アボリジニの呪術師キング・ジョージに見守られながら、混血少年ナラたちとの旅が始まる。ようやく到着したダーウィンで牛の売買契約が軍とまとまる。カーニーは牧場を買い取りたいというが、サラは拒否。街でアボリジニ保護のための資金を集めるダンス・パーティが開かれ、サラとドローヴァーは互いに惹かれあう。ナラとの3人の生活が始まるが、感情のすれ違いが起こり、ドローヴァーはサラのもとを去る。キング・ジョージと成人儀式で旅に出ていたナラが警察に捕えられ、サラはダーウィンに向かうが、第二次大戦が勃発。ナラのいるミッション・アイランドは日本軍の最初の攻撃目標で、ドローヴァーはサラとナラを救うために向かう。戦火の中で3人は再会。サラの夫を殺した真犯人の魔の手もキング・ジョージが阻止する。こうして3人は新たな関係へと踏み出していく。 2005年5月、ラッセル・クロウとニコール・キッドマンが直接20世紀フォックスにバズ・ラーマン監督、映画脚本作家スチュアート・ビーティーによる映画の出演交渉に赴いた。だが、ラッセル・クロウは出演できず、ヒュー・ジャックマンが出演することになった。 製作に取り掛かったのは2006年9月だが、予算などの問題で2007年2月から始まった。ニコール・キッドマンは当時妊娠中であったが降板せず、撮影を無事終えた。 日本軍がオーストラリアに上陸し、子供を救いに来たオーストラリア人(アボリジニ)を取り囲み殺すシーンがあるが、これはフィクションである。日本軍は継続的にダーウィンを空爆し、その沖合70キロにある「伝道の島(Bathurst Island)」も攻撃したことがあるが、オーストラリア大陸には上陸していない。
登場人物
レディ・サラ・アシュレイ
演 - ニコール・キッドマン、日本語吹替 - 岡寛恵イングランド貴族。オーストラリア北部の牧場「ファラウェイ・タウンズ」を亡き夫から相続した。
ドローヴァー
演 - ヒュー・ジャックマン、日本語吹替 - 山路和弘野性味あふれるオーストラリア人のカウボーイ。本名は劇中では不明。レディ・サラ・アシュレイから道案内として雇われた。アボリジニの女性と結婚していたことがあるため、白人社会からは異端視されている。
ニール・フレッチャー
演 - デビッド・ウェナム、日本語吹替 - 牛山茂レディ・サラ・アシュレイの牧場の支配人。実はキング・カーニーの手先で卑劣な男。サラに対してなおも執拗に土地建物を押し買いしようとし、ナラを殺そうとするが、ナラの近親者に討たれて死ぬ。
キング・カーニー
演 - ブライアン・ブラウン、日本語吹替 - 小川真司北オーストラリア一帯の大半の土地を所有している大地主。戦争を利用して一儲けを企む。
キプリング・フリン
演 - ジャック・トンプソン、日本語吹替 - 宝亀克寿アルコール中毒の老会計士。
ナラ
演 - ブランドン・ウォルターズ、日本語吹替 - 木村亜希子「ファラウェイ・タウンズ」の使用人の子で、白人とアボリジニとのハーフの少年。ダーウィンへの旅でサラと同行する。実の父親は不明だったが、後半である人物であることが明かされる。
キング・ジョージ
演 - デイヴィッド・ガルピリルアボリジニの老人でナラの祖父。どこからともなく現れナラを見守る。「ガラパ」と呼ばれるアボリジニの呪術師。
キャサリン・カーニー
演 - エッシー・デイヴィスキング・カーニーの娘。物語後半でフレッチャーと結婚。
その他の日本語吹き替え:石住昭彦、大滝寛、仲野裕、丸山壮史、田原アルノ、堀越真己、ふくまつ進紗、小林美奈、沢木郁也、谷昌樹、加納千秋、定岡小百合、森夏姫、橋耕次郎、小室正幸、北川勝博、櫛田泰道、深津智義、勝沼紀義、石川綾乃、設楽麻美、木村はるか
製作の背景
史実との差異
評価
興行収入
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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