ウェルズ自身など、本編の登場人物は一部登場する)。
1973年9月のサン・セバスティアン国際映画祭に出品され、のち欧米や日本で公開された[2]。他のウェルズ作品同様に公開当時は不評であり、死後に評価が進んだ。
出演(英語版)(幸田直子)
エルミア・デ・ホーリー
ジョセフ・コットン
フランソワ・レシャンバック
リチャード・ウィルソン (監督)(英語版)
ポール・スチュワート (俳優)(英語版)
マーク・フォーギー
アレクサンダー・ウェルズ
ゲイリー・グレイヴァー(英語版)
アンドレス・ヴィチェンテ・ゴメス(英語版)
フリオ・パリンカス
クリスチャン・オダッソ
フランソワーズ・ウィドホフ
ピーター・ボグダノヴィッチ
ウィリアム・アランド
ハワード・ヒューズ
ジャン=ピエール・オーモン
ローレンス・ハーヴェイ
クリフォード・アーヴィング
ニーナ・ヴァン・パラント(英語版)
参考文献[脚注の使い方]^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t オーソン・ウェルズのフェイク(1975) allcinema